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乙女心が蘇る、可憐なつまみ細工の髪飾り 「京都 おはりばこ」

小原誉子

小原誉子

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを
経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都在住。
京都など、日本の文化・観光情報を伝える
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乙女心が蘇る、可憐なつまみ細工の髪飾り

「京都 おはりばこ」

 

 

京都北区の紫野…「大徳寺」の東門の正面に、つまみ細工の髪飾りが並ぶ「京都 おはりばこ」があります。昨年、古い町家の店舗からモダンな雰囲気漂う新しいお店に移転。そのお店の中に1歩入ると、まるで花畑にいるような心地に…。

小原誉子京都おはりばこ

壁の什器に並ぶのは、色とりどりの愛らしい花の髪飾りです。見ているだけで、心が弾んできます。ここの髪飾りは、つまみ細工という伝統工芸の技から生まれたもの。小菊や桜、梅、藤などを象った髪飾りは、よく見ると、小さな布を巧みに組み合わせ作られています。

小原誉子京都おはりばこ

このつまみ細工の技は、京都の舞妓さんたちの花かんざしにも見られます。動くたびに揺れる髪飾りは、つまみ細工の花びらがつながったもの。舞妓さんの可愛らしさをいっそう際立たせる飾りです。

 

つまみ細工の髪飾りは、江戸時代の女性の間で流行したそう。
約3センチ四方の薄手の絹の小布を、三角などに折り、それを巧みに広げたりしながら、小さな花びらの形をつくります。それを1枚1枚ノリで接着し組み合わせて、桜、藤、菊などの可憐な花に仕上げてゆきます。ふんわりとした絹の布がもつ弾力が、独特の丸みを醸し出すのです。

 

ここ「京都 おはりばこ」は、もともと京都の西陣で70年ほど前に創業。初代は、糸屋さんを営んでいたそう。二代目から、帯締めや髪飾りの製造を手掛け、現在、四代目の店主となる北井秀昌さんは、つまみ細工の髪飾りを中心に、さまざまなオリジナル和小物を手掛けて、現代の女性たちの心をとらえています。

 

北井さんご夫妻も、息子さんをお持ちで、細く、少ない髪の赤ちゃんでもお宮参りに付けられる小さな髪飾りなども考案なさっています。七五三、成人式、卒業式、そして結婚式…京都の女性たちの人生の思い出深い場面に、つまみ細工の髪飾りは欠かせない存在。

小原誉子京都おはりばこ

また、和装だけでなく、洋装のヘアーアクセサリーとしても海外のゲストには人気だとか。「いつまでも愛らしい乙女心をもっていただけたら…」と。

小原誉子京都おはりばこ

色や形を工夫した髪飾りもいろいろ。歳を重ねても付けられる髪飾りを目にすると、忘れかけていた乙女心が蘇るよう…。絹の布ならではの温もり漂う、つまみ細工の髪飾りです。

 

 

京都 おはりばこ

京都市北区紫野下門前町25

☎ 075‐495‐0119

営業時間:10:00~19:00 水曜休み

 http://www.oharibako.com/
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」
http://blog.goo.ne.jp/mimoron/

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