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十和子道 第4回「醗酵の力なくして十和子肌は存在せず」

君島十和子

君島十和子

君島十和子. 1966年生まれ。モデルとして活躍後女優に。1996年、結婚を機に芸能界を引退。現在は自身のコスメブランド「FTC」のクリエイティブディレクターとして数々のヒットを生み出している。2女の母。

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取材期間1年以上、収録写真は約400点。自宅で撮影し、オール私服で登場した〝ライフスタイルブック〟の決定版、それが『十和子道』。発売されるや瞬く間に大増刷され、なんと6刷を記録した大ヒット本です。その本のもととなった連載(過去にOurAgeにて配信されたもの)の一部をお見せします!

十和子道 第4回 

「醗酵の力なくして十和子肌は存在せず」

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「縁の下の力持ち」という言葉を見たり聞いたりすると、なぜかふと思い浮かぶのが、お味噌や納豆などの地味で滋味な「醗酵もの」たちです。

 

小さい頃から食卓にはお味噌汁、納豆、鰹節、野菜のぬか漬け、魚の粕漬け…などの醗酵食がズラリと並ぶ家庭に育ちました。

 

私の元気や健康な肌を底支えしてくれているのが、そんな醗酵食をふんだんに取り入れた食生活にあると思っているんです。

 

醗酵食の中でも、特に愛してやまないのがお味噌と納豆。そしてヨーグルトです。

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お味噌汁をいただくと、寂しかったり、悲しかったり、気持ちがぎくしゃくとしているときでも、いっときしあわせな気持ちになります。

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お椀から伝わる温かさを感じながら、お味噌の香りをかぎ、お椀の中をしばし見つめ、そしていただく。

おなかがほんわりと温かくなり、まさに五臓六腑に沁みる感じがします。

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コンソメスープやミネストローネもおいしいけれど、「カラダや気持ちに沁みる」のは、やっぱりお味噌汁なのだな、と思うのです。

我が家ではご飯を炊かない日はあっても、お味噌汁が食卓にのぼらない日はほとんどありません。

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主人は、あおさがたっぷり入ったお豆腐とみょうがのお味噌汁、

娘は具だくさんの豚汁、

私はシンプルな、とろろの味噌汁がお気に入りです。

(せっかくなのでとろろの味噌汁の作り方もご紹介します。

お椀に、すった長いもを入れ、だしのきいた熱々のお味噌汁を注ぐだけ!

驚くほど簡単ですが、まったりとしたとろみのある食感とコクのある味わいがクセになります。

料理家の浜内千波先生の本に載っていた、簡単レシピです)

お味噌は以前はまろやかで甘い関西白味噌や信州味噌などの合わせ味噌が好みだったんですが、今は大豆の姿がほとんどそのままゴロゴロと残った粒味噌が我が家の主力味噌。

家族にはそんな素朴でおいしいお味噌を食べさせたいと思っているんです。

 

そのきっかけになったのが、去年、お友だちから分けていただいた手作りのお味噌でした。

これが本当にとってもおいしくて、おいしくて…大感激。

「あんなおいしいお味噌を自分で作ってみたい」と、去年の2月にお友だちグループの味噌作りに参加させていただき、「手作り味噌」に挑戦しました。

前日から大豆に吸水させ、大きな鍋でことこと煮て、麹と塩をすり合わせ、煮えて柔らかくなった大豆を叩いて、フードプロッセサーにかけて、麹としっかり混ぜる……(以下割愛)、もう大騒ぎ。

 

飛び散る大豆と悲鳴(笑)。

お味噌作りって、本当に気合と根性と体力がいるんです、予想以上に。

 

 

樽いっぱいに作ったお味噌は(素人にありがちな初回大量生産)実家と妹、弟の家にもお裾分けしました。

「お味噌ってすごい」と、思ったのが、同じ材料を使って、同じ手順で作ったのに、各家庭で醸造されていくうちに、まったく違うお味になっていくということでした。

「お味噌に触った人がもっている菌も違うし、お味噌を寝かしている台所の温度や湿度も違うので、いっしょに作っても違う味になるのよ」と聞いてはいたけれど、なんか愛おしくなってしまいます。我が子のようで。

 

 

このお味噌というのが、まさに手前味噌なんですが、とってもおいしく出来ました。

主人と娘の評判も上々、ちょっと食べ過ぎたのでしょうか…今年の夏の終わりにはなくなってしまいました。

今回、みなさんにお見せできないのが残念です。(反省…)

 

お味噌作りは寒い2月に行ないます。今年の2月は多忙のため参加できなかったので、「来年こそは!」と思っているのですが、いかんせん大変な作業なので、ひとりで作る勇気がなく、どなたかが強めに誘ってくだされば…と、他力本願の手作り味噌計画中です。

 

 

近年見直されている「醗酵食の効果効用」ももちろん大事ですが、私が醗酵食を愛してやまないのは「ただただ、おいしいから」かもしれません。

 

そして、お味噌汁や納豆など醗酵食をいただいた日はカラダと心の持ちが違うんです。

泥臭い言い方ですが、あとひとふんばりが効く。

そんなおいしくて強い「醗酵の力」を信じているんです。

 

 

温故知新ではないけれど、先人の知恵を敬い、恩恵に感謝しつつ、自分なりの新しさを見つけて楽しむ。

醗酵の力をしっかりお借りして、今日も健やかに一日を過ごしたいと思います。

 

〈おまけ 取材裏話〉

「納豆でしょ、お味噌でしょ、チーズでしょ。そうそう塩糀も…。あ、キムチもあるある」と、取材中冷蔵庫の中から次々と「愛しの醗酵もの」たちを出して紹介してくれる十和子さん。

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そんな中、最後に登場したのがオレンジの縦じまの筒…。

「これ、知ってます? なんだと思います?」と、ちょっと嬉しそうに、その筒をふりふり。

「何だろう…?」さっぱり筒の正体がわからないスタッフ一同。

 

「これね、バターを削り出すものなんですよー。どうやって使うかっていうと…」

やおらマフィンを取り出し、その上で謎の筒をくるくると回す。

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……するとあら不思議、細く薄く削られた、ふわっふわのバターがぱらりぱらりと落ちてくる。

 

「おおおお!」と、感動のうなり声を上げるスタッフ一同。

 

「ね、すごいですよね、これ。ちょっと回すだけでバターが万遍なく均一に盛れるというか塗れちゃうんです。

なんかこの感じ、デパートの実演販売みたいになってますけど(笑)。

ちょっと自慢したくて出してきちゃいました」

 

 

パカっと蓋を外して中にバターをまるごと入れるだけでOK。

あとはくるくる回すだけ。使った後はそのまま冷蔵庫へ。

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少量のバターでもふわふわの削り節(?)状態になるため、バターの使用量も抑えられると、十和子さんは力説しておられましたが、そばにいたご主人からちょっと待ったの声が。

「いやいや、逆にバターの摂取量、増えてますから。楽しいのはわかりますが、くるくるし過ぎです(笑)」

そんなご主人の言葉も柳に風とばかりに、十和子さんの「うふふ」と、くるくるは止まらないのでした。

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この〝くるくる〟の商品名は、イージーバター バターパフォーマーというのだそうです。

撮影/冨樫実和 取材/稲田美保 ヘア/黒田啓蔵

*オールカラー、自宅で撮影、オール私服、収録写真400点

「十和子道」大好評発売中!

電子版には特典としてプライベートを含む計276点の写真とコメントを特別編集した「エブリディ十和子」がついています!

 

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