OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/karada_genki/more/207164/

「大腸劣化」の救世主、「短鎖脂肪酸」とは?

松井輝明さん

松井輝明さん

帝京平成大学 健康メディカル学部健康栄養学科、健康科学研究科健康栄養学専攻長・教授。日本大学医学部准教授を経て現職。著書に『大腸活のすすめ』(朝日新聞出版)

大腸力をよみがえらせる ヒーロー現る⁉︎

現代の日本人は、食の欧米化など生活習慣の変化により腸内環境の悪化が進んでいます。この大腸劣化をくい止めるために注目されているのが「短鎖脂肪酸」。これが大腸にすむ腸内フローラにたくさん産生されると、血液を介して全身に運ばれ、美容や健康にうれしい働きが。短鎖脂肪酸は毎日の食生活で増やすことができます。

「大腸活の進め」などの著書のある、松井輝明教授に教えていただきました。

 

 

 

健康&美容のニューヒーロー。

その名は「短鎖脂肪酸」!

 

「腸内環境を改善する策として、これまで"善玉菌"を増やすことばかり注目されてきましたが、健康な腸内フローラのあり方は人それぞれ違います。その人にとっての善玉菌と悪玉菌がバランスよく働いていることが重要で、その環境を維持しながらいかに大腸劣 化を防ぐかがカギなのです」

 

そうした中で最近、注目されているのが「短鎖脂肪酸」です。

 

「短鎖脂肪酸は私たちが食べた食物繊維やオリゴ糖を善玉菌が分解して作り出す物質です。最近の研究で、これが脳や全身にある受容体に信号を出し、健康に欠かせないさまざまな働きをしていることがわかりました」

 

例えば、腸管のエネルギーになり、大腸のぜん動運動を活発にして便秘を予防。腸管から水分やミネラルなどを吸収する力も高めます。病原菌から体を守る免疫力を高める働きも。また、摂取しすぎたカロリーを脂肪細胞にとり込むのを防ぎ、血糖値の上昇を緩やかにして肥満や糖尿病予防にも。

 

まさに短鎖脂肪酸は健康できれいでいるためのニューヒーロー!   食物繊維は、その短鎖脂肪酸を生み出すのにもひと役買っているのです。

 

 

短鎖脂肪酸ってどんなもの?

短鎖脂肪酸とは、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの総称。大腸内の善玉菌が、私たちの食べた食物繊維やオリゴ糖をエサにすることで産生する代謝物です。作られた短鎖脂肪酸は大腸から体内に吸収され、健康維持に欠かせない働きをします。食物繊維、特に水溶性食物繊維をしっかりとることで、この短鎖脂肪酸を増やすことができます。

 

 

 

 

短鎖脂肪酸は どんな働きをする?

大きな働きのひとつが、大腸内のアルカリ化を防ぐこと。胃は胃酸によって酸性に、十二指腸は重炭酸(アルカリ性)が分泌されて中性に保たれていますが、その後、特に大腸の奥(肛門に近い部分)にいくほどアルカリ化していきます。アルカリの環境下では有害物質を産生する菌が増加して大腸が劣化。短鎖脂肪酸は、そうした大腸内を弱酸性の好環境に保つのです。また、全身にある受容体に信号を出して、さまざまな有益な働きをすることもわかっています。それが下にまとめた4つ。まさに美容と健康に欠かせない物質なのです。

 

<短鎖脂肪酸の働き>

①腸管のエネルギーになり、便秘を予防

②免疫力を正常化してアレルギーを予防

③菌が体にとって悪い働きをするのを抑制

④肥満や糖尿病も予防

 

 

次回は、「大腸力」アップの決め手、短鎖脂肪酸を増やすためのポイントなどをご紹介します。

 

 

イラスト/ハヤシコウ 取材・原文/山村浩子

 

<前の記事

<前の記事
第9回/40代から「大腸の劣化」が進んでる!劣化度チェックつき…

次の記事>

次の記事>
第11回/「大腸力」アップの決め手、短鎖脂肪酸を増やす「菌とエサ」って?…

この連載の最新記事

腸内フローラ検査でビフィズス菌アップを確認。下痢ぎみが2週間で改善

第19回/腸内フローラ検査でビフィズス菌アップを確認。下痢ぎみが2週間で改善

腸内フローラ検査で確認!サプリ2週間摂取で腸内細菌バランスが改善、便秘すっきり!

第18回/腸内フローラ検査で確認!サプリ2週間摂取で腸内細菌バランスが改善、便秘すっきり!

自分の腸内フローラを判定する検査、手軽にできるの?

第17回/自分の腸内フローラを判定する検査、手軽にできるの?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル