OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/topics/127047/

日本の冬と水とお料理と

竹村和花

竹村和花

水ソムリエ&飲泉師

大学・短期大学の保健管理センターにて養護教諭として約7年間勤務。 結婚退職後は製薬会社にてアメリカFDA(厚生省)向けのGC分析を担当。 2000年ライターとして独立。温泉研究が高じてフィレンツェ在住に。

【所属】社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事 イタリア:ミネラル水鑑定士協会・公認水ソムリエ(Idro-Sommelier®)&水鑑定士(n.2689)

記事一覧を見る

ボン・ジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。

2017年もあとわずか。年末年始の過ごし方はもうお決まりですか?

今回はイタリアでもここ数年注目されつつある、日本の冬をテーマにお話ししていきたいと思います。

 

 

<ニッポンを満喫できる年末年始>

日本人の年末年始の休暇は、ヨーロッパの人々から見るととても美しい伝統的なセレモニー。

ここ数年、イアリアのラジオでは「カポ・ダンノ(新年)」という言葉に「ジャポネーゼ(日本の)」をくっつけて紹介される事が増えました。

この時期の日本は、普段見ることのできない日本古来の暮らしの文化がいたる所に登場します。

私たち日本人から見ても素敵な一年の締めくくりと新しい一年のお出迎えは、いつもと同じお買いものでも独特の雰囲気に包まれます。

門松や注連飾り、三十日のお買いものや餅つき、年越し蕎麦におせち料理――

こうした何気ない暮らしの節目そのものが、外国人にとっては「日本」を肌で感じられる最も美しいシーズンへと昇華させるのでしょう。

私たち海外生活者にとっても、年末年始の帰国(帰省)は特別に楽しみなもので、この時期ならではの食材をしっかり買い込んでしまいます。

 

 

さてこの帰国時に買い込んだ食材ですが、イタリアの家で調理する時には大事なポイントがあります。

水そのもののタイプを使い分ける知識と技術。

「水」への理解が浅いと、せっかく楽しみにしていた日本食も「中途半端な洋食もどき」に仕上がってしまうのです。

 

 

<日本料理は「軟水」だから美味しく仕上がるわけではない>

よく日本では「ヨーロッパの水は硬水で、日本の水は軟水」という大ざっぱな分類で水タイプが理解されています。

でも「軟水」を使って日本食を作っても、失敗してしまうことが多々あります。

例えば“おでん”を作るつもりが、“大根ポトフ”に仕上がった――これはまだ可愛いレベル。

ダンゴ虫のヨロイように縦シワの入った硬い白ご飯――こうなってしまうと、もうお粥にしてでも食べられたら良いレベルです。

大切なのは「軟水」であることではなく、成分総量がどの程度あるのか、です。

 

ヨーロッパ在住者なら、一度は経験したであろうキッチンでの食品科学。

たとえ軟水であっても、ミネラルが沢山入っている水で日本料理を再現することはとても難しいのです。

そのため日本人と結婚された家族のキッチンには“浄水フィルター(ミネラル除去)”が置かれている事が少なくありません。

ただこれは日本食の再現性をアップさせるための必殺技なのであって、ミネラルの少ない水の方が良いという意味ではありません。

水の中に含まれているミネラルには、私たちの健康に欠かせない必須ミネラルなども含まれており、それらを食事の中で取るということには大きな意味や価値があるからです。

 

 

<年末年始は水タイプを使い分けてメリハリのある食卓を>

さて、今日は最後にオマケで水タイプを使い分ける年末年始のお役立ちレシピを。

冬の定番食材といえば、牡蠣や寒ブリ、アンコウといった海の幸。

ここにビタミンやミネラル類がプラスされれば、冬の健康づくりにぴったり!

おせちに飽きた時や、手早く美味しく!という時に是非「水タイプ」を使い分けた本格的な味を楽しんでみて下さいね。

 

水タイプの使い分けアドバイスは、次ページに。

【鍋料理】

★出汁が和風なら日本のミネラル水(ミネラル成分の少ない方が◎)

★出汁が洋風・中華系なら海外のミネラル水(ミネラル成分の多いものが◎)

定番の鍋にはたっぷりのキノコや野菜類をプラスして、野菜不足も補いましょう。

【炊き込みご飯】

★日本のミネラル水(ミネラル成分の少ない方が◎)

水に溶けだしたビタミンやミネラルもご飯に吸収されて美味しく頂けます。

しっとり出汁を効かせた粘りある仕上がりを期待するなら日本の水で炊き込みましょう。

【パエリヤ】

★海外のミネラル水(ミネラル成分の多いものが◎)

先にお米と具材とを炒めることで、水や油に溶けだしたビタミン・ミネラル類をご飯に吸収させて丸ごと楽しめます。ヨーロッパの水を使うと脂がベタベタせず、より美味しく仕上がります。

【煮込みシチュー】

★海外のミネラル水(ミネラル成分の多いものが◎)

煮込む肉に含まれている油で具材をしっかり炒めてじっくり煮込みましょう。カルシウムなどのミネラルの多いものを使うと美味しく仕上がります。

 

 

今月のおすすめ銘柄 

Fonte ILARIA(フォンテ・イラリア)

源泉はトスカーナ州の山間にある小さな町・ルッカ。

【水タイプ】

産地泉源:イタリア/トスカーナ州

湧水温度:7.6℃

水タイプ:発泡

知覚ほか:無臭/pH8.0

ミネラル:重炭酸:211mg,カルシウム:67.2mg,マグネシウム:5.4mg,硫酸塩:11.6mg,塩化物:17mg,カリウム:1mgほか ※イタリアでの分析による(per.L)

 

【水ソムリエの飲み方レシピ】

冬場は気温も下がりますので、ストックするミネラル水は室温保存でOK。開封後は野菜庫に入れて1週間程度で飲みきりましょう。寒い時期ですので、紅茶や珈琲、スープ、調理水として使い切ることをおすすめします。洋食や中華系の料理の調理水として使うと、日本の水道水やミネラル水で作るよりも本格的な味わいとなり美味しく仕上がります。

 

<ショップ情報> アマゾンなどインターネット販売,リカーショップ,輸入食材店ほか

<前の記事

<前の記事
第49回/イタリア料理とミネラル水の選び方…

次の記事>

次の記事>
第51回/冬を楽しくする!衣食同源の暮らし…

この連載の最新記事

イタリアの食と農を楽しみながら学ぶ

第79回/イタリアの食と農を楽しみながら学ぶ

夏野菜&果物で楽しむイタリアのテーブル

第78回/夏野菜&果物で楽しむイタリアのテーブル

美肌の旅、タラソテラピーでしっとり

第77回/美肌の旅、タラソテラピーでしっとり

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル