東京の寺社で骨董探し

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寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

東京の寺社で骨董探し

 

 

こんにちは、吉田さらさです。

全国各地の寺社巡りの旅をご案内しています。

今回は、東京の寺町で、骨董探しをしてみましょう。

 

東京とその近郊では、毎週のように、どこかの寺や神社で骨董市が開かれています。曜日に関係なくその寺の縁日に行われるものもあれば、毎月第一日曜日など、縁日とは関係なく定期的に行われるものもあります。

吉田_骨董_1

中でも、毎月第Ⅰ日曜日に東京中野の新井薬師で行われるアンティークフェアは、昭和51年ごろから続く、東京でも歴史のある骨董市のひとつです。一時は、境内を埋め尽くすほどたくさんの店が出ていましたが、景気が下向くにしたがって店の数が減ってきました。バブル当時と違って骨董品の値段も下がり気味。人出も以前に比べれば少なめですが、その分、じっくりよいものを探すチャンスとも言えます。

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応後大吾さんは、「ゆめ唐草」という屋号で新井薬師に出店し続けてかれこれ40年。

20代のころから古伊万里の美しさに魅せられ、給料を前借りしてまで気に入った品物を購入。何年もかかって見事なコレクションを作り上げました。

 

実はこの方、業界では名を知られた目利きなのですが、普段は自動車整備の会社に勤めておられるため、プロの骨董屋さんとはちょっと違う。あくまで趣味の範囲内、ひたすら骨董を愛し、売るよりも本当は自分の手元に置いて愛でていたい。骨董市にはそういうタイプの店主が多いため、高級骨董品展とはひと味違う会話が楽しめるのです。冷やかし専門ではありますが、わたしも応後さんの店に通いはじめて10年ほどになります。その間、いろいろなことを教えてもらいました。

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1.骨董市でよいものに巡り会うコツは、まず、なるべく朝早いうちに出かけること。

実は骨董市は夜明け前の、まだ暗いうちから始まります。開店直後は、プロの業者さんが多く来ます。業者さんの中にも目利きとそうでない人がいますので、ここで、プロ同志の駆け引きも行われます。また午前中は、常連のベテランコレクターの時間帯です。なので、よいものは、午前中に売れてしまいます。

 

吉田_骨董_4

2.初心者のうちは、どれが本物でどれが偽物か、果たして言い値ほどの価値があるのかないのかなど、本当のことは絶対にわかりません。なのでまず『勉強』と思って、気に入ったものを「えいやっ!」と買ってみること。勉強とは、あとで「ああ、失敗したな。次はこういうものを買わないように気をつけよう」という学びを繰り返すことです。

 

 

次のページに続きます。

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第39回
東京の寺社で骨董探し

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