ファーマーズマーケットとか、朝市という言葉を聞くだけで、
おいしいもの、珍しいものが並んでる!って想像が膨らみ、
ワクワク、ソワソワ、しませんか?!
私は旅行先では、必ずファーマーズマーケットや朝市を探して、
はりきって散策&買い物。それが旅行の大きな目的のひとつ。
作った人から直接買うのって、会話も弾んで、楽しいですよね。
NYやパリ、ロンドン、アムステルダム、あと北欧も少し。
バリやバンコク、台湾、ソウル、香港などなどのアジアや日本各地。
いろいろ行った中でも、ここってワンダフル!と感激したのが、
PSU(ポートランド州立大学/PORTLAND STATE UNIVERSITY)の、
構内で開かれているファーマーズマーケットです。
ポートランドでは、春夏秋のスリーシーズン、毎日のように、
市内のどこかで大小さまざまのファーマーズマーケットが
開催されています。それは、市民のみんなが、地元の生産者や
農産物を愛し、大切に考えているというあらわれでもあります。
地元の友人・知人に、「私、PSUのファーマーズマーケット、
大好きなの」と話すと、みんな「もちろん私もよ。よく買い物するわ」とか、
「うちの近くのファーマーズマーケットも小さいけどいいわよ」と、
ファーマーズマーケット話で盛り上がります。
ポーートランドのファーマーズマーケットは、どこへ行っても、
出店者それぞれが個性的で、クオリティの高さにほんと驚き!
新鮮でおいしくて、安心な食材に出会うことができるんです。
その理由のひとつが、誰でも出店できるってわけではないから。
地元の生産者で、出店料を支払えば誰でも参加OKでは、
ないのです。
環境に負荷をかけない栽培や飼育、収穫をしているか、
品質へのこだわりやプレゼン力を持っているかなどが、
運営団体によって審査されて、一定の(けっこう厳しい)基準を
クリアしないと出店できないそう。地元ポートランドの友人によると、
出店の審査を受けたい人たちのウエイティングリスト(順番待ち)が
できているのよ、とのこと。なるほど、ですね。
ファーマーズマーケットに対する市民の信頼は厚く、
それに、生産者と消費者を直接結びつけてくれるし、
地方と都市の関わりを深めたり、地元経済を活性化したり、
いいこと盛りだくさん!とポートランドの人たちは
ファーマーズマーケットを積極的に利用しています。
今回、写真で紹介しているのは、ポートランドの ファーマーズマーケット中でも
いちばん規模が大きい、 PSUの構内で開かれているファーマーズマーケット。
私、大ファンなんです!
PSUは、ポートランドの中心地から、歩いて15分~20分ほど。
ストリートカー(路面電車)を利用して行くこともできます。
PSUへ一歩足を踏み入れると、そこはもう森林公園のように緑ゆたか。
たくさんの木もれ日と木かげが美しく、涼しい風が吹き抜けています。
大学の構内で、毎週ファーマーズマーケットが開かれている、と
言うこと自体、とてもユニークで画期的だと思うんです。
大学の広々としたキャンパスが活用されて、しかも、
これほど頻繁に市民が集まる場になるって、すばらしいですよね。
ここで毎週土曜日に開かれるファーマーズマーケットは、
朝の8時から、午後3時くらいまでオープン。
地元の人たちが続々と詰めかけていますが、最近のポートランド人気の
影響か観光客も増えています。
でも、込み合っているといったわさわさした感じは一切なくて、
みんなこの活気を楽しんでいるおおらかな空気感に充ちています。
出店しているのは、たぶん200店以上も。バラエティもゆたか。
野菜や果物、肉だけでなく、チーズやハム、
パンやケーキ、アイスクリームに花屋さんに、
カフェやレストランもあります。
それぞれ質が高くて、それに、出店のしかた(プレゼンテーション)
がさりげなくおしゃれ。
それに、構内のあちこちで、ミュージシャンが演奏していたり。
おいしいものを中心に、自由でクリエイティブで、
楽しい空気にあふれてる感じなんです。いろんなお店を
のんびり見て回り、試食したり、買い物したり、音楽を楽しんだり、
何時間でもわくわく元気に過ごすことができます、ワタシ。
そして、たくさんの写真とともに、みなさんに
ぜひぜひ、このファーマーズマーケットの楽しさ、お伝えしたいです!