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老後マネーは50歳から準備してギリギリセーフ!「キラキラ老後をかなえるお金とエンディングノートの書き方」セミナーが開催されました

ギリコ

ギリコ

OurAgeのセミナー担当。一度も使ったことのないクレジットカード(年会費1万円!)を解約したり、自宅の電力を使用料の安い電力会社に替えたり(電気料金が約40%安くなりました!)……できることから家計の出費を見直し始めた49歳。会場にいつもいます!

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こんにちは、ギリコです!

今日は先月開催された「キラキラ老後をかなえるお金とエンディングノートの書き方」セミナーの様子をご報告します!

 

講師はじゃじゃ~ん!

安田まゆみさんです↓。

そう!OurAgeの大人気連載『女50歳からのキラキラ老後計画』のあの安田さんです。

 

それなりの世帯収入があるのにアッという間に貯金が減ってしまっていた家庭、退職金を前に「自分へのご褒美は何しよう♪」と浮かれてしまった夫婦、相続でもめた兄弟……

お金にまつわるさまざまケースが紹介されているのですが、実はこの連載ってギリコが担当編集なんですよ。

 

 

担当になるまで老後のお金のことはおろか、親の財産の相続、自分の現在の家計のことにも全く無頓着だったギリコ。

(銀行の通帳もロクに記帳していなかった、、、)

 

それでいて孤独死とか老後貧乏とか下流老人といった言葉には鋭く反応。

「他人事ではない……」と怯えつつ、老後のことは50代後半になったら考えればいいやと思っていました。

それよりも今目の前にあるクライシス(顔のたるみとか白髪とかおなかポッコリとか)への対策の方が優先だったのです。

 

ところが初めて安田さんに会ったとき、

「キラキラした老後を送るには、しっかり計画を練ることが大事。

50歳からとりかかるのでもギリギリのスタートですよ」

と一喝されびっくり。

 

えぇッ、50歳でギリギリなの???

どうして~~~。

 

「本当は40代半ば、遅くとも40代後半から取り掛かるのがベスト。

 

いくらあれば老後は安心ですか?

老後資金は夫婦で3000万円は必要って本当ですか?

なんてよくきかれるけど、そういうことではないんです」

 

★では、どういうこと? 気になる続きは次ページに!

まず

① 現在の資産状況を把握

② これから先どれくらいの収入を得られそうか(70歳まではアルバイトなどをして働くことをおすすめします)、逆に必要経費はどれだけか(家のリフォーム、車や家電の買い替えなど)

③ 自分はどんな老後を送りたいか、老後に何をしたいかを具体的に考える

④ ①と②を計算してみた結果、月々いくら使えそうか把握する

⑤ ④の金額内でできるだけ理想に近い生活を送るにはどんな方法があるかを考える

のです。

 

しかも今は人生100歳時代といわれているから、少なくとも90歳まで生きた場合を想定して考えましょう」

 

 

ひえ~。

ひゃ、100歳???

 

今のところそこまで長生きするつもりはないけど、万が一長生きしちゃったら……

少なくとも80歳くらいまで生きたとしたら……

老後のお金って、どうしたらいい?

 

そこで企画したのが、今回のセミナー「お金とエンディングノートの書き方」です。

 

なんでエンディングノートかというと、、、、、

自分が死んだ後、残った人たちが困らないようにするというのもエンディングノートの目的のひとつですが、何よりも

元気なうちから書いていくことで

●現在の資産状況

●今後の収入と支出の予想

●自分が望む老後のイメージ

●実際、老後に使えそうな金額

がわかり、自分がまず何からとりかかればいいのかみえてくるからなのです。

 

ということで、すっかり準備が調った本日の会場「玉川テラス」。

 

セミナーで使用するのは、安田さんが理事を務める「一般社団法人エンディングメッセージ普及協会」が作成したエンディングノート(左)と安田さんオリジナルのテキスト(右)。

※ノートの正式な名称はメッセージノートですが、セミナーではエンディングノートと呼ばれていたのでこの記事でもそう表記します。

 

今回使用するエンディングノートは2冊から構成されています。

「ライフデザイン編」(中)と「シークレット編」(右)。

病歴やかかりつけ医、緊急連絡先など救急情報を書くシートも一緒に付いています(一番左)。

このシートは万が一何かあったとき、救助に来てくれた人の目につきやすい玄関などに置くとよいそう。

 

 

さぁ、参加者が揃いましたよ~。

さっそく配られたノートとテキストに目を通しています。

 

いよいよ安田さんが登場です!

