10月21日に発生した鳥取県中部地震。
「異例のスピードで復興が進められ、地震発生から3日目にはほとんどの旅館・ホテルが通常通りの営業を、4日目にはすべての公立小中学校も再開しました」とは、鳥取県の平井伸治知事。
先日、そんな鳥取県の元気と県産品の魅力が堪能できるセミナーが都内で行われました。
会場の入り口には、昨年のセリで70万円の値が付いたという、「特選とっとり松葉がに五輝星(いつきぼし)」の剥製が! 過去最高値だったそうですが、今年はさらに記録を更新、130万円で競り落とされています。
鳥取県産松葉がにの魅力を説明して下さったのは、さかなクンのお友達で、合法的にパクっている(!)という“かにクン”こと中谷英明さん。かにクンとしての活動は、中途退職した鳥取県庁職員の頃からだそう。
高値がついた松葉がには、「五輝星(いつきぼし)」というトップブランドのかに。大きさや重さ、色合いなど、5つの厳しい基準をクリアしたもので、その確率は試算では1.5%以下だったのが、昨年の漁期の結果は0.05%、2000尾に1尾という大変貴重なものだとか。さらに11月から3月までの5カ月間の期間限定でしか味わうことが出来ず、5カ所の目利き人が選定など、「5」にまつわる5つの特徴があることから、このブランド名が付けられています。
鳥取県産松葉がにの美味しさの秘密は、溶存酸素が豊富で餌に恵まれた日本海という「漁場」、活魚水槽を整備した最新鋭の「底引き網漁船」で漁獲するので新鮮さが保たれること、さらにはその獲り方も獲物を引きずり回さずすくうように漁獲する「1そうびき漁法」なので傷みも少ないことなどにある、とかにクン。
ちなみに、鳥取県産松葉がには、セリで最高値が付くほどの高品質ではありますが、鳥取市のかにの家庭での消費単価(総務省の家計調査結果をもとにかにクン試算)は、全国の都道府県庁所在市及び政令指定都市の中で最安値になるとか。ぜひとも、本場で新鮮な美味しさを楽しみたいものですよね。
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鳥取県産の美味は松葉がにだけではない、とかにクン。
「ハタハタもいっぱい獲っています。鳥取のハタハタは卵が成熟していないのですが、その分脂がのっています」
そして「ばばちゃん」との愛称が付いたタナカゲンゲという魚。なかなか手に入らない高級魚だそうで、甘エビや松葉がに、ハタハタ、イカ、タコなどを食べていることから「たぶん世界一のグルメな魚」とか。コラーゲンがたっぷりで刺身でも鍋にしても美味とのこと。皆さんは食べたこと、ありますか? かなり興味をそそられます。
さらに、鳥取が誇るブランド牛や野菜の美味しさにについて説明して下さったのは鳥取県出身の料理研究家、道乃さん。
「鉄分、たんぱく質が豊富で、脂肪を燃やすL-カルニチンも含んでいる牛肉は、ダイエットにも良いとされています。鳥取のブランド牛“鳥取和牛オレイン55”は、オレイン酸を多く含んだ牛肉で、とてもやわらか」
かたまり肉をローストビーフにした一品を用意してくださいました。ニンニク、玉ねぎ、しょうが、白ネギで作った薬膳ソースをからめて、ぱくっと。んん〜、肉本来の美味しさがまろやかに口の中で広がります。
“鳥取和牛オレイン55”は和食にも合うとして、味噌だれを添えたもも肉も。味噌がお肉がさらに柔らかくするそうで、口の中でとろけるような味わいです。
そして牛肉の奥には、“大山ブロッコリー きらきらみどり”と、白ネギのソテー。
「ブロッコリーにはビタミンがたくさん入っていて、体にいい野菜ランキングでも上位にランクインしています。鳥取ブランドの“きらきらみどり”は有機栽培されたもので、茎まで美味しく食べられます」
鳥取では白ネギ栽培も盛ん。太くて柔らか、甘みがあるのが特徴です。
現在、鳥取県は「蟹取県」と改名!? 県内に宿泊すると抽選で旬のカニが当たる「蟹取県ウェルカニキャンペーン」(https://www.kanitoriken.jp/)を実施中です。
※2017年2月28日(火)まで
元気に頑張っている鳥取の美味しさは美容にも◎! この機会に訪れてみてはいかがですか?