2019/01/18
美容と健康に関わるキーワードとして、ここ数年話題となっている腸内環境。
「腸は栄養の消化・吸収だけでなく、免疫力にも関わっています。そのため、働きが悪くなるとがんや感染症、アレルギー疾患などのリスクを高めてしまいます」とは、「松生(まついけ)クリニック」院長の松生恒夫先生。
腸内環境は全身に影響するからこそ、重要視されているのです。さらに…
「胃潰瘍や十二指腸潰瘍などは減っているのに、便秘や下痢に悩む人はとても多い。しかも、男女とも加齢と共に増加している傾向にあります」
腸内環境が乱れる原因は、ストレスに体内リズムの乱れ、運動不足など。さらに、食生活が変化してきたことも大きく関係している、と松生先生。
仕事や人間関係などでストレスが溜まったり、つい夜更かしをして体内リズムが狂いがちになったり。移動は車や電車と、運動不足も否めませんよね。私たちの生活には腸内環境を乱す要因がいっぱいなだけに、意識する必要があるわけです。では食生活は?
「昔と比べて、一番大きく変わったのは炭水化物の摂取量が減ってきていること。糖質を含んでいるからとオフするダイエットが流行りましたが、炭水化物には食物繊維も含まれています」
「麦飯が当たり前だった1960年代は、今よりも圧倒的に糖尿病患者が少ない時代でした。麦飯よりも美味しくて食べやすい白米に変わった1970年代から、日本人の食物繊維摂取量は急激に減少しています。白米の食物繊維含有量は、麦飯と比べると圧倒的に少ないのです」
そこで最近、脚光を浴びるようになったのが食物繊維を多く含む雑穀です。
「白米よりもスーパー大麦は40倍、もち麦は25倍と食物繊維を豊富に含んでいます。また、スーパー大麦ともち麦には血糖値の上昇を抑制するβーグルカンも豊富で、アメリカでは高脂血症を防ぐと発表されています」
白米にスーパー大麦やもち麦を混ぜて炊いたり、あるいは玄米を選ぶのも食物繊維の摂取量を増やすことにつながります。また、近頃はコンビニでもこれらの雑穀を使った商品が展開されています。
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