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電子書籍の超人門編!「青空文庫」

熊坂仁美さん

熊坂仁美さん

1960年生まれ。ソーシャルメディアプロデューサー。
慶應義塾大学文学部卒業。インタビューライターをしていた2010年に渡米しソーシャルメディアの研究を開始。ソーシャルメディア活用を企業に提案するコ ンサルティング事業を起こし、自身のFacebookページも総計5万人以上のフォロワーをもつ。ソーシャルメディアに関する著書多数。新刊は 『YouTubeをビジネスに使う 本』(日本経済新聞社)。NHKEテレ『趣味DO楽』にモバイルの専門家としてレギュラー出演中。
熊坂仁美.com http://kumasakahitomi.com/

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大人の女性のデジタル入門⑦

〜電子書籍の超入門編!「青空文庫」でお気に入りの名作文学を探してみよう

 

タブレットの人気のある使い方のひとつが「本を読む」ということ。端末ひとつ持っていれば、中に本屋さんが丸ごと入っているようなもので、本だけでなく雑誌も購読できる。使い始めるともうやめられない便利さだ。

 

もちろん、スマホでも読めるけれど、本に近い大きさ(7インチから10インチ)のタブレットが電子書籍リーダーとしては最適だと思う。

 

タブレット上で好きな本(電子書籍)を購入すると、次の瞬間にダウンロードされ、読みたい本がすぐに読める。「読みたい時が読める時」というこのスピード感がいい。本屋さんに行ってあれこれ本を選ぶのとはまた違う楽しさがある。

 

こんなに便利な電子書籍なのに、発祥の地アメリカに比べて日本ではあまり普及していない。統計データを待つまでもなく、電車に乗ると普及度が低いことがよくわかる。

 

ちょうど2年前、ニューヨークの地下鉄に乗っていた時、車内で電子書籍リーダーを取り出して読書する人がすごく多くて驚いたことがある。でも東京で地下鉄に乗っても、いまだにそういう風景を見ることがない。

 

これは一つに、日本の電子書籍事情がちょっと複雑になってきているということもあるのだけど、もしかすると、電子書籍の便利さや楽しさを知らない人がまだまだ多いことも普及しない理由の一つなのではないだろうか。

 

そこで、まだ電子書籍を読んだことがない方におすすめしたいアプリがある。私が講師をさせていただいているNHKEテレ「くらしのタブレット」でもご紹介した「青空文庫」だ。

 

これは、著者の没後50年たって著作権が切れてしまった作品を集めて無料で提供しているデジタル書庫だ。古い作品なので、森鴎外や夏目漱石、芥川龍之介などの文豪による「名作」はほとんど含まれている。その数12000冊以上。通常の電子書籍がデジタルの本屋さんなら、青空文庫は無料で利用できるデジタル図書館のようなものだ。

 

青空文庫が読めるビュアーアプリをタブレットに入れておけば、いつでもどこでも名作を楽しむことができる。

 

 

○I読書 青空文庫リーダー(iPhone, iPad用)

https://itunes.apple.com/jp/app/i-du-shu-qing-kong-wen-kurida/id534970999?mt=8

○青空文庫ビューアAd(Android用)

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.dip.sys1.aozora

 

 

たとえば私が最近はまっているのはグリム童話。最初に翻訳された初版本が読める。子どもの頃大好きで何度も読み返した童話集のあの感じがタブレットでよみがえる。

 

 

グリム童話で今読めるのは「赤ずきんちゃん」「アッシュンプッテル(灰かぶり姫=シンデレラ)」「おおかみと七ひきのこどもやぎ」「かえるの王様」「杜松(ねず)の木」「白雪姫」「ブレーメンの音楽隊」「ヘンゼルとグレーテル」「星の銀貨」「ラプンツエル」「ルンペルシュチルツヒェン」「六羽の白鳥」の12作品。

 

熊坂仁美「大人のモバイル入門」電子書籍グリム童話1

 

中でも私のお気に入りは、ちょっと前にディズニー映画でリメイクされた「塔の上のラプンツェル」の原作「ラプンツェル」。昔大好きだったお話だが、ディズニー映画を見て、あれこんな話だったっけ、と原作が読みたくなった。すっかり忘れてしまっていたけれど、読み返すと登場人物の設定や結末もディズニーとは全く違っていて結構残酷だったりする。

 

シンデレラもしかりで、悪いお姉さんたちが小さな靴に足を入れようと足の指を切り落としたりするシーンも出てくる。マイルドに脚色されていない原作は、想像力をかき立て、味わい深く、新たな発見がある。

 

シンデレラの挿絵

 

「アッシュンプッテル(シンデレラ)」は挿絵もついていてビジュアルでも楽しめる。

 

青空文庫の使い方は簡単。

アプリ内で作家名や作品名で検索する。たとえばグリム童話なら「く」行を探せばグリム兄弟の名前が出てくるので、そこから作品一覧に入りお目当ての作品を探すことができる。

 

電子書籍に興味はあるけれど、何から始めていいかからないという方は、まずは青空文庫内をいろいろ物色してみよう。慣れたら最新の本を買ったり、雑誌の購読をしてみてもいいと思う。(ちなみに、集英社の女性誌もほとんど買うことができる)

 

紙の本だけでなくデジタルでも本を読むという新しい習慣。これからぜひ、あなたの生活に取り入れてみてはいかがだろうか。

 

 

※「くらしのタブレット」の放送は、NHKEテレで毎週水曜夜9時半から、再放送はNHK総合で翌木曜朝10時15分からです。

 

 

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