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お殿様のお豆腐と、ギャラリーで器選びの唐津の旅

Winter (OG)

Winter (OG)

東京・熊本でフラワーデザインのサロン主宰、兼主婦。東京から熊本へ住まいを移してこの夏で3年。熊本のみならず、九州各地を訪ね歩いては、その土地の自然や歴史に触れたり、美味しいものを見つけたり・・・・そんな生活を目下満喫中。まだまだ訪ねてみたいところ、やってみたいことは尽きません!

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相変わらず厳しい暑さが続くこちら熊本ですが、ひと足早く子供達の夏休みや帰省シーズンが終わり、吹く風にふと秋の気配を感じたり致します。
そんな先日、我が家では少し遅い夏休みをとり、すっかり空っぽになってしまった食器戸棚の中を充実させようと、佐賀県の唐津市・伊万里市を訪ねました。
皆さんご存知のように、九州各地にはいい窯元が沢山あります。
これから折を見て、気になる窯元を訪れ、少しずつ「お気に入りの器」を集めて行きたいと思う今日この頃。
まずは何となく親しみのあった唐津・伊万里から「器あつめ」をスタートさせることにしました。

 

まずは唐津市に到着。
点在する窯元を訪ねる前に、唐津焼総合展示場や街中のギャラリーを見て回り、それぞれの作家さんの作風を学びつつ、器探し。
ひとくちに「唐津焼」と言っても、朝鮮唐津、黒唐津などなど様々な種類があり、その器たちにお料理を持ったところをイメージしながら見て回るのは本当に心躍ります。

唐津1

 

唐津2

見て回るうちにお昼時になり、一旦休憩。
事前に予約していた、評判の老舗「川島豆腐店」へ。

唐津3

 

唐津4

 

何とこちらは江戸時代・寛政年間の創業、唐津のお殿様へお豆腐を献上なさっていたのだそうです。


そんなお殿様の口にも入っていたお豆腐を、こちらではコース仕立てで頂くことが出来ます。
これは名物の「ざる豆腐」。これで約10人分・・・2キログラム近くあるそうです。まるで大きな鏡餅!

唐津5

コース料理は甘く濃厚な豆乳からスタート、おからや湯葉を頂き、そしてこのざる豆腐を。お代わりも出来ます。
まだほんのり温かかったざる豆腐はお塩で。それはそれは美味。ついついお代わりをお願いしてしまいました。
お次は揚げ立ての厚揚げ。
「真ん中にお箸で穴をあけて、そこにお醤油をたらして召し上がって下さい」と教えて頂きながら、お醤油の染み渡った熱々の厚揚げを頬張りました。
続いて焼き魚、柔らかなうずみ豆腐の入ったお味噌汁、うずみ豆腐と麦の冷たいだし茶漬け、豆乳のブラマンジェ・・・・。豆尽くしのヘルシーなお食事でした。

唐津6

 

唐津7

唐津8

また、こちらで使われている器は全て、唐津の「隆太窯」のものなのだそう。
「隆太窯」といえば、唐津藩の御用窯に端を発する中里家のうちのおひとり、中里隆氏が構える、現在の唐津焼の顔とも言える窯元です。
それらの器にお料理が盛られた姿、口を付けたときの口触り、手の中での納まり具合などをこちらで実際に味わえたことは、器選びを目的で唐津を訪れている私にとってはとても有難いことでした。

 

お腹も心も満たされたランチを終え、またまたギャラリーなどを見て回りながら腹ごなし。
まずは、佳津窯の青銅色が美しい銘々皿を購入しました。


沢山ある作品の中でも、ポンと目に飛び込んで来る心躍る出会いがあるのが器選びの楽しいところ。

唐津9

そして再び街歩き。
様々な歴史的背景を持つ唐津の街には、何とも魅力的な空気が流れており、歩いていてとても楽しいです。
ふと見つけた「曳山展示場」には、秋の例大祭「唐津くんち」で市内を巡行する曳山が展示されているので、立ち寄ってみることに。

唐津10

 

唐津11

唐津の曳山は、どこかポップで可愛らしい!
一見、唐津とは縁もゆかりもないモチーフもあるのが不思議だったのですが、どうやらこれは江戸時代に町人たちに人気だった歌舞伎や講談の中からモチーフを得て、曳山にしたようです。今の時代でしたら、アニメの人気キャラクターのようなものが、採用されたのでしょう。
また、古い物では江戸時代に作られたものが、今でもなお現役で活躍中だという事には驚きました。

 

お次は、ギャラリーで作品を見て興味を持った「赤水窯」を訪ねることに。街を離れます。


赤水窯は、熊本千治(ちはる)氏、象(しょう)氏親子が構えられている窯元。
お父様の千治氏はモダンものからス タンダートな唐津焼まで、様々なデザインの作品を手掛けていらっしゃいます。
一方息子の象氏の作品は、磁器に近い薄く繊細なデザインのものが多く、どちらもとても魅力的。

唐津12

唐津13

ちょうど千治氏ご本人がいらっしゃいましたので、色々なお話をしながら、今回は千治氏の朝鮮唐津を数点購入しました。
作り手本人とお話しをしながら作品を買いますと、器を使うたびにその方の事が思い出され、「大切に使わせていただこう」という気持ちが更に増します。

唐津14

 

下調べをあまりせず、その時々の出会いをヒントに器探しをしながら歩きましたが、それが逆に楽しさを倍増させた唐津滞在でした。< /div>
次は伊万里での器探しの旅について書かせて頂きたいと思います。

 

 

川島豆腐店
https://www.zarudoufu.co.jp/

唐津曳山展示場(唐津文化事業団)
http://www.karatsu-bunka.or.jp/hikiyama.html

赤水窯
http://akamizugama.jimdo.com/

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