今だからわかる 大人が絵本を読みたくなる理由

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出版社勤務を経て、ライターに。『MORE』『COSMOPOLITAN』『MAQUIA』でブックスコラムを担当したのち、現在『eclat』『青春と読書』などで書評や著者インタビューを手がける。

 

とある事情により、我が家でとても大きなくまのぬいぐるみを預かることになりました。

 

名前はまーくー。

 

リビングのパーソナルチェアが彼の指定席となり、帰宅すると「ただいま~」と呼びかけるのが新たな習慣に。

 

 

 

まーくーがうちに来たのをきっかけに、別室に置いていた三匹のテディベアもリビングに連れてきました。
というわけで、リビングのくま率が急上昇。気がつくと、もふもふの手足やからだを触って、ひとりでにんまりしています。
「ペットのいない家だから、いつの間にかやわらかいもの欠乏症になっていたのかな」としみじみ。

 

 

 

そこで思い出したのが、酒井駒子さんの『よるくま』という絵本でした。
とても人気のある本なので、お子さんに読んであげたという方も多いかも。また、月明りのもと手をつないで歩く男の子とこぐまの表紙を見て、「ああ、あれね!」と思い出す方もいらっしゃるかもしれません。

 

書評_photo

『よるくま』
酒井駒子 作・絵
偕成社 ¥1000(税別)
酒井さんは1966年生まれ。『金曜日の砂糖ちゃん』でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌を受賞するなど、世界でも評価の高い絵本作家

 

 

 

それはこんなお話。
ある夜、ベッドの入っていた男の子は、ママにこう打ち明けます。
「あのね きのうのよるね、うんとよなかにかわいいこが きたんだよ。」
「おとこのこ かしら おんなのこ かな」とママがたずねると
(次のページになり)
「ううん、くまのこ」
「だいてみたら かわいかった。そのこは よるくま というなまえ」

 

 

 

ここです、ここ。
ページをめくると飛び込んでくる、よるくまのかわいいことといったら!
男の子を見上げる凛とした目、きりっと結んだ口もと、すっくと伸びた姿勢……
見ただけで、「頑張ってここまでやって来たんだな」と思えてきます。
毎回この絵を目にするたびに、胸がギュッとしめつけられるようになって。何なんでしょう、この感情。

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第21回
今だからわかる 大人が絵本を読みたくなる理由

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