暮しの中の水文化

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水ソムリエ&飲泉師

近畿大学 卒業。大学・短期大学付属 保健管理センターにて養護教諭として6年間勤務。結婚退職により、製薬会社の品質管理課にてアメリカFDA(厚生省) 向けGC分析を担当。2000年企業ライターとして独立。温泉研究が高じてフィレンツェ在住に。イタリアの人々の自然との距離感に共感し、帰国に合わせて自然と暮らし文化・温泉と水をテーマにカルチャー講座を開催。

【所属】(社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事/イタリア:ミネラル水鑑定士協会・公認水ソムリエ(Idro-Sommelier®)&水鑑定士(n.2689)

竹村和花
新年おめでとうございます、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
年末年始の帰国で一番幸せを感じるのは、空の明るさ。
お天気の日には早朝から夕方まで、家の中に太陽の陽が差し込んできます。
こんな時、冬のヨーロッパの長く暗い朝を思い出し、日本ってなんてまばゆい光の国なのだろう!と感じます。
今回は「暮らしの中の水文化」をテーマに、日本ならではの冬のエッセンスをお届けしたいと思います。

 

 

<日本の冬と水文化>

竹村和花
日本では、新年の訪れとともに各神社でさまざまな神事が行われます。
天武天皇白鳳4年(675)に奉斎された日本最古の水の神を祀る古社・奈良の丹生川上(にうかわかみ)神社下社をはじめ、水の神を祀る京都・貴船神社など関西には多くの水の神を祀る神社があります。
大阪・住吉大社は海の神を祀る神社ですが、こちらでも元旦には「若水の儀・元旦祭」がとり行われています。
「若水の儀」は、宮司みずからが神井から御神水を汲み上げ、各本宮にお供えする神事です。
この神井から汲み上げた御神水は「若水」と呼ばれ、邪気を除く若返り水として信仰されてきました。
水は命の源であることから、1年の初めに汲み上げられた若水はとても神聖なものとされてきたのです。
神社に限らず、家庭の神棚にも元旦には神棚に新しい「お神酒」と「御水」「御米/御飯」「御塩」などを供えられますよね。
こういった日本の伝統的な慣習に触れるたびに、水は自然神やさまざまな信仰と結びついて、私たちの暮らし文化に深く溶けこんでいることに気づかされます。

 

 

<日本の自然と水が育む美食美酒>

竹村和花
また、日本の清らかな水と美味しいお米が生みだす日本酒も、暮らしを彩る水文化のひとつです。
寒さのつのるこの季節、年初めからは日本酒の中でも最高級の大吟醸酒が出そろいます。
日本の自然気候が生んだ日本酒において、水は最も重要なファクターのひとつです。

寒い冬の中にも、日本の自然や気候・風土が生んだ暮らしの中の豊かな水文化は沢山あります。
まろやかな日本の水は、独自の水タイプから出汁という最高の調味料を生み出し「和食」文化を育んできました。
お正月料理に登場する根菜の炊き合わせなど、多くの煮物料理も出汁なくしては語れないお料理ばかり。
中でも、日本独自の水タイプによって生まれた最もシンプルな日本料理は、お吸い物と白御飯。
この2つは、水の美味しさがダイレクトに影響するものではないでしょうか。

 

 

<寒い日は、あったか粕汁でほっこり>

竹村和花
帰国期間中、関西で過ごすことの多い私にとって冬の家庭料理の定番といえば“粕汁”。
神戸・灘や京都・伏見の酒蔵が近いことから、年始以降は大手スーパーにも大吟醸の“搾りかす”が登場します。
酒粕は甘酒で頂く方も多いでしょうが、寒い日にはカラダの芯まで温まる“具だくさんの粕汁”もおすすめです。
作り方はとてもカンタン。
大根・人参・ゴボウ・コンニャク・薄揚げ・細切れ豚肉など、豚汁用の食材に酒粕をプラスするだけです。
ポイントは、中医学でもカラダを温める働きがあるとされる土の中で育つ野菜・根菜類を沢山いれること。
それから、お味噌を入れる前に出汁と酒粕だけでしっかり煮込むこと、です。
酒粕は風味が豊かで、御味噌汁に比べ塩分量を抑えられるほか、色々なお料理に加えてアレンジできる優秀な調味料です。
腸内細菌を育てる発酵食品のひとつですので、この冬はぜひ“あったか粕汁”のレシピを増やして頂きたいと思います。

 

 

つづいて、水ソムリエがおすすめする今月のミネラルウォーターと飲み方レシピをご紹介します。

 

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第31回
暮しの中の水文化

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