「今日は何を一番知りたくて参加しましたか?」

と一人ひとりにヒアリング。

「親の介護を経験してみて、予想していた以上にお金がかかったので自分の分は今から準備しておきたいと思って」

「シングルなので将来困らないよう今からできることを知っておきたくて」

など、参加の動機は人それぞれ。

 

「ハイ、わかりましたよ~。任せて!」

安田さんの頼もしい言葉に、思わず笑顔がこぼれるみなさん。

「エンディングノートは2冊ありますが、ライフデザイン編は老後やりたいことやマネープラン、財産管理、将来介護や医療を受ける際どうしてほしいのか自分の意志を伝えるものです。

 

そしてもうひとつのシークレット編。

これには遺産分割の希望や金融資産の状況と取引のある金融機関、印鑑、通帳、不動産の権利書の保管場所などの情報を記入します。

もちろん人目につきやすいところには置かないように。

鍵のかかるところ、金庫じゃなくてもいいのでスーツケースなどに保管しておくといいですよ。

 

で、エンディングノートを書くときですが、○○で記入するのをおすすめします」

 

★○○とは一体何? 気になる理由は次ページに!

エンディングノートを書くときですが、鉛筆で記入するのをおすすめします

なぜかというと今はそう思っていても後で気が変わることもありますから、書き直せるように。

 

またはこういう風に付箋紙に書いて貼っていくものいいですね。

気が変わったら、新しい付箋紙に書いて貼り換えればいいんです」

ふむふむ。

 

 

「例えばライフデザイン編とシークレット編両方のトップページにある〝あなたが相談している専門家〟というところ。

ここは相談しているファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、司法書士などがいればその人の名前と連絡先を書く欄ですが、いちいち書き込まなくてもその人の名刺を貼ったり挟んだりするのでも十分です」

ふむふむ。

 

 

「ライフデザイン編の6ページは老後やってみたいことについて書きます。

ここも文字で書く以外に写真や雑誌の切り抜きを貼ってみるといいですよ。

 

私の場合は、将来本を出版して素敵なガーデンレストランで出版記念パーティを開けたらいいな~なんて思っているので、こういう素敵なお庭の写真を貼ってます」

へえ、そうなんだ。

 

自分の死後希望する葬儀の内容や納骨について記入するページでは

「最初は〝あ、ここいいかも〟と思った葬儀会社や葬儀スタイル(散骨、樹木葬など)のパンフレットや記事を貼っていくのでも十分OKですよ。

そうやって情報を集めていくうちに、自分の望む葬儀や納骨についてだんだん具体性が出てきます」

といった調子でページをめくりながら、解説していく安田先生。

 

けっこうなスピードです。

もちろんぼんやりしているヒマなんてものはなく、必死にメモを取り続ける参加者たち。

 

 

エンディングノートの書き方を一通り教わったら、今度は老後のお金をイメージする段階へとレクチャーは進みます。

 

 

「老後の資金のひとつとして考えられるのが、一般的にはまず退職金です。

が、今まで頑張ってきたことへのご褒美だと思って気前よく使ってしまう人がいらっしゃるんですよ。

でもご褒美じゃないんですよ~、退職金は。

 

たとえば2000万円の退職金が出たとします。

2000万円自体は大金ですよね。

でも90歳まで生きたとしたら、月々使える金額はいくらになりますか。

はい、みなさん計算してみて!」

 

ということでスマホを取り出し、さっそく計算を始める参加者。

「さぁ、どうなりましたか?

