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【歯磨きの新常識】一生物の歯のために。歯科医師・石井さとこ先生も実践する歯ブラシ・フロス・歯間ブラシの使い方

石井さとこ

石井さとこ

歯科医師・ 口もと美容スペシャリスト。

歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。明るく、フレンドリーなキャラクターから「さとこ先生」と呼ばれ親しまれている。
女性歯科医師ならではの、歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口元メイクについてのアドバイスに定評がある。
女優・モデル・タレント・アナウンサーなど、多数のビューティーセレブからの信頼も厚い。最新刊は『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』。テレビなどメディアで話題に。

略歴
「ホワイトホワイト デンタルクリニック」院長。
2005年からミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターからの要請で、
オフィシャルサプライヤーとして歯をプロデュース。
同年、知花くららさんがミス・ユニバース世界大会第2位。
2007年には森理世さんがミス・ユニバース世界大会で日本人
48年ぶりの優勝を飾る。
また、2008年代表の美馬寛子さん、2009年代表の宮坂絵美里さんや、
2010年代表の板井麻衣子さんも大きな結果を残す。以降2012年まで務める。最新情報はこちら

OurAgeインタビュー「双子の子育てをしながら訪れた“3つの転機”で、世の女性たちに自信を持たせてくれる専門医に」はこちら

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当たり前のように毎日行っている歯磨きですが、意外に間違った方法を続けている人も多いとか。歯科医師で口もとスぺシャストの石井さとこ先生が実践する「歯磨きの新常識」とは? さっそく今晩から実践してみてください。

歯磨きをアップデートして、老け口もとにカツ!

 

のんびりと満開の桜を楽しみたい…。と思いきや、ザッと流れるように散ってしまいました。もうすでに、初夏のような季節に変わりつつありますね。

 

衣替えも急き立てられるような気持ちになります。

また、新しい気持ちで健康生活を立て直したいという方も増えてます。

 

今回は、健康の基本のキ、歯磨きケアについて自分にお得な3つのケア方法をご紹介します。あ、知ってるわ、っていう方も再チエックしてね☺

テレビ東京「なないろ日和!」にて。 石井さとこ先生と松井絵里奈さん

テレビ東京「なないろ日和!」に出演しました。松井絵里奈さんと歯磨きケア。

 

歯磨き新常識1

ケチるな歯ブラシ✨

 

歯ブラシの交換タイミングについての質問も多いのですが、皆さん本当に歯ブラシを大事にしていらっしゃる。え? 一生モノ? なんて方もたまーにいる。3、4か月ごとに新調しますなんて方はまだ普通、1年なんて方も…。愛着が湧いて(?)とか、毛先がしなる感じが心地よい、などそれぞれご自分の歯ブラシ愛をお持ちになるのはわかりますが、それはNGです。

 

歯ブラシは基本、消耗品です。

 

毎日朝晩または、朝昼晩、28本の歯を磨くのです。その歯ブラシを1ヶ月以上使用すると、清掃効果が4割ほど落ちていきます。裏側から歯ブラシを見て毛先が広がっていたら…なんてのは、かなり末期のもの。しかも最近の歯ブラシは毛先が極細だったり、凸凹しているモノが多いので毛先が広がりにくくなってます。

 

けれど、歯ブラシの毛先は確実に劣化します。

使い古した歯ブラシの毛先はしなりすぎたり、硬くなったり、粗造になるので長時間使用しても歯垢を落としきれません。そのまま使っていると歯のエナメル質に過剰な力が加わり歯の表面を傷つけたり、柔らかい歯肉を傷つけることも多々あります。

 

私も経験があるのです。歯肉に毛先がチクチクして違和感があった時に、少し出血しました。古くなった歯ブラシの毛先の硬さが原因でした。歯や歯肉の境目や間は複雑な構造をしているので、きちんと列が揃っていて毛先の性能が良い、新品の歯ブラシに交換する必要性を感じました。

 

というわけで、古い歯ブラシに未練を残さず、スパッと交換、ケチらずにどんどん新品を使ってください。歯ブラシの形が数字の1に似てるから、1の日に交換するのも良いと思います。1ヶ月に1本、目安にね☺

ちなみにですが、私は2週間に1本変えております。

歯ブラシ新旧比較

左は新しい歯ブラシ。列も揃い毛先がきちんとしてます。右は2週間以上使用した歯ブラシ。何列か不明、毛先の粗造が目立ちます。

 

歯ブラシの捨て時 新旧比較

歯磨き新常識2

巻きつけろデンタルフロス

 

デンタルフロスと歯ブラシの併用は歯垢除去率を1.5倍上げるといわれています。最近では啓蒙活動の結果、2人に1人の割合で使用しているという報告もあります。皆さん頑張ってますよね✨す歯らしいです。糸ようじタイプも良いと思いますが、ここでお得なデンタルフロスならではの使い方をお伝えします。

 

デンタルフロスは主に歯と歯の接触点の詰まり汚れを落とし、虫歯予防をします。

同時に、しなやかに動くフロスの動きを利用したいと思います!

 

私は、フロスを全歯に通過させた後、下の前歯の裏側にフロスを巻き付けてかき上げています。下の前歯の裏側近くには唾液腺の開口部があり、唾液が良く出ます。そのため、そこに歯垢が溜まっていると唾液成分のミネラルと再石灰化して歯石が沈着します。下の前歯の裏側に、いつの間にか歯石が溜まっていることが多いんです。

フロスの使い方

だから、毎晩デンタルフロスを歯に巻き付けて、歯垢がなるべく歯石にならないように努めています。歯についた歯垢はたった2日で歯石に変化していくんですよ! 歯をくるみ、歯垢を巻き付けてくれるフロスを利用しないテはありません。歯石に変わる前に、手を打ちたいです。

歯磨き新常識3

こすらないで、歯間ブラシ

 

歯と歯肉の間のデリケートゾーンをお掃除する歯間ブラシ。歯周病予防効果も高いことから実際に使用されている方も多いですね。この歯間ブラシ、実は真面目にデンタルケアしてる人がやってしまう落とし穴があるんです。それは…。

 

ゴシゴシ擦ること

 

なんです。いわゆるオーバーブラッシングです。同じ場所をゴシゴシやってると、柔らかくデリケートな歯肉は傷つき、退縮し、歯肉が下がったり、歯も傷つけます。

 

以前、真面目なケアタイプの患者さんの定期健診をした時に、歯の間に黒い点を見つけたら、実は歯間の隙間だったことがわかりました。尋ねたところ、歯間ブラシを毎食後にゴシゴシとかなりの力で擦っていたことが判明。歯間ブラシは、夜、歯磨きの時の1日1回、ゴシゴシ擦らず、スッと静かに入れて2回くらい押し引きするくらいでOKとレクチャーしました。

 

歯間ブラシの使い方

 

口内は、硬質な歯とデリケートな歯肉という複雑な構造です。デンタルフロスや歯間ブラシは歯の間や歯肉を効率的に清掃してくれる頼もしい味方で、歯周病や虫歯のリスクを大きく減少してくれますが、使い方を誤ったり、サイズを間違える、古いモノを使うことで味方してくれなくなっちゃいます。

 

歯は大切にお手入れすると、一生物として私達の健康を支えてくれます。

 

今一度、使い方を見直す、ブラッシュアップをして、自分にお得、老け知らずの口もとで歯ッピーに行きましょう☺

 

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