水源地への旅ースローフードの生まれた町ブラー

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水ソムリエ&飲泉師

大学・短期大学の保健管理センターにて養護教諭として約7年間勤務。 結婚退職後は製薬会社にてアメリカFDA(厚生省)向けのGC分析を担当。 2000年ライターとして独立。温泉研究が高じてフィレンツェ在住に。

【所属】社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事 イタリア:ミネラル水鑑定士協会・公認水ソムリエ(Idro-Sommelier®)&水鑑定士(n.2689)

ボン・ジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。

季節は春、春は日本が最も花やぐ季節のひとつですね。

今日は、イタリア国内に流通する多くのミネラルウォーターの水源地でもあるピエモンテ・クーネオへの旅をご紹介していきます。

クーネオは、今では世界中に広がるスローフード運動が生まれた町・ブラのあるエリアでもあります。

トリノからも決して遠くはありませんので、GWなどで北イタリアにお出かけになる方は是非足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

 

<イタリアの名ブランドを生む水源地>

北イタリアにあるピエモンテ州はトリノが州都で、ワインの産地としても有名です。

トリノはフランスの影響が強い町で、様々な暮らし文化の中にその息吹が感じられます。

トリノから白トリュフで有名なアルバにかけて広がるクーネオは、イタリア国内に流通するミネラルウォーターの水源地でもあります。

クーネオに水源地のある銘柄の中にはS.BERNARDO(サン・ベルナルド)やSant`Anna(サン・アンナ)といったブランド・ウォーターもあります。

特にSant`Anna(サン・アンナ)は、ナトリウム0.0001%以下がキャッチフレーズの超軟水として知られます。

ガス入りの炭酸水は常温でも飲みやすく、また水本来の味が出やすいスチルウォーター(無発泡タイプ)も日本人の口に飲みやすい味です。

このまろやかな水は、ミネラルウォーターに入っている成分の構成を見ても日本の水に近く、日本人の味覚に合う美味しい水といえます。

クーネオの水が全て軟水で、どの銘柄もクセがない訳ではありませんが、イタリアきっての水源地エリアの1つであることは間違いありません。

 

<スローフードの運動の生まれた町>

このクーネオにはもう1つ、忘れてはいけない町があります。

それは、ブラ。今では世界中に広がるスローフード運動が生まれた町です。

ブラはトリノから電車で30分ほどのところにある人口30,000人ほどの小さな町です。

日本では外食産業や地域おこし、観光業界などの起爆剤のように扱われがちなスローフード運動ですが、その起源はイタリアらしい社会運動に近いものでした。

1986年、カルロ・ペトリーニによって設立された協会は《“ファスト・ライフ”という全世界の狂気》や《過剰な添加物や異常なまでに効率的な混合物》に対抗するための活動を拡げ、今では世界150カ国に広がっています。

小さなローカル線の駅に降り立つと、あたりはシンと静まり返っていて、2年に1度のチーズ祭りを知っている人には、まるで別の町にさえ見えます。

また、現在「スローフード・インターナショナル」の展開する世界規模での活動を知る人には、この小さな町から活動が生まれたとは信じがたいことでしょう。

けれど、日本の田舎町を連想させる小さな町の食にまつわるレベルは限りなく高く、フィレンツェのように何もしなくても世界中から旅人が訪れる町の外食産業とは明らかに意識が違うことを実感します。

それは何も高級なリストランテだけでなく、オステリア(居酒屋)やお惣菜屋さん、それに学校帰りの子ども達が口にできるパニーノにまで行き届いています。

 

次ページに続きます。

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第59回
水源地への旅ースローフードの生まれた町ブラー

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