 

60歳から90歳までは30年あります。

1年は12か月。

30年となると360ヶ月ありますよね」

★さぁ、毎月いくら使えるのか? 気になる数字は次ページに!

「2000万円を360で割ると55555円。

退職金を取り崩し老後の生活費として使えるお金は、ひと月あたり約55000円しかないんですよ」

ひえ~。

55000円!

これに年金と貯金の取り崩しを加えて生活していく、ってことになるんですね。

 

もらったときは「2000万円ってすごい大金!」って舞い上がってしまいそうですが、老後資金として捉えれば(長生きした場合)大した金額ではないことをひしひしと実感。

 

そして老後マネーというと、どうしても考えてしまうこと。

それは……これ↓。

将来私は年金をいくらもらえるんだろう?

(そもそも、もらえるのか?)」

 

一斉に黙りこむみなさん。

 

「ハイ! ということでねんきん定期便には必ず目を通しましょう!

みなさんのところに送られてくるでしょ、毎年。

あのねんきん定期便には、今まで払ってきた年金の額と受給できる金額が書いてあります。

大事なんですよ、ねんきん定期便って」

 

ひえ~。

家に帰ったら、すぐ探さなきゃ!

 

「60歳で定年になっても70歳まではアルバイト、パートなどをして働き続けましょう。

収入を得続けていくことが人生100年といわれている今、ポイントなのです。

月々の貯金の取り崩しを少なくできるし、社会と関わることで気持ちにもハリが出るし!」

 

安田さんの元気な声とは対照的に

(え~、70歳まで働かないといけないのか。。。)

と、かなりがっかりしたギリコです……。

 

とにもかくにも

退職金(でれば)

年金(もらえれば)

アルバイト代(働ければ)

金融資産(あれば)

この4つが老後マネーの源として考えられることなのですね。

 

 

 

それにしても70歳まで働いた方がいいと言われても、60歳以降ってどんなアルバイトなら雇ってもらえるんだろう?

何か今から資格でもとっておいた方がいいのかな?

だとすると60歳以降でも稼げそうな資格ってなんだろう?

調べなきゃ!

 

キラキラ老後を送るためには、もう考えることはいっぱい。

 

以前安田さんがギリコに

「キラキラした老後を送るには、しっかり計画を練ることが大事。

50歳からとりかかるのでもギリギリのスタートです」

と言ったことが、身に染みてきます。

 

老後のお金の中では、相続についても有益なお話がありました。

現行の法律の問題点(といっていいのかどうかわからないのですが)や知られていない驚愕の事実を淡々と明かしていく安田先生。

 

「認知症になった人の財産管理ってどうなるか知ってます?」

 

★認知症になった人の財産管理とは?次ページでは驚愕の現実が明らかに!

「認知症になると、認知症になった人の貯金を本人の施設の入居費用や生活費などに使ってあげたくても、そう簡単には使えなくなってしまうんですよ。

銀行貯金を引き出すなんてことひとつにも、すごい手間がかかるようになります。

 

成年後見人制度があるからそれを使えばいいじゃないって思うかもしれないけど、それだって後見人(正しくは専門職後見人、成年後見監督人のどちらか)になった弁護士や司法書士に後見人代を毎月支払わないといけないんですよ~。

たとえば月2万円くらいとして年間24万円。

10年間払い続けたら計240万円。

 

それじゃなくてもありあまる資産、潤沢な資金があるわけではない人がそれを負担し続けていくのは大変ですよね。

 

しかも誰が後見人になるのかは家庭裁判所が決めます。

裁判所が選んだ後見人(弁護士や司法書士)と相性が悪かったり、なんかこの人では不安だと思ったとしても替えてもらうことはできないんですよ~」

 

!!

