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野村萬斎親子三代の「支援狂言」@熊本

Winter (OG)

Winter (OG)

東京・熊本でフラワーデザインのサロン主宰、兼主婦。東京から熊本へ住まいを移してこの夏で3年。熊本のみならず、九州各地を訪ね歩いては、その土地の自然や歴史に触れたり、美味しいものを見つけたり・・・・そんな生活を目下満喫中。まだまだ訪ねてみたいところ、やってみたいことは尽きません!

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ひと足お先に夏を迎えたこちら熊本。
住み始めた頃、あまりに強い日差しと蒸し暑さに驚いたのを覚えています。
今夏も例外ではなく、すでに厳しい夏が始まっています。

 

震災から3か月。
まだまだこれから・・・といったことも多い一方で、熊本城の補修工事が始まるなど、嬉しい前進も沢山起きています。
そんな熊本城と共に、熊本の方の大切な憩いの場である「水前寺成趣(じょうしゅ)園」。
1636年に細川家三代忠利公がその地に御茶屋を設けたことに始まり、その後約80年かけて完成した桃山様式の美しい庭園です。

水前寺1

美しく手入れの行き届いたお庭や、歴代の藩主を祭った出水神社などがあるこの敷地とその一帯で湧く、阿蘇の伏流水は「平成の名水百選」にも選ばれたほど。
この庭園の大きな池も、その湧水をいつも悠々とたたえ、鯉が泳ぎ回る美しい風景の一つ。
ですが、地震の直後にはそのお池の湧水が枯れてしまい、鯉は緊急避難。その枯れ果てた池の姿には、皆さん大変胸を痛めていらっしゃいました。

 

 

先日、そんな水前寺成趣園の敷地内にある能楽殿で、野村万作氏・野村萬斎氏そして野村裕基氏の親子三代による「支援狂言」が行われると知り、行ってみることにしました。

水前寺2

電車から降り、会場へ向かう途中。皆さん、足早に会場へと向かっています。

水前寺3

心配していた御池の水も、今は元通り。一時は避難していた錦鯉たちも優雅に泳いでいます。・・・良かった。

水前寺4

水前寺5

わたしが会場に着いた時には、すでにこの人だかり。皆さん、楽しみにいらしたんですね。
この日の気温は32度の快晴でしたから、立っているだけでも汗が噴き出て来ます。
遠巻きではありますが、やっと舞台が見える場所を確保出来ました。

水前寺6

水前寺7

開演前には、野村萬斎さんから「狂言は日常をおもしろおかしく描いて演じるもの。笑いのパワーで、熊本が元気になって欲しい」とのお話がありました。
撮影NGだったため、舞台の様子をご覧頂くことはできませんが、日常のせわしさから離れたひとときを楽しんだ良いお時間となりました。

 

舞台を楽しんだ後、涼みたい!休みたい!(立ち通しでしたから)と立ち寄ったのは、同じく敷地内にある「古今伝授の間」。

水前寺8

水前寺9

この建物はもともと、八条宮智仁親王の学問所として京都で建てられ、戦国時代に細川家初代である幽斎公が、古今和歌集の奥義をその親王に伝授した場所なのだそうです。それを大正元年にこの場所へ移したのだそう。
また、その意匠は「日本美の極致」とも謳われる桂離宮との共通点も多く、壁紙、柱、襖の引き手・・・など、見て楽しめるポイントが沢山ある由緒ある建物なのです。
修繕を終えた2010年からは一般公開が始まり、今ではその場所でお茶を愉しむことができるのです。
暑かったこの日は、冷し抹茶を注文。

水前寺10

 

お庭を眺めながら、お抹茶を楽しむひとときは格別です。

水前寺11

水前寺12

熱気を少し冷ましながらボンヤリお庭を眺めていると、まるで小旅行気分。
ここが熊本の街の中だということも忘れてしまいそうです。

 

 

有名な場所でありながら、転居3年目にして初めて訪れた水前寺成趣園。
想像以上にノンビリとリフレッシュできる素敵なところでした。

 

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