美しさと丈夫さを備えた真田紐 「真田紐師 江南(えなみ)」

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「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを
経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都在住。
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京都でまた美しいものに出会いました。それは「真田紐」。甲冑を彩り、茶道具や美術品を納める箱を縛るなど、さまざまの場面に登場する色彩豊かな紐で、日本人の高い美意識を物語る歴史を纏った、日本文化に欠かせない品です。その美しい「真田紐」に出会ったのは、戦国時代に創業した「真田紐師 江南(えなみ)」。15代店主の和田伊三男さんのお話に思わず時を忘れてしまいました。

小原誉子京美人

工房でもある店舗の棚には、色とりどりの「真田紐」が並び、まずはその美しい色と種類の豊富さに驚きます。「そもそも「真田紐」は、縦糸と横糸を織った織物で、丸台で複数の糸を編む「組紐」とは、全く別の作り方なんです」と和田さん。織物の一種である「真田紐」は、その丈夫さから戦国時代の武将の甲冑に使われ、また下級武士や農民などは、頭や手、足に巻きつけ戦いの場での武具替りにしたのだとか。その用途は、幅広く武具だけではなく、西陣では織物の荷物を縛り、運搬にも活用。時代を経て、茶道具や軸の桐箱にも使われるようになったそう。和田さんの歴史などのお話は幅広く、その楽しさについ引き込まれてしまいます。

小原誉子京美人

店の中を見渡すと、「真田紐」を織る機(はた)が…。奥様が昔ながらの技法で製作をなさっています。
手織りの品は、桜などによる草木染された糸が主に使われ、その色合いのやさしさに心惹かれます。紐の柄や色は、機に掛けられた縦糸で決まるそう。幅の狭い「真田紐」の横糸は、竹や紙に巻かれた糸を動かします。

小原誉子京美人

 

小原誉子京美人

幅6センチほどの平織で織り上げられた紐は、昔は甲冑の下に、また和服の腰紐などに使われたそう。手織りの紐は、その美しくモダンささえ感じさせる色合いから、ベルトなどに使いたくなります。

小原誉子京美人

また幅1センチ前後の紐は、機械織りで作られます。ともかく日本の伝統色を表現した豊かな色合いで、「何にかに使いたい!」と思わずにはいられません。もちろん今も、桐箱などに使われるケースが多いのですが、女性は帯締めにしたり、最近は、眼鏡を吊るす紐やカメラやスマホのストラップなどにする人も多いそう。またネコの首輪や噛まない小さな動物のお散歩紐にも購入する人も。

 

次ページに続きます。

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第69回
美しさと丈夫さを備えた真田紐 「真田紐師 江南(えなみ)」

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