こんにちは。OurAgeライターのKです。
皆さんは、体にいいサプリメントを飲んだり、意識的に体にいい食品を食べたりしていますか? 私は、体にいいものはすぐに取り入れるたちで、何種類もとっていますが、ふと、こんなに飲んで大丈夫かなとか、本当に効いてるのかなと、ちょっと不安に思っていました。
サプリメントの専門家の方々が解説してくれるシンポジウムがあると知り、早速参加してみました。
日本サプリメント協会が新たに出した単行本『サプリメント健康事典』の出版記念シンポジウムで、学士会館で行われました。初めて入った学士会館の会場は、超クラシカルな部屋で、とってもいい雰囲気です。お話くださる先生方もご年配の方が多かったので、この会にとってもマッチしていました。
司会は、「サプリメント健康事典」の著者、日本サプリメント協会の代表理事で、日頃は、健康記事を書いたり、セミナーや講演活動をされている、ジャーナリストの後藤典子さん。
日本サプリメント協会は過去に『サプリメント健康バイブル』を出版し、今回の機能性表示改正に伴って、最新の集大成本を出したいとの強い思いから、刊行の運びとなったとのこと。
「機能性表示が改正(※1)されて、体の悩みにきくサプリメント成分はなにか、自分の体の悩みに合った成分を含む食品はなにか、など知っておくと便利な、役立つ情報を網羅した集大成本を作りたかったんです」と後藤典子さん。
※1 機能性表示食品制度の改正とは
これまで、健康食品は「目に効く」とか「疲れを軽減する」など、具体的な効果効能は言えませんでしたが、今回の機能性表示食品制度改正後は、信頼できる科学的根拠があれば、国の許可を得なくても、企業責任において商品の効果効能をある程度、表現できるようになったのです。
シンポジウムでお話された方々は、この世界では大変な実力者ばかりだそう。
今回の機能性表示改正を実現させた立役者と言われる森下竜一先生(大阪大学教授)や抗酸化食品研究の第一人者、板倉弘重先生(茨城キリスト教大学名誉教授)、日本抗加齢医学会副理事で順天堂大学教授の堀江重郎先生、在日米国商工会議所サプリメント小委員会委員長の天ヶ瀬晴信氏、健康食品産業協議会会長の関口洋一氏、日本チェーンドラッグストア協会部長の横田 敏氏の6名です。
はじめに基調講演があり、それぞれのご専門分野の最新情報を教えてくれるところから始まりました。
「ノーベル賞を受賞した人にはチョコレート好きが多い」とお話された板倉先生はワインに含まれるポリフェノール研究の第一人者。
また堀江先生のお話では、尿が近く夜中に何度もトイレに行くような人にはノコギリヤシが効果を上げたり、前立腺がんの患者には、リコピンが数値的にいい結果をもたらしたなど、など興味深いお話が聞けました。
基調講演に続き、6人の先生方によるシンポジウムが行われ、後藤典子さんの歯切れのよい司会進行ですすめられていきました。
●森下先生「機能性のレベルがまだ統一されておらずにまだバラバラなところが問題ですね。医者はまだサプリのことをよく知らないので、これから4~5年かかりますね。医療にもサプリをもっと利用してほしいですね」
●堀江先生「医者は病気になってから患者と関わって、病気になる前には関わらない。もっとサプリメントを理解して、病気になる前に活用してほしいですね」
●関口氏「陳皮などは、体にいい成分をたくさん含んでいてサプリメントの原材料に多く使われていますよ」
●森下先生「100%効くサプリメント成分というものはないわけで、薬だってそうですが、効く人と、効かない人がいます。それに、サプリメントの場合は、強い効き目というわけではないんですね」
●横田氏「トクホ(※2)が生活習慣病予備軍への問題解決型サプリだとすれば、今回の改正後の機能性表示食品は問題提起型の予防サプリと言えるでしょうね」
●板倉先生「アメリカでは医療におけるサプリメントのガイドラインを設けるなどして、エビデンスのあるものを積極的に取り入れようとしていますね」
●後藤さん「薬との併用による被害レポートもでていますよね」
●板倉先生「サプリメント業界の企業は今後、安全性が求められてくるので、消費者のモニタリングから分析していくことが大事になってきます」
※2 トクホとは
「特定保健用食品」の略。個々の製品ごとに消費者庁長官の許可を受けており、保健の効果(許可表示内容)を表示できる食品のことです。
サプリメントを取り巻く環境が今、大きく変化し、消費者の正しい知識や情報収集がますます大切だとわかる、有意義なシンポジウムを体験できました。これから体の健康を維持していくためにも、サプリメントとの賢いお付き合いをしていきたいですね。
食品やサプリメント成分が、体の気になる症状にどう効くか明確に商品に記載できるようになった、新たな機能性表示の意味するものをよく理解できるよう、日々勉強しないとならない時代になったと、実感しました!
今回のシンポジウムを主催した日本サプリメント協会がまとめた「サプリメント健康事典」が発売になりました。
機能性表示改正後初めての、サプリメントの集大成本です。
体の悩みや症状に合うサプリメントや食品155の成分の徹底解説や、薬との飲み合わせの注意点、こんな体質や病気がある人は飲まないほうがいいなど、すぐに役立つ情報が満載。また症状別サプリメント成分一覧表の巻末付録もついているので、一家に一冊あると便利な事典です。
病気になる前に知っておきたい知識がつまった、まさにMyAge/OurAge世代にぴったりの内容!
ぜひ、『サプリメント健康事典』で、あなたも、健康をキープする知識を仕入れてくださいね!
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