はじめまして!
今月からスタート「たびたび美旅 30000マイル!」担当の井原美紀です。
大学時代はツアーコンダクターとして、その後トラベルライター、僻地探検家、旅行コンサルタントなどを経て、これまで世界97ヶ国、1000都市以上を旅してきました。
タイトルの30000マイルは、おおよそ地球一周分の距離。
私は年間約20万マイルくらい飛んでいるので、地球を毎年7周くらいしている計算になります。
これから世界各地で見かけた珍しい美容情報や面白い健康情報をどんどんお届けしていきます!
で。
第一弾は from アゼルバイジャン。
それはいったいどこか?
こちらです↓
ちなみに地図は大学生の娘の作です。
トルコから右に二つ目。カスピ海の西側、コーカサス地方というところにあります。近年新しい油田が発見され、莫大なオイルマネーの流入により「世界一沸騰する国」としてテレビ番組でも紹介された全世界注目の国です。
首都は「風の街」を意味するBAKU (バクー)。名前の通り、一年のうち170日は強風が吹く街に、現在約200万人の人が暮らしています。
当初は、紀元前から皮膚病などの治療に使われて来たという‘原油風呂’を体験したかったのですが、片道6時間かけてナフタランという村に行かなければならないとわかり断念。
↑噂の原油風呂。入ったあと、原油を落とすのが大変だそうですよ。〈写真/アゼルバイジャン観光局提供〉
その代わり、Four Seasons Hotel のSpaに原油を使ったハマムトリートメントがあると聞き、受けてきました。
ハマムとは、別名Turkish Bath(トルコ風呂)と呼ばれ、トルコ発祥の岩盤浴。トルコ周辺の国々にも広まっており、バクー市内には、ハマムストリートと呼ばれるハマムが立ち並ぶ 通りがあるほか、ホテルのスパにも必ずあるほど一般的なトリートメントになっています。
↑こちらはフォーシーズンズのハマム、ひとり用。街中のハマムには、グループでわいわい楽しめる大ハマムもあります。セラピストのサビーナは22歳の大変な美女。
では、もうもうと蒸気の立っている中、ほっかほかに温められている中央の大理石のテーブルに全裸で横になってみましょう。
・・・もじもじしながら「紙のパンツはありませんか?」と聞いたのですが、
「パンツがあるとトリートメントしづらいので、まっぱだかで寝てください。私はお客様の身体を「きれいに洗わなければならない物体」として見ますので大丈夫です」とセラピストのサビーナ。
横になって数分もすると、蒸気とテーブルの熱で汗がじわじわと出てきます。
まずは、オーガニック石けんで全身を丁寧に洗ってもらったあと、桶に汲んだお湯をざざっーとかけられます。自分の肌の温度と同じくらいのお湯をふんだんにかけられると、あたたかな水の世界に飛び込んだような、自分とお湯の境界がわからなくなるような心地よさ。
「うわ〜」と思わずため息がでます。
その後、モロッコ製のケセというざらざらしたスクラブミトンで、全身をごしごし。
これが痛い・・・。
焦げついた鍋をたわしでごしごしこすっているくらいの強さです。
「お肌って優しく扱わないとだめなんじゃないの? こんなにごしごしこすってもいいの?」と聞いてみたところ
「こうして古い角質を取ったあと、たっぷりあとで栄養を与えるから大丈夫。私は、毎週一回これやってるけど、お肌すべすべよー」
と美女サビーナに言われたら信じるしかありません。
とくに、お尻の下のところ、太ももの付け根(とくに内側)には、古い角質がたくさん溜まっているそうです。
洗うときには、足をぐっと開いて大の字になりますが・・・恥ずかしくなんかありません(と自分に言い聞かせる)。
その後、またたっぷりとお湯をかけられ、ざぱーんざぱーんと皮膚の上にあった汚いものをすべて洗い流したあと、火山灰配合の泥で全身パック。
火山灰を使った泥と原油オイルを配合したパックは、お肌の深部にある汚れを吸い取り、デトックス効果が高いそうです。
世 界に700〜800あると言われる泥火山のうち、アゼルバイジャンには400近くもあり、泥火山が世界一多い国。その火山泥には、元素周期表にある元素の 半分以上のミネラルが含まれており、美容だけではなく「関節炎」「肌の疾患の治療」「神経系の病気の治療」にも使われているそう。
泥健康法で大人気のコブスタン国立保護区に行くと、45度にあたためられた泥に浸かるという美容法もあるそうです。
いつか、行ってみたいなー。
↑火星を覆う表土と組成が似ているとされているアゼルバイジャン名物の泥火山。どきどき灰色の泥が地中からブワッと吹き出すのだそうです。たしかに吸着性が高そうな・・・。〈写真/アゼルバイジャン観光局提供〉
↑あたたかい泥パックを全身に塗ったあと、きらきらのシートに包まれてしばらくお休み。
サビーナが「どうしたらウェストが細く見えるだろうか?」とうろうろしながら苦心しながら撮ってくれました。
↑ホワイトオイル。ホワイトオイルは、黒いどろどろのナフタラインオイルを精製した透明で無臭のオイルです。
しばらく置いたあと、今度は立ち上がって、全身を流してもらいます。
ここですでにお肌がふっくらすべすべになっているのが実感できましたよ。
身体中どこを触ってもすべすべのふわふわ。
とくに背中がぴかぴか。ほんと光っているんです!
ステキな男性どこーーーー!
隠すのがもったいなーい!・・・そんな感じ。
石油配合のトリートメントがこんなに気持ちがよいなんて。びっくりです。
最後の仕上げに、さらにナフタランオイル(原油)から精製されたホワイトオイルを全身にくまなく塗ってもらって終了。さらっとした無臭のホワイトオイルは、血行を促進し、保湿効果も高く、抗酸化作用に優れているので、流さないでください、ということでした。
ナ フタランオイルというのは、火をつけても燃えない珍しい不燃油。主に医療目的で使われていて、関節痛や乾癬、リウマチ、肌の疾患などに効果があるそうで す。ナフタラン地方にある原油を使った医療施設では、まさに原油の中に10分間浸かる治療を一週間以上行うのだそうです。こちらも、一度は体験した い・・・。
トリートメント終了後。むくみがとれてすっきりしました!顔が小さくなり、目は1.2倍くらいに大きくなりました♡ むくみ対策にはハマムです!
「トリートメントのあとは、キューカンバーウォーター(きゅうり水)をグラス二杯飲んでください。デトックス効果がさらに高まります」とのことでした。
一般家庭にもお風呂のほかに、ハマムがあることが多いそうです。
「え、お風呂のほかにハマムも??普通のお家に??」と驚いたら
「だって、ハマムはハマムでお風呂じゃないから。家族や友達とのコミュニケーションの大事な場なのよ。」
サビーナの家族は、二週間に一度集まって、ハマムに入り(まず男性が入り、それから女性が入るそうです)、母娘で洗いっこしたあと、宴会をするのだそうです。
次回は、アゼルバイジャンの女性が美容のために飲んでいるきゅうり水を始め、アゼルバイジャンの女性が好んで食べる美しくなる食、および宴会についてお話します。
・・・・私は、せっかく美しくなったので、アゼルバイジャンの夜を満喫して参ります!
井原美紀ブログ 旅の記録 Let’s GO TO SEE THE WORLD!
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