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身近になってきた美容クリニックのたるみ治療。「照射系」「注入系」の方法と効果の違いは?

進化を続けて効果や安全性が高まり、より身近になってきた美容クリニックのたるみ治療。現在主流になっている「照射系」「注入系」の方法と効果の違いをご紹介します。

 

お話を伺ったのは

石川浩一さん 形成外科医

形成外科医
クロスクリニック銀座院長
石川浩一さん
Hirokazu Ishikawa

防衛医科大学校を卒業後、同病院に勤務。東京女子医科大学第二病院で医局長を務めたのち、1998年に開業。美容機器による治療においてトップクラスの技術

 

谷 祐子さん 形成外科医

形成外科医
広尾プライム皮膚科院長
谷 祐子さん
Yuko Tani

医学博士。広島大学医学部を卒業後、形成外科・整形外科医として勤務ののち現職に。エビデンスに基づいた、安全で切らない治療をつねに探求している

 

宮田成章さん 形成外科医

形成外科医
みやた形成外科・皮ふクリニック院長
宮田成章さん
Nariaki Miyata

医学博士。防衛医科大学校を卒業後、その関連施設に勤務。スキンケアと美容外科の普及を目指して2004年に開業。治療を担うかたわら、学会などで講演も行う

 

 

クリニックで現在主流のたるみ治療はこれ!

マシンや薬剤の研究・開発によって、日進月歩の美容医療。かつて「プチ整形」と呼ばれていた時代とはだいぶ事情が変わっています。

 

「今は照射や注入による、ダウンタイムの少ない治療が主流。多く用いられるのは熱を肌の内部に照射するもので、HIFU<ハイフ>(超音波)は真皮から皮下組織まで、RF(高周波)は真皮までと届く深さが違います。

 

IPL(光)はブロードバンドの波長の光を肌に照射して色に反応させ、おもにシミや赤みの治療に。メソセラピーは表皮を中心に薬剤を入れて奥まで浸透させ、肌改善を図ります」(谷祐子先生)

 

「美容治療の初心者には、痛みが少なく料金的にも手頃な弱めのHIFUも人気です。ただ、ほうれい線などシワやへこみが気になる場合は照射だけでは改善が難しい。ヒアルロン酸注入を併用すると、治療直後から効果を実感できます」(宮田成章先生)

 

名称 おもな目的
照射系 HIFU(高密度焦点式超音波) 引き上げ
RF(高周波)
※サーマクールなど
引き締め
IPL(光)
※フォトフェイシャルなど
ハリ、シミ
注入系 ヒアルロン酸 へこみの充塡
ボトックス 表情ジワ
メソセラピー(表皮注射) トータル美肌

 

その他 ●脂肪溶解 ●糸リフト ●外科手術

 

照射系
肌の奥深くから確実に底上げ!

熱を照射するとなぜたるみ治療に効果があるの? これは、人間に本来備わっている創傷治癒機能が働くから。

 

「HIFUは肌の内部に50~60℃の熱を与えて、軽いやけどをさせます。すると真皮が収縮するとともに、コラーゲンがほんの少し壊されることに。肌はこれを治そうとしてコラーゲンをどんどん産生します。

 

治療後、2週間から1カ月でしだいにハリ感がアップしてくるのはこのため。治療中の痛みはありますが、その効果は絶大です」(石川浩一先生)

「HIFUの施術を受けるなら必ず専門の医療機関でお願いします。神経損傷などを避けるための知識と手技が必須な医療行為であり、医療機関でもリスクがゼロではない旨、事前に説明してから施術をしています」(宮田成章先生)

 

一方、RFは高周波電流によって発生する熱で真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促す治療。作用は穏やかですが、肌の引き締めに向いています。

 

深さと熱の出力で効果に差があります

●HIFU(超音波)

HIFU(超音波)

真皮から筋肉を覆うSMAS筋膜まで、1.5㎜~4.5㎜の深さに超音波を段階的に照射。新型の機器が登場して、進化を続けている人気の治療です

 

●RF(高周波)

RF(高周波)

真皮と皮下組織に高周波を照射し、コラーゲンの生成を促します。肌をリフトアップさせるほか、痩身治療にも用いられています

 

●IPL(光)

IPL(光)

可視光線のうち複数の波長を持つ光を真皮に照射。色に反応して働くためシミや脱毛に多く用いられる治療で、マイルドな引き締め効果もあります

 

 

注入系
目的に応じた薬剤でねらい打ち

ヒアルロン酸とボトックスが有名ですが、目的はまったく別。

 

「顔のへこみ部分をふっくらさせるのがヒアルロン酸。最近は種類が豊富で、顔立ちやパーツによって使い分けるので仕上がりは自然です」(宮田成章先生)

 

「ボトックスは筋肉が収縮しないように抑えるもので、表情ジワを改善する効果があります。『顔が動かなくなる』と思われているようですが、個々の筋肉の状態を見極めて行えば、そのようなことはありません」(石川浩一先生)

 

「肌悩みが複合する40代以降に人気があるのがメソセラピー。高速マシンで真皮に薬剤を細かく打つため、トータルエイジングケアに有効です」(谷 祐子先生)

 

注入する箇所と目的にはこんな違いが

●ヒアルロン酸

ヒアルロン酸

シワやたるみなどでへこんだ部分に注入することで、ふっくらさせる治療。最近は進化して、顔全体のリフトアップにも用いられています

 

●ボトックス

ボトックス

ボツリヌス菌が産成する毒素のひとつを安全にした薬剤を筋肉に注入。筋肉の収縮を抑制し、表情ジワを改善。持続効果は薬剤により3〜6カ月程度です

 

●メソセラピー(表皮注射)

メソセラピー(表皮注射)

エイジングケアなど目的に合わせた薬剤を真皮に細かく注入。施術中の痛みがなく、スキンケア感覚で受けられる注目の美容治療です

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/中込久理

 

 

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