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夏場のビタミン・ウォーター

竹村和花

竹村和花

水ソムリエ&飲泉師

大学・短期大学の保健管理センターにて養護教諭として約7年間勤務。 結婚退職後は製薬会社にてアメリカFDA(厚生省)向けのGC分析を担当。 2000年ライターとして独立。温泉研究が高じてフィレンツェ在住に。

【所属】社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事 イタリア:ミネラル水鑑定士協会・公認水ソムリエ(Idro-Sommelier®)&水鑑定士(n.2689)

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こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。

蒸し暑さが募るこの季節、熱中症や日射病予防には涼しい風や水分補給が欠かせません。

今回は夏場、気を付けたい華やかなビタミン・ウォーターの弱点をテーマにお話ししたいと思います。

 

 

<ミネラルウォーターは腐らないという神話>

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これまで、日本の雑誌やメディアでは、常に「水は常温で飲むほうが良い」と繰り返されてきました。

また「水は腐らない」と言われる方がありますが、これらは時と場合によって大きく異なります。

梅雨時の長雨で増水が続き、水が濁ったり、土の中の雑菌類が混入すれば、いくら名水でも「腐る」よりも先に「衛生状態」を考えなくてはなりません。

 

 

水道水であれ、ミネラルウォーターであれ、基本的に水は生のものです。

そして私たち人間のカラダには、良いも悪いもひっくるめて色々な雑菌がひしめきあって暮らしています。

例えば口の中に住んでいる菌は300種類以上とも言われていますが、食中毒の原因菌の1つでもある「黄色ブドウ球菌」も口の中やひとの皮膚などに住んでいます。

気温も湿度も高いこの季節、ペットボトルの飲み口に直接口をつけて、30℃近くなる室内で長い時間放置すれば、唾液や口の中の雑菌がペットボトルの中でどんどん増えてしまいます。

この季節、どうしても「常温の水が飲みたい」という方は、たとえ500mLのペットボトルであっても、直接口にするのではなく、飲みきる分だけグラスに注いで飲んでくださいね。

 

 

 

<細菌の大好物・フルーツ>

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第17回では、食中毒を予防するために「原因菌をつけない」「増やさない」ためのポイントを紹介しました。

夏場、目にも華やかなビタミン・ウォーターですが、作る時には手はもちろん果物も皮ごと洗い、ナイフもボトルもとにかくキレイに「洗う」こと。

洗ったものは、ペーパータオルなど清潔なフキンで余分な水分を拭き取って、「乾燥」スピードを速めること。

そして、できあがったビタミン・ウォーターは「必ず冷蔵庫で保管する」ことの3点です。

 

 

ここ数年の間に人気となったフルーツ入りのミネラルウォーターですが、果物にはビタミンだけでなく「果糖」といわれる糖分が沢山含まれています。

この「果糖(糖分)」は、人間だけでなく雑菌類にとっても一番美味しい栄養分になります。

ですからビタミン・ウォーターを「冷蔵庫で保管する」ことには、「原因菌を増やさない」という大きな役割があります。

 

 

一般に、細菌類の増殖は10℃以下に冷やすことで随分ゆるやかに抑えられることが知られています。

カットしたフルーツやミントなどに付いてほんの少し残っていた雑菌も、冷蔵庫に入れ10℃以下に冷やすことで安心して口にすることができるのです。

ビタミン・ウォーターはミネラル水に比べて傷みやすくなりますので、たとえ冷蔵庫に入れてあっても必ずその日のうちに飲みきるよう徹底して下さいね。

 

 

 

次のページに続きます。

<麦茶や玄米茶>

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夏場の飲みものには、自宅で作る麦茶や玄米茶がありますが、これも作り方には少し注意が必要です。

沸騰したお湯に入れて煮出すのだから大丈夫、と思いがちですが問題はその後です。

沸騰したヤカンをお水に浸けて粗熱(あらねつ)を冷ましている時間、雑菌類には増殖するに心地よい温度となってしまうのです。

また麦茶の麦(ハトムギなど)や玄米(お米)は「デンプン質」(炭水化物)が含まれているため、先ほどのフルーツの果糖(糖質)と同じように、お茶を傷みやすくしてしまいます。

美味しく安全に作るには「粗熱」を取る時も、できるだけ小まめに水を変えてスピーディーに冷まし、キレイに洗って乾燥したボトルに入れて冷蔵庫に保管すること。

そしてビタミン・ウォーターと同じく、その日のうちに飲みきることがポイントです。

 

 

食中毒は、食中毒を起こす原因菌やウイルスなどがついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱・吐き気などの症状を伴う病気です。その原因菌や状況によって食べてから症状が出るまでの時間や症状は色々ですが、時には命にかかわるものだという事を覚えておいて下さいね。

 

 

 

<7月のおすすめ銘柄-1> 

SAINT BENOIT(サン・ブノア)

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フランス中部のロワール地方に泉源をもつブランドです。炭酸成分163mg、ミディアムタイプの炭酸水のpHは7.6ですが、常温で口に含むと酸味を感じます。フランス産の水の中では硬度は控えめ。飲み口にクセがなく、そのままでも飲みやすいミネラルウォーターの1つです。

 

 

【水タイプ】

産地泉源:フランス/ロワール地方(サン・マルタン・ダバ)

発 泡 性:○発泡タイプ

湧水温度:記載なし

知覚ほか:微酸味,無色/ pH7.65

ミネラル:重炭酸163.5mg,塩化物3.5mg,硫黄9.0mg,硝酸1mg以下,カルシウム46.1mg,マグネシウム4.3mg,ナトリウム6.3mg,カリウム3.5mg,※フランス国内での分析による(per.L)

 

 

【水ソムリエの飲み方レシピ】

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夏場のミネラル水を活用したアクア・ダイエットで、何よりも注意したいのは食品衛生。フルーツウォーターを作る時は、果実をキレイに洗ってカットしたものを冷凍して氷がわりに使うのも手です。ベースとなるミネラル水が常温であっても、凍ったフルーツが温度の上昇(≒雑菌の繁殖力)を抑えてくれます。また凍らせることで、果実による水の傷みも抑えてくれます。

 

 

<ショップ情報> インターネットのショップ、アマゾンなど

 

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