初ものを楽しむ、日本ならではの暮しの文化

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水ソムリエ&飲泉師

大学・短期大学の保健管理センターにて養護教諭として約7年間勤務。 結婚退職後は製薬会社にてアメリカFDA(厚生省)向けのGC分析を担当。 2000年ライターとして独立。温泉研究が高じてフィレンツェ在住に。

【所属】社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事 イタリア:ミネラル水鑑定士協会・公認水ソムリエ(Idro-Sommelier®)&水鑑定士(n.2689)

こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。

年末からの冬の帰国で「日本に戻ったなぁ」と感じるのは、早朝から差し込む太陽の光りを浴びた時です。

日本では、お正月の三が日が開けると7日には松の内が開け、十日戎、鏡開きと伝統的な催事が続きます。

今回は新春を楽しむ催事の中から、水との縁深い催しなどを初ものつながりで紹介していきます。

新春感が楽しめる催事への参加を通して、新しい1年をワクワクする気持ちで踏みだしてみませんか。

 

 

<初釜 ―美味しいお抹茶を楽しみましょう―>

初釜とは、新年に茶道のお稽古を始める日のことをいいます。

茶道を楽しむ茶人の方々の中では元旦に初めて汲む水、“若水”(わかみず)でお茶を点てて門人をもてなします。

現在では茶道やお茶を楽しむ方々にとって初釜は、お稽古始めとはいえ新年会のようなもの。

普段、茶道には関わりがないので初釜なんてハードルが高い、という方は旅先での寺社などで行われる茶会に参加してみるのもおすすめです。

京都・高台寺ではお年始1月11日〜3月3日までの間、毎週末、冬の夜の茶会「夜咄」が開催されています。

この特別茶会には事前予約が必要ですが、ロウソクの灯だけで催される幻想的な冬の夜の茶会が楽しめます。

詳しいご案内は下記の公式HPにて紹介されていますので、ぜひ京の冬を旅するのに参照ください。

高台寺  https://www.kodaiji.com/chakai.html

 

 

<初天神 ―笑う門には福来る―>

また日本各地にある菅原道真公ゆかりの天満宮や天神社では、毎月25日に天神さんの名で親しまれる縁日が開催されます。

特にお年始初めの1月25日は「初天神」と呼ばれ、華やかな露店が立ち並びとても賑やか。

京都・北野天満宮の初天神は、日没から境内がライトアップされ350の石燈籠と250の釣燈籠にあかりで彩られます。

ほのかな灯りに国宝の本殿をはじめとする社殿が幻想的に浮かび上がり、日中とはまるで異なる雰囲気に。

また、初天神と言えばもうひとつ。古典落語の演目にある『初天神』も忘れてはいけません。

もともと上方落語の演目の一つでしたが、大正時代に東京落語に移植され、今日では東西のいずれの演目でも目にすることができます。

縁日に出かけた帰り道には、ぜひ寄席や喜劇などで大笑いして「笑う門には福来る」と幸せを招き入れて頂きたいと思います。

 

 

 

<初もの ―福を呼び込み、旬のパワーで健康に―>

初ものを口にすることは、江戸時代には「初物を食べると75日寿命が延びる」とされ、庶民の間でもとても珍重されました。

初ものは旬を迎える前の出始めのものですので、当事でもとても高値でしたが、無理をしてでも食べる人が多くいたといいます。

さて1月に旬を迎える初ものと言えば、野菜なら水菜・菜の花。魚介類ならキンキ・ぶり・ハマグリなど。

鍋や煮もの・汁物と、温もりやすいお料理にぴったりな食材ばかりです。

晩秋からの鍋料理に飽きたという方には、日本のミネラル水に昆布を沈めただけの、あっさりした水炊きがおすすめ。

カボスやジャバラなど柑橘類をひと搾りして、ポン酢に風味を持たせてみてはいかがでしょうか。

風邪を予防してくれる、ビタミンCたっぷりのあっさりお鍋が楽しめます。

 

 

次ページに続きます。

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第74回
初ものを楽しむ、日本ならではの暮しの文化


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