更年期を熟知した素敵女医座談会③黄体ホルモンと子宮内膜との関係


婦人科ドクター×アンチエイジングドクター座談会

 

更年期を熟知した素敵女医による

更年期とホルモン治療の今

 

 

知っているようで意外に知らない更年期のあれこれと、昨今のホルモン治療。 3人の女医に語っていただいた、ご自身の体験も含めた対処法と最新情報などを4回に分けてご紹介。

 

今回は、黄体ホルモンと子宮内膜との関係についてです。

 

 

 

 

 

精神症状には漢方薬が劇的に効きました

myage_010_088-土屋眞弓さん2

土屋眞弓さん Mayumi Tsuchiya

54歳 産婦人科・美容皮膚科

土屋産婦人科

 

50歳/閉経後、肌トラブルが。

52歳/夫が急逝。夫婦で運営していた病院の院長にも就任。精神的不調に。

53歳/精神症状はほぼ解消。

 

 

 

エストロゲンに勝るものなし、と痛感しました

myage_010_088-まのえいこさん2

まのえいこさん Eiko Mano

 

62歳 皮膚科・美容皮膚科

マノメディカルクリニック

50歳/成長ホルモンを注射。

51歳/声枯れ、過呼吸などの症状が現れ、抑うつなどの精神症状に発展。

52歳/エストロゲンで自分を取り戻す。

 

 

 

ナチュラルホルモンで、総合的なホルモン補充を

myage_010_088-飛田砂織さん2

飛田砂織さん Saori Tobita

47歳 美容皮膚科・抗加齢医学

クリニックシュアー銀座

 

30代後半、PMSに悩む。漢方薬などで対処。

43歳/疲れと冷えの症状改善のため、

ナチュラルホルモンを使ったホルモン補充療法を開始。

 

 

 

 

 

S-Joy’s hormone method

 

黄体ホルモンと
子宮内膜との関係

 

 

土屋 飛田先生のクリニックには、どのような患者さんが来られますか?

 

飛田 不調があって婦人科で検査をしたけれども、特に問題はないと言われた方ですね。血液検査の後、疲れやすい、肩がこる、髪が薄くなったなど、改善したい悩みを詳しく伺いながら治療していきます。何より重視しているのは、ホルモンを補充
して症状が改善したかどうか。よくならない治療に時間とお金をかけても意味がないですから。

 

まの それは大事ですよね。いかにして患者さんの苦痛を取ってあげるか。数値に問題がなくても、本人は「つらい」と言っているんだから。

 

土屋 婦人科の検診、子宮がん検診や乳がん検診はどうですか?

 

飛田 婦人科で年に1度検診を受けてもらい、結果を持参していただきます。していない人は治療しません。子宮がんや乳がんの既往症がある場合も、基本的にはできません。

 

土屋 保険適用のHRTと同じですね。経口のエストロゲンも血栓を作るリスクがあるので、血管に問題を抱えている方は、年に1度の血液検査が欠かせません。

 

まの 低用量ピルもそうですものね。実はエストロゲンの含有量は、低用量ピルのほうが高い。

 

土屋 そう、HRTで使うプレマリンやジュリナのほうが少ないです。

 

まの 土屋先生は、更年期にどのような症状が出ましたか?

 

土屋 私は肌と髪ですね。50歳になる少し前でしたが、肌のハリがなくなって、乾燥、かゆみ、発疹、赤みも出ました。髪も薄くペタッとした感じになって、鏡を見るのがつらかったです。その翌年、父が亡くなって実家の病院を継ぐことになり、追い打ちをかけるように息子の大学受験前日に夫が肺がんで急逝。疲労とストレスから精神的な不調にも見舞われ、心身ともにボロボロでした。

 

まの お察しします。激動の数年間だったのですね。更年期と重なるなんて、さぞ大変だったと思います。

 

土屋 本当に大変でした。対策としては、まず飲み薬のジュリナ(エストロゲン)とデュファストン(黄体ホルモン)でHRTを始めたほか、漢方薬や抗不安剤なども服用。私の場合、肌や髪にはHRTが、精神症状には漢方薬が劇的に効きました。

 

まの エストロゲンを飲むと子宮内膜が増殖しますよね?

 

土屋 はい、そのままだと子宮内膜増殖症や子宮体がんのリスクがあるので、必ず黄体ホルモンのデュファストンを最後に被せます。それで出血を起こし、子宮内膜をはがすわけです。なので「定期的な出血はイヤ」という人には、HRTは向かないですね。

 

ほかに「メノエイド コンビパッチ」というエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)が両方入っている貼り薬もあります。貼り薬なので肝臓や胃腸への負担がないこと、一定の濃度が維持できることが利点です。難点はいつ出血するかわからないことですが、慣れてしまうとさほど出血しなくなります。肌が弱い人は飲み薬、肝臓に負担がかかるのがイヤな人は貼り薬や塗り薬など、事情に合わせて選びます。

 

 

土屋先生が服用した漢方薬やサプリメント、ホルモン剤。「肌と髪にはホルモン剤が効きました。もちろん薬だけでなく食事にもこだわっています。野菜、果物、良質のタンパク質を3食バランスよくとっています」

土屋先生が服用した漢方薬やサプリメント、ホルモン剤。「肌と髪にはホルモン剤の効果を感じました。もちろん薬だけでなく食事にもこだわっています。野菜、果物、良質のタンパク質を3食バランスよくとっています」

 

 

 

 

【What’s S-Joy?】

 

S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。Over-45のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師たちに、ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、幅広い科の先生方の専門知識を生かしたアドバイスや、ご本人が実践していることをお伝えします。

 

 

 

 

 

次回の座談会最終回は、正しい知識を持って対処することが大事、というお話です。

 

 

 

撮影/ケビン・チャン 取材・原文/上田恵子

 


OurAgeをもっと楽しみませんか?

OurAgeはウェブサイトだけでなく、メールマガジンやfacebook、Twitterでも「とっておき」情報をお届けしています。
ぜひチェックしてください!

OurAge メルマガ会員

会員だけのお得な情報もお届けします!

登録はこちら(無料)
twitter
MyAge / OurAge
To Top