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奈良の秘密の散歩道 その1 「きたまち」を歩いてみよう

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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奈良の秘密の散歩道

「きたまち」を歩いてみよう

 

こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。

全国の寺社を回り、旅の情報をお届けしています。

 

今回は、奈良の穴場エリア「きたまち」を歩いてみましょう。

奈良の観光と言えば、東大寺、興福寺、奈良公園。

そう言った定番に加え、このごろでは、近鉄奈良駅の南側にある「ならまち」も人気です。

吉田きたまち1

それに対して「きたまち」は、近鉄奈良駅の北側に広がるエリア。

「ならまち」と比べて、観光地としての開発はこれからという印象もありますが、それだけに、知られざる撮影スポットやお宝の光景があちこちで見つかります。

先取り精神で、あなただけの素敵な風景を探してみましょう。

 

 

まずは、このエリアを代表する霊験あらたかなお寺、般若寺です。

吉田きたまち7

歴史は古く、飛鳥時代に創建され、天平時代には平城京の鬼門を守る役割を担いました。その後、学問寺としても栄え、仏像、建造物など、数々の文化財を今に伝えます。

 

なかでも印象深いのは十三重の石塔です。わが国では、高い塔は木造のことが多く、このような形の塔は大変珍しい。どこか異国的な雰囲気があるなあと思ったら、これは、鎌倉時代に、中国の宋から来た技術者たちによって建てられたものだそうです。したがって、これも重要文化財の貴重品です。

吉田きたまち8

般若寺さんの魅力は、季節ごとにさまざまな花々で彩られること。とりわけ、毎年9月末から11月までは、境内がコスモスの海になります。花の間から覗く石仏さんのお顔が、何とも言えずよい風情です。しかし、地元の方のお話では、「コスモスは丈が高くなって、石仏が隠れてしまうことがありますが、春先の水仙はそこまで大きく育たないので、石仏と花の写真を撮るならそちらもおすすめです」とのこと。

 

般若寺のホームページ

http://www.hannyaji.com/

 

 

ここから奈良中心部の方に少しだけ歩いたところで、「あれ、ここはヨーロッパだっけ?」と驚く建物発見。これはなんと刑務所正式名を「奈良少年刑務所」と言い、1908(明治41)年、奈良監獄として建てられたもの。洋風の重厚なレンガ造りが特徴です。

吉田きたまち9

2016年の7月、法務省は、この刑務所の廃止を決め、建物の保存して活用していくために民間の業者を募集することを発表しました。現在は、ホテルとして使うなどのさまざまな方向で検討されているようです。

 

 

このあたりには、わたしの大好きなお地蔵さんもたくさんあります。

こちらはその代表的な一体、「夕日地蔵」です。

吉田きたまち10

像の高さは光背まで含めると2メートル以上。

室町時代に、興福寺のあるお坊さんが、死後の幸福を願って建てたものだそうです。

この日はあいにくの小雨模様でしたが、夕日の当たるときにも見てみたいですね。

お地蔵さんのお隣には、奈良を愛した歌人、会津八一さんの歌を記した木札がありました。

 

「ならさかの いしのほとけのおとかひに

こさめなかるる はるはきにけり」

 

なるほど、歌人の目には、お地蔵さんのおとがい(あご)から流れる小雨も魅力的に見えるということなんですね。

吉田きたまち11

奈良坂と呼ばれる急な坂道を奈良中心部の方に下って行くと、途中で、東大寺大仏殿の屋根が見えます。遠くから眺めても、大きくて、まるで山のよう。

 

この道は、今も京都と奈良を結ぶ幹線道路ですが、昔も「京街道」と呼ばれていました。平安時代末期、平清盛の息子の平重衡の軍勢も、この道を通って、興福寺や東大寺を焼き討ち(南都焼き討ち)に来たのです。中世には、商人や旅人が行きかうにぎやかな道となったため、商家や職人さんの家も、まだそこここに残っています。

吉田きたまち12

こちらは、江戸時より続いた漢方薬局の建物をリノベーションしたカフェ&雑貨屋さんの「轉害坊(てんがいぼう)」。お散歩に疲れたらぜひ立ち寄ってみて。ただし、オープンは金、土、日に限られるので、事前にチェックしてからお出かけください。

 

轉害坊のホームページ

http://tengaibou.main.jp/

 

次は、このあたりを歩くのに便利なゲストハウス。

 

吉田きたまち2

2016年7月にオープンしたばかりの小さなお宿「げすとはうす はる・きたまち」。

こちらのオーナーである金田充史さんは、かつて猿沢の池のほとりにあった奈良市内有数の老舗「魚佐旅館」のご主人でした。魚佐旅館はその長い歴史を閉じましたが、金田さんは、これから注目されるであろう「きたまち」に目をつけ、時代に合った新形態のお宿を始められたのです。

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1階は、まるで寝台車のように機能的なベッドのある相部屋式。カーテンがあるので、プライバシーは保たれます。

歯ブラシ、タオル、寝間着などは持参、シャワー・トイレは共同です。しかし、その分宿泊費がお安く、1泊3500円(税別)から。2階にはベッドが二つの個室もあり、こちらは12000円(税別)から。でもこれも、2人で割ればお安いですね。コーヒーやお茶はセルフサービスでいただけますが、朝食は出ませんので、各自でご準備を。

 

自立心のある方向けですが、学生気分に戻って長期滞在をし、寺社巡りを楽しむには最適の宿です。ご予約は、インターネット上の各種宿泊サイトか、直接お電話で。

 

奈良県奈良市蔵雑司町1‐2

電話 0742-20-0081

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「げすとはうす はる・きたまち」に泊まったら、朝ごはんを、15分ほど北に歩いたところにある植村牧場で食べるのもおすすめです。

 

このあたりは、奈良の中心部から少し離れているとは言え、京都に向かう幹線道路もある市街地。「こんなところに牧場が?」と驚きますが、地元の方にとっては、毎日、新鮮な牛乳を届けてくれるおなじみさんです。創業は明治16年で、現在のオーナーさんは四代目。約1800坪の敷地内に、30頭余りの牛、羊、ヤギが飼われています。

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併設されたレストラン「いちづ」にはモーニングメニュー(なんと500円!)もあり、のどかな牧場風景を眺めながらいただけます。各種ランチや焼き立てのケーキ、ソフトクリーム、そしてもちろん搾りたての牛乳も味わえる素敵なところです。

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 植村牧場のホームページ

http://www.uemura-bokujyo.co.jp/

 

 

今回歩いたのは、広い「きたまち」のごく一部。見どころはまだまだたくさんあります。ご興味ある方は、以下のサイトを参照の上、じっくりお散歩を楽しんでみてください。

 

奈良きたまちの観光情報発信サイト

http://www.kitamachi.info/

 

吉田さらさ

公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa

イベントのお知らせページ

https://www.facebook.com/yoshidasarasa2

 

 

 

 

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