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STAY HOME な今、思いをはせたいホテルの香りストーリー

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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※こちらの取材は、新型コロナウイルスに関する「緊急事態宣言」発令以前に行ったものです。

その瞬間に旅を感じる
ホテルの香りストーリー

 

ホテルのロビーでふっと漂ういい香り、みなさんも記憶ありますよね。ホテルのアロマは、旅の高揚感を刺激してくれます。Stay Homeでお出かけがままならない時でも、そんな香りがラグジュアリーなホテルで過ごす想像の旅に誘ってくれます。どんな香りが選ばれているか、どんなメッセージが込められているのか、ホテルの香りのストーリーをひも解きます。

ホテルに入った瞬間に「心落ち着き幸せな気分を呼ぶ、記憶を刺激する」香りを感じてもらいたいというのは、東京・恵比寿にある「ウェスティンホテル東京」。アロマは“ホワイトティー(白茶)”に杉のウッドチップ、ゼラニウムやフリージア、そしてバニラやムスクを足したつくったオリジナルな香りで、落ち着きの中に魅惑的な感じがします。ウェスティンを訪れたことのある人なら、2度目には「この香り知ってる」という印象を残します。

この香りを使ったルームスプレーやディフューザー、ローションやバスオイルといったアメニティなどの商品は、フロントデスクで購入が可能。同じ香りの配合なのですが、水をベースにした世界共通で使われているものはカナダ製。アルコールをベースにした日本独自のものはフランスのESTEBANのもので、ESTEBANのオンラインショップでも購入できるのがユニーク。

 

ESTEBAN

新型コロナに関する「緊急事態宣言」の影響でオンラインストアの販売状況には遅延等がありえます

 


差したラタンからフレグランスが漂う「ESTEBANコフレラタン・ブーケ・ブラック」(ディフューザー)は、ガラス玉の入ったガラス容器もついて10,560円。インテリアのアクセントとしてもお洒落です。

また、消臭の目的でカーテンやソファーなどのファブリックに吹き付けて使う「ファブリックリフレッシャー」(3,740円)は、エタノールを45%含んでいて抗菌作用も期待できるそう。価格はすべて税込。

天井高13mの2階まで吹き抜けの大空間、重厚なインテリアでヨーロッパな雰囲気の「ウェスティンホテル東京」。印象的な香りは、そんな空間に身を置いた気持になります。

 

ウェスティンホテル東京

 

 

 

東京・汐留にあって、東京湾と浜離宮を一望するロケーションにある「コンラッド東京」。28 階にあるロビーに向かうのに、すでに1階のエレベーターホールからふんわりといい香りが流れています。天井高8mの開放的なロビーでは、個性的な香りに包まれ、バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」では素晴しい眺望が楽しめます。

コンラッド・ホテルズ&リゾーツでは、“Experience” 、“Journey”、“Serenity”という3つのオリジナルの香りがあって施設ごとにその中のどれかを使用しています。「コンラッド東京」が選んでいるのは、Experienceで「伝統的な香りと現代的な香りを独創的に融合し、お客さまがホテルに着いた時にホテルへの期待と感動、リラックス感を予期させる香り」とのこと。国内にもう一つある「コンラッド大阪」は、Serenityという別の香りを選んでいます。


Experienceの香りを構成しているのは「柚子、ベルガモット、バイオレット、ラベンダー、オレンジウッド、グレイアンー、パッチョウリ」。どこか和の感じを漂わせる柚子、そして余韻を残すグレイアンバーとパッチョウリがとても特徴的だと思います。グレイアンバーは、アンバー(琥珀)という名前が入っていますが、マッコウクジラの分泌物から採れる動物性の香り、またパッチョウリはお香にも使われる香りで、この2つが魅惑的で旅の期待感を高めてくれる感じです。

このホテルの香りを自宅でも楽しめるディフューザー(10,000円)、アロマキャンドル(6,500円)、アロマオイル(4,000円)、ルームスプレー(5,000円)はバー&ラウンジとフロントで購入することができます。価格はすべて税別。

2020年は、開業15周年を迎える「コンラッド東京」。ラグジュアリーなホテルらしい香りの思い出として、アロマアイテムを買い求めて帰るゲストの方も多いそうです。

 

コンラッド東京

 

東京虎ノ門の「アンダーズ 東京」は、ヒンディー語で「パーソナルスタイル」を意味する“アンダーズ”を冠したホテル。2007年にロンドンで誕生し、東京が12軒目。ゲストに自宅にいるかのようなくつろぎの滞在を提供するラグジュアリーなライフスタイルホテルです。「アンダーズ 東京」にはフロントがなく、ゲストは広々した51階のアンダーズラウンジで、ゆったりとチェックインすることも可能です。四季のある日本のアンダーズでは「春はさくら」、「夏は竹」、「秋は稲穂」、「冬は柚子」と4種類の香りを季節により使い分けています。季節のイメージを香りで表現しているのが、ブランドコンセプトの中で「Immersive(地域の個性を感じる体験を提供する)」を掲げる「アンダーズ 東京」らしい感じがします。


3月から5月の春の香り「さくら」は、グレープフルーツ、シソ、カモミール、ホーウッド、サイプレスなどの天然素材をブレンド。フレッシュで緑が芽吹く春にふさわしいはつらつとした香りです。


季節の4種類の香りのエアーミストは30mlで2,000円(税別)で販売されています。季節に合わせての購入もよし、朝には春のさくら、落ち着きたい夜は冬の柚子というように1日の時間でも使い分けたりしても楽しいかもしれません。この四季のアロマに合わせて、客室のボディジェルやバスソルトも切り替えるそう。季節と合わせてホテル滞在の記憶が蘇りそうです。

 

アンダーズ 東京

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