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全力応援! 40〜50代の美とからだ

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50歳で他界したモデル・雅子さん。残された夫がはじめて知った、その半生とは?(インタビュー/前編)

ふたりが結婚したのは、それより9年前の2006年9月。大岡さんは雅子さんより7歳年下で、テレビ局勤務。入社以来、ラジオ、アニメーション、映画製作などの部署を経験した後、現在は朝の情報番組のプロデューサーとして働いている。自分でカメラを回した経験はなかったものの、本作を作る決意をしてから技術を学び、撮影や編集などすべてのプロセスを自分で手がけたという。

 

「ゼロから映画を作りたい、と思いました。ある意味、唯一絶対の題材に巡り会ってしまったわけですから。しかも全部、自力で作りたかった。カメラの使い方を覚えて、編集ソフトの使い方を覚えて、構成も全部自分で考えて、アーカイブも全部、自分で許諾を取って、とにかく全部自分でやる。製作費用もクラウド・ファンディングとかスポンサーを探すことはせず、自分で出しています。会社からは許可を取って、仕事をしながら、空き時間を使って撮り始めました」

画面には、雅子さんと一緒に活動していたモデルたち、スタイリスト、ヘアメイク、編集者、映画監督、俳優たちが次々に登場する。仕事の場だけでなく、ふだんの雅子さんを知る人ばかり。しっかり者で細やかで、しかもサバサバッと気持ち良い性格の雅子さんの素顔が、懐かしい映像と共に浮かび上がる。その面々が口を揃えて言うのは、モデルという仕事に対して常に真摯に、ストイックに立ち向かっていた雅子さんの姿だ。

 

「わかったのは、彼女がモデルという〈職人〉だったということです。自分はこんな存在でいたい、こういうふうに撮られたい、と、自分が目指す姿を想定して、それを実現するためにひとつひとつの課題をクリアしていた。スキンケアなのか着こなしなのか意識の問題なのかわかりませんが、そのために毎日毎日、しっかりと生きることを自分に課していたと思います。職人であり、仕事人だった。そう思います」

 

そんな雅子さんの姿勢は病を得た後、1年と8ヶ月間の闘病期間中も変わらなかった。

 

「ある意味、意地っ張りというか、かっこつけたところは絶対にあって、周りの人に儚んでほしくない、哀れんでほしくない、という気持ちがあったと思います。最後の最後まで凛として、自分を律していた。それも無理にそうしているわけじゃなく、1日1日をふつうに、彼女らしく、ありのままに生きていたのだと思います」

 

映画には、雅子さんが亡くなった後の様子も映し出される。印象的なのは、雅子さんが遺した洋服や靴を、親しい友人たちに形見分けするシーンだ。どの服も靴も、きちんと手入れされ、大事にされていたことがわかる。

着る人を失った服や靴たちは、それを着ていた雅子さんを鮮烈に思い出させる。1枚の白いシャツが、まるで抜け殻のように見えてしまう。未来永劫、彼女はもういないのだという事実をつきつけてくる。

 

「服も靴も化粧品も、存在感がすごいんです。しかも大量に遺されていました。男の僕には、どうしたらいいのかわからなくて。雅子をよく知る皆さんが少しずつ思い出として持ち帰ってくれて、なんていうか、ありがたかったです」

 

淡々と、静かに、パートナーを失うことがどんなことなのかを、この映画は語りかけてくる。

 

(大岡さんと雅子さんの日常生活を語った、インタビュー後編はコチラ

 

『モデル 雅子 を追う旅』

雅子さんが亡くなった後、「モデルとしての雅子」をほとんど知らないことに気付いた大岡さんは、生前の雅子さんと交流のあった人々をインタビュー、遺されたファッション・グラビアや映像をたどって、本作を作り上げた。

7月26日(金)から8月1日(日) UPLINK吉祥寺にて1週間限定公開。全国順次公開予定。

配給:フリーストーン

出演:雅子 インタビュー出演(登場順):安珠、田村翔子、藤井かほり、高嶋政宏、中田秀夫、石井たまよ、竹中直人ほか。

(c)2019 Masako, mon ange.

公式サイト:http://www.masakomonange.com/

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