 

なんてことでしょう。。。。

大事な財産を管理してもらう相手なのに、不満や不安があっても取り換え不可能とは。

 

 

安田さんのライトタッチな語り口とは裏腹の深刻な話はまだ続きます。

「認知症の人は

資産の管理や整理はできない、

契約書の内容を理解できない、

とみなされているので契約書の締結はできません。

 

つまり遺言書も作成できなくなるのです。

となれば財産の贈与は進まなくなります。

 

だから親が元気なうちに相続について話し合っておくってことが、本当に大事なんです。

だけどたいていの方は親の認知症がかなり進行し、大変な状態になってから相談にいらっしゃるんですよ。

 

そしてとくにシングルの人は知っておいた方がいいんだけど、夫や子どもや兄弟のいない(=相続人がいない)人が亡くなったら、その人の財産ってどうなると思います?」

 

★相続人がいない人の財産の行く末、それはまさかの……。気になる続きは次ページに!

「国庫に入るんですよ~、知らなかったでしょ!」

 

小気味よいテンポで語られていく数々の驚愕の事実。

 

ちなみに後でギリコがネット検索したら2017年の記事として

「国庫に納付された身寄りのない人の遺産は年間400億円。

生涯独身率の上昇や独居老人の増加でこの金額は年々増えていくだろう」

といった内容のものが、すぐ出てきました……。

 

身寄りのない人の財産が国庫に納付(没収ともいえます)されるのは、民法に定められていることだそうです。

 

ほかには、相続に関する法の適用の実例が紹介されましたが、どれも自分がもし当事者だったら「え~、なんでッ」と不満に思ってしまいそうなことばかり。

 

今まで知らなかったけど、法律(相続の場合は民法)に不信感をもってしまいそうです。

 

「そこで、そうならないためにもおすすめなのが…」

 

なんと!

秘策はあるんですね。

 

 

「おすすめなのが…」

 

ゴクッ。

 

「シンタクです」

 

シンタク?

 

「信託。

2007年の法改正でできた制度ですが、これは民法によるところの遺言書より効力があるんですよ。

商事信託と民事信託の2種があり、民事信託は、財産の額に関わらず、信託銀行を使わずに当事者が個人の信託を自由につくれる制度です」

 

今度は信託の概要についてレクチャー。

 

今までの相続や遺言、成年後見制度ではカバーできなかった形で

自分の望む通りに財産を守り、

自分の望む通りに財産を使え、

望む相手に財産相続や贈与を実現でき、

病気や認知症発症後の財産管理や介護にも備えられる

制度のことだそう。

 

おまけに経費も信託銀行に依頼するよりリーズナブルとのこと。

 

知らなかったよ、そんな制度ができていたとは!

今日はいいことをきいたぜ!

 

……などと感心しているうち本日のセミナーは終了。

 

か~なり盛りだくさん、アッという間の2時間でした。

 

お帰りになる際、先生に質問したり、先生の相談所の連絡先を教えてもらったり(安田さんは東京・銀座で「元気が出るお金の相談所」を開いています)。

みなさん、〝キラキラ老後〟を実現するためさっそく始動のようです!

「老後のお金について漠然とした不安ばかりでまず何をしたらいいのかわからなかったのですが、今日のセミナーで頭の中が整理できました」

「自分の老後のために参加したのですが、親の老後対策についてもとても参考になりました」

「エンディングノートは便利ですね。できるところからとりかかってみます」

などの感想が寄せられました。

***********************

OurAgeでは、毎月さまざまなテーマでセミナーを開催しています。

会場にはギリコもいつもいます。

ぜひご参加くださいね。

※ただいま2018年8月、10月、11月、12月開催のセミナーが満席となっています。ごめんなさい。

9月のセミナーが現在お申し込みいただけます。

一度満席となったセミナーもキャンセルが出次第、募集を再開することがあります。

なのでぜひこまめにセミナー募集告知コーナーをのぞいていただけるとうれしいです。

OurAge会員になっていただくと、セミナーチケットの先行発売の特典があります。

人気のセミナーは先行発売の段階で完売してしまうことも。

会員登録は無料ですので、この機会にぜひご登録を!

●会員登録は下記からできます!↓

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撮影/山崎麻美

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