乾燥老化 ⑦花王の研究員に聞きました:「血管力を高める」ケアも大切です


前回は、資生堂の研究員の方に健やかな肌を保つための角層の良循環について話を伺いました。今回は、花王の研究員の方に、血管力が乾燥に関係しているという意外なお話について聞いていきます。

 

花王の研究員に聞きました

 

 

「保湿と血管力を高めるケアを。頭皮の保湿も忘れずに」

 

Kazuhiro Kaizu
海津一宏さん

花王上席研究員。工学博士。スキンケア研究所のグループリーダーを務める。乾燥や敏感肌の研究にも長年携わり、そのケアのための化粧品の開発も、数多く手がけている

 

 

外気の湿度、皮脂量、血管力の低下が、
おもな乾燥要因です

 

「乾燥を感じる要因に外気の湿度変化があります。特に秋口は“絶対湿度”がぐんと下がり、20℃を下回ります。そうなると、年齢に限らず乾燥を感じやすくなりますね」と海津一宏さん。そして内的な要因のひとつが皮脂量の減少。「保湿の三大因子は細胞間脂質とNMF、皮脂といわれていますが、この皮脂の量が年齢とともに下がってしまうのです」

 

顔以上に体の乾燥を感じる人が多いアワエイジ世代ですが、それも皮脂量と深い関係があるよう。

 

「顔と比べると、体の皮脂腺数は圧倒的に少ないんです(下図参照)。特に膝下は、敏感肌意識がない人でも、8割以上が乾燥を感じているようです」

体の部位別の皮脂腺の数を示したもの。眉間や頭皮に比べて、体の皮脂腺の数は圧倒的に少ないことがわかります。資料協力/花王(参照:現代皮膚科学大系第3巻)

 

 

内的要因には、血管力の低下も。

 

「血管は栄養分を運んだり、老廃物を回収したり、非常に重要な役割を担っています。この血管の流れは、実は一定ではなく、必要に応じて流したり、ゆっくりさせたり、調整して私たちは生きているのです」

 

血管力とは、この血流を調整する力のこと。それが年齢とともに低下してしまうのだそうです。

 

 

「血管力が弱まると、冷えや血行不良、疲れなどの体調の悩み意識が高くなるとともに、肌あれも起こしやすくなります。すねなどが粉を吹くほど乾燥するのも、血管力が関係していることも考えられますね」

 

血流を促したり緩めたりする〝血管力〞の高い人と低い人の、〝肌あれ状態〞を比較。血管力の低い人は肌あれしやすいのがわかります。資料提供/花王
出典: Y. Yoshida, K. Amano et. al., Int. J. Dermatol., 2017, 56, 176-183

 

 

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第7回
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