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中井貴一さんが語る「絶対に面白い」コメディの条件(インタビュー/前編)

中井貴一さんが三谷幸喜氏脚本・監督の映画『記憶にございません!』に主演する。

演じるのは〈記憶喪失の総理大臣〉!? 台詞や演技をじっくり味わえる、上質な大人のコメディだ。

支持率2.3%、史上最低の総理大臣は、中井さん自身のダークサイド?

 

撮影/宅間國博 ヘア&メイク/藤井俊二 取材・文/岡本麻佑

中井貴一さん

Profile

なかい・きいち●1961年9月18日、東京都生まれ。1981年『連合艦隊』でスクリーンデビュー、同作品で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。以降『ビルマの竪琴』(85/市川崑監督)、『四十七人の刺客』(94/市川崑監督・日本アカデミー賞最優秀助演男優賞)、『壬生義士伝』(03/滝田洋二郎監督・最優秀主演男優賞)、『亡国のイージス』(05/阪本順治監督)など数々の映画に出演。三谷幸喜氏とタッグを組んだ仕事は舞台『コンフィダント・絆』(07)、『日本の歴史』(18)、映画『ザ・マジックアワー』(08)、『ステキな金縛り』(11)などがある。

 

 

腹黒い政治家は、

中井貴一の当たり役?

 

中井貴一さんの出る作品に、外れはない。それが舞台であっても映画であってもドラマであっても。シリアスでも社会派でもラブ・ストーリーでもミステリーでもコメディでも。「見て良かった!」と思える面白い作品ばかり。とりわけ三谷幸喜氏と組んだ仕事は、映画でも舞台でも、傑作揃い。9月13日公開の新作『記憶にございません!』は、そんな中井&三谷作品の代表作になるかもしれない。

 

中井さんが演じるのは、某国の首相・黒田啓介。国民から嫌われ、史上最低の支持率2.3%を叩き出し、国会の答弁では暴言の嵐。演じた中井さん自身が、「ありえませんよね、あんなの。ひどい!」と笑うほど。

 

ある日、一般市民の投げた石が頭に当たって、黒田は記憶喪失になってしまう。国政の混乱を防ぐため、側近の3名はその事実をひた隠しにして、日々の公務を乗り切ろうとするが・・・・。

 

首相秘書官にディーン・フジオカさん、黒田の妻に石田ゆり子さん、官房長官に草刈正雄さん、キーパーソンとなるフリー・ジャーナリストに佐藤浩市さんと、豪華キャストが渾身で演じる本作は、軽妙洒脱で抱腹絶倒、見終わった後はじんわりあたたかい、上質のコメディとなった。

 

重厚で誠実な役のイメージが強いけど、中井さん、コメディ作品にもいくつか出演していて、そんな時の彼は実にチャーミング。三谷氏が中井さんの魅力を知ったのは、かつて放送していたクレジットカードのコマーシャル、あのカッパとタヌキと共演していたシリーズなのだとか。

 

シリアスなドラマよりも、コメディを演じるのは難しい、と言われるけれど。

 

「いや、コメディで大切なのは、コメディをやらないこと。常にリアリティと真剣さを持って演じることなんです。役者が笑わせようとして何かやるのは、個人プレイであって、コメディではないんです。よくできたコメディの脚本は、僕ら俳優がきちんとそれを演じるだけで、絶対に面白くなる。ですから僕、本作では脚本通りに、真面目に演じただけなんですよ」

 

しかも三谷氏は、「今回のメインキャストは、ほぼアテガキ」とコメントしている。今まで映画に舞台に、何本もタッグを組んできた中井さんの持ち味をフルに生かして・・・・。ということは、黒田首相の悪役ぶりは、中井さんの素の性格、ダークサイド?

 

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