OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/otona_beauty/140908/

和服をおしゃれな洋服にリメイク 「京都きものリメイクサロン おりひめ」

小原誉子

小原誉子

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを
経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都在住。
京都など、日本の文化・観光情報を伝える
人気ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」を
毎日更新中

記事一覧を見る

着なくなった若い頃の華やかな色彩の着物、また母親などから譲り受け、サイズが合わなかったり、また汚れで手入れをしないと着られず、長らく箪笥の肥やしになっている和服をお持ちではありませんか。着ないけど、でも捨てるには、惜しい上質な和服…いざ古着屋さんに売ろうとすると、その安さに驚くはず。それで結局、再び箪笥の中へ…。

 

そんな着られない和服を、気軽に着られる洋服へのリメイクが、今、注目されています。「そうは言っても、和服のリメイクって、なんか和風の趣が抜けきれず、着にくいのよね~」という友人と共に訪れたのは、京都の町中、「京都文化博物館」のそばにある「京都きものリメイクサロン おりひめ」です。店の中には、所せましと、和服から、さまざまなスタイルにリメイクされた洋服がハンガーに下がっています。

この店のオーナーである丸山美和さんは、関西の文化服装学園を卒業され、ブティックなども経営された方。着物のリメイクを手掛けて20年以上になるそう。自ら和服の生地からいろいろな服をデザインし、縫製を行い、そのリメイクされた服を見た人が、同じようなスタイルのものを作って欲しいという声が高まり、本格的にリメイクサロンをオープンしたのだとか。「和服のリメイクのご注文は、最近、とても多いんです」と。現在は熟練した縫い手の方々に依頼し、縫製を行っています。

 

「和服の生地は、絹や木綿でできていて、とても上質のものが多いんです。紬やお召、銘仙などの織りのもの、また小紋や絞りなどの染めのものなど、それぞれの布のもつ特徴は、洋服の生地では味わえない魅力ですね」と丸山さん。

丸山さんがデザインするのは、これが和服のリメイクとは、わからないほど、しっくり来るデザインは、気軽に着られる、ちょっと上質な服に仕上がっています。

 

「なんかここのお店のデザイン素敵ね~。これ紬で作ったコートですって…上質な質感があって、軽くて着やすい」と、店のデザインサンプルの服を試着する友人は、すっかり気に入った様子。そう、確かにここのデザインは、布の魅力を活かした洒落たもの。

 

次ページに続きます。

なかでも画期的と思われたのは、喪服着物のリメイクです。葬儀の場でも、今や洋装が主流で、親族以外着ることがない和装の喪服を、ワンピースやコートにリメイクし、黒の服として、葬儀だけでなく、気軽に他の機会にも着られるものに…。しっとりとした絹の黒の服は、なんともエレガント。

 

「これは、夏の喪服着物だったんですって~。絽の生地だから、透け感があって、夏に羽織るのにいいわね~。絹なので軽くシワにならず、旅行にも…」と友人。もともと喪服なので、もちろん黒のワンピースの上に着ても、葬儀にも出られます。和服のままより、活用の場は大幅に拡大。

 

また、金糸などを多用した帯や友禅などは、華やかなパーティードレスに。ご自分の若い頃の着物などを、お嬢様の結婚披露宴のドレスに注文された方もいらっしゃるそう。

お母様の思いも込められた、素敵なドレスになります。

 

ここ「京都きものリメイクサロン おりひめ」では、リメイクしたい和服を持ち込み、それを見て、何を作ったらいいか、というアドバイスから始まります。デザインなどを相談し、自分の体に合ったサイズで仕上げるオーダーシステム。お仕立て代は、ワンピースで2万円~、コートなら3万2000円~と思ったよりリーズナブルです。ただし和服の場合、ほどき、洗い、ゆのしなど、布の準備に2000円~4000円別途必要です。

 

箪笥の肥やしになっている和服が、洋服として蘇り、活用できると思うと、リメイクしたくなります。しかも、出来上がった服は、世の中にたったひとつしかないもの。特別感もひとしおです。

 

お仕立ての期間は、和服をお店に持ち込み、注文してから3週間~2か月。仕上がったものは、自宅に配送してくれます。

 

「私、和服持ってるけど、着ないから、もって来よう~。そうだ、弘法市や天神市で、洋服にしたい古着買って作ってもらえばいいんだ~」と友人。確かに、京都で毎月開催される古着市では、2000円くらいで小紋などが売られています。私も、叔母から贈られた和服がいろいろありますが、胴裏や八掛を新しくしなくては着られず、その費用もかなり掛かります。また思い切って古着屋さんに売ろうとしても、最近は、和服10枚くらいで5000円ほどでしか引き取ってくれないという話も…。何万円もした和服なのに…と、売るに売れず、再び箪笥へ逆戻り。

 

思い出がある着物…でも着られない…捨てられない…売れない…置いておいてもしょうがない…そんな悩みを解消できるおしゃれな和服のリメイクはおすすめです。ここでは、一度リメイクすると、次々に着物を持ち込むリピーターが多いそう。

京都の旅の目的のひとつに、和服のリメイクはいかがでしょ。箪笥の中に眠る着物が、蘇る感激を…。

 

 

京都きものリサイクルサロン おりひめ

京都市中京区堺町通姉小路下ル大阪材木町685

075‐221‐5244

営業時間 10:00~19:00 日曜・祝日休み

 

http://www.kyoto-orihime.com/

 

 

 

小原誉子

ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」

http://blog.goo.ne.jp/mimoron/

 

<前の記事

<前の記事
第89回/京都の美意識を感じる鯖ずし「八瀬 はなだ」…

次の記事>

次の記事>
第91回/おもてなしの香り。手づくりの芳しい薫香 「香老舗 林龍昇堂」…

この連載の最新記事

若さを保つ大豆の魅力を凝縮した多彩な「ゆば」料理 「京ゆば処 静家 西陣店」

第111回/若さを保つ大豆の魅力を凝縮した多彩な「ゆば」料理 「京ゆば処 静家 西陣店」

有職雛人形司がつくるお誂えの雛人形 「京ひな人形  西陣たくみ人形」

第110回/有職雛人形司がつくるお誂えの雛人形 「京ひな人形  西陣たくみ人形」

着物に関するお悩みを気軽に相談できる「きものステーション・京都」

第109回/着物に関するお悩みを気軽に相談できる「きものステーション・京都」

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル