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冬を楽しむ温泉&ヘルスケア

竹村和花

竹村和花

ミネラル水鑑定士協会(イタリア)公認水ソムリエ&水鑑定士(n.2689
2004年より 社)日本温泉協会にて6年間温泉コラムを連載。取材活動を通して日本の温泉が抱える源泉問題を知る。
2008年EUの地下水源の実情と法環境を取材調査するため現地に活動拠点を移す。
2019年フィレンツェ大学法学部で就学後、一時帰国中にミラノがロックダウン。
現在は日本からイタリアの生活で培った情報を発信中。
【所属】 社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事

 

 

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ボン・ジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。

陽射しの強まりを感じる反面、一週間おきに寒さがやって来るこの時期。

今日は日本の冬ならではの温泉をテーマに、ヘルスケア情報をお届けしていきます。

 

<良い温泉とは?>

温泉取材のために日本を出て10年、帰国のたびに楽しみにしているのが日本での湯めぐりです。

温泉業界の専門誌で温泉コラムを連載していた頃は「源泉環境」や法環境などの調べものがあり、純粋に温泉を楽しむことができませんでした。

冬場の帰国時には、毎年講演の合間に老舗温泉だけでなく講演地までの行き帰りの温泉やご近所の日帰り温泉など湯めぐりを楽しんでいます。

 

-どこか良い温泉ありませんか?-

温泉が専門で、その取材研究を極めるためにヨーロッパに拠点を置いてしまう、という人が他にいないせいか、よく聞かれるのがこの質問です。

日本にいると、日本の温泉が無意識のうちにものごとを考える「基本」になります。

そのため、この質問が出るたびにお話しさせて頂くのが、温泉には人間と同じように「相性」というものがある、というお話です。

そのため、有名人などが推薦した温泉が「良い温泉」なのではなく、自分にぴったりの温泉こそが自分にとって「日本で最も良い温泉」なのだと。

そして、自分にぴったりの温泉に出会うためには、ある程度温泉に入る数をこなして、自分自身の「好み」を探り当ててゆくのが一番早道なのだと。

 

<ご近所温泉のメリット>

さて、こうした「自分にぴったりの良い温泉」に出会うために、無視できないのが「ご近所温泉」です。

有馬や草津・下呂を始めとする老舗温泉地のほとんどは、多くの人々にとっては旅行先であって、毎日毎週通える場所ではありません。

そのため「ちょっと疲れたなぁ」とか「休みが取れたら旅行に行きたいなぁ」といった日常生活の中でリフレッシュするには少し遠すぎるのです。

現代の日本には、どんな小さな市町村に行っても必ず温泉があります。

ご近所温泉には老舗温泉地にはない、物理的な身近さ、手軽さがあるのです。

 

身近なご近所温泉や、出張ついでの日帰り温泉を積み重ねてゆく事でも、温泉に対する経験や知識が増えてきます。

すると、自然と自分が好きな温泉のタイプ、というものも見えてくるようになります。

「アルカリ泉が苦手」な方もいれば、私のように「塩化物泉が苦手」な人もいます。

色々な温泉を訪ねてゆくと、良い温泉というのは「源泉かけ流し」や「循環ろ過」といった温泉の提供の仕方だけではない事にすぐに気がつきます。

「清潔感」や「開放感」、「スタッフの応対」や「食事」や「お値段とのバランス」も大きなポイントになる、ということに気づかさられると思います。

 

ご近所温泉を楽しみながら「自分の好み」に気づいてゆくことが、「自分にぴったりの良い温泉」に出合う早道なのです。

 

<温泉でヘルスケア>

さて最後にもう1つ。これも温泉講座などでよく出る質問のひとつですが、

 

―どれくらいの頻度で温泉に通うのが効果的なのでしょうか-

日本では、昭和初期の頃まで「湯治」という文化がありました。

これは農業が暇になる時期に温泉地で「十日ひとめぐり」で3めぐり4めぐり(地域によって回数が異なります)、つまり30~40日の療養休暇をとった習慣です。

でも、現代の日本で年に何度か1ヶ月単位の休暇を取ることは不可能です。

そのため温泉でヘルスケアというスタイルも、今の時代に合せて変えてゆく必要があります。

温泉業界の研究の中では、温泉の転地効果は1週間程度とされていますが、実際には連続では2-3泊する方が大半のようです。

 

そこで私が講座の中でおすすめしているのが、ご近所温泉を使ったヘルスケア法。

それは疲れを感じた時に一週間、毎日ご近所温泉に通う「温泉ウィーク」を作る、というもの。

お仕事の帰りなどに一週間毎日ご近所の温泉に通い、次の週は自宅のお風呂に入る。

いわゆる昔の「十日ひとめぐり」式にカラダに刺激を与えてゆく温泉の活用法です。

身近で手軽な条件を上手に活かして、温泉を活用する。

 

寒さの残る今の季節にこそ、ぜひ試して頂きたい温泉でヘルスケアの方法です。

 

 

今月おすすめの水の銘柄とその活用法は、次ページに続きます。

<今月のおすすめ銘柄> 

長島温泉 天然温泉アルカリイオン水

三重県・長島温泉のR-20号泉(温泉の源泉井戸)を活用、温泉水を原料としたミネラルウォーターの1つです。日本でも温泉を使ったミネラルウォーターが販売されていますが、このブランドもその一つです。泉質は重曹泉、源泉井戸の掘削深度は1600mになります。

【水タイプ】

産地泉源:三重県/長島温泉

湧水温度:58℃

水タイプ:無発泡

知覚ほか:無臭/pH8.4

ミネラル:ナトリウム557.56mg,カルシウム18.67mg,カリウム10.29mg,マグネシウム2.44mg,第一鉄3.49mgほか ※商品ラベルでの表示による(per.2L)

 

【水ソムリエの飲み方レシピ】

日本のミネラル水には、基本的にあまり多くのミネラルは含まれていません。ただ温泉水を原料とするミネラル水には、温泉の成分でもあるミネラルが沢山含まれています。こういった温泉を原料としたミネラルウォーターを上手に活用することで、自宅でも手軽に安全に温泉料理を楽しむことができます。

<ショップ情報> アマゾンなどのインターネット販売ほか

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