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https://ourage.jp/column/life/interview/236290/

柄本佑さんが『痛くない死に方』で考えたこと(インタビュー/前編)

どの作品のどんな役柄を演じても、その人間になりきってそこにいる。

今回も柄本佑さんは、2月20日に公開される映画『痛くない死に方』で、終末期の在宅医療に取り組む医師・河田仁という人間を見事に演じきった。

理想的な死に方とは? 在宅医療の問題点は? 死を迎える人間の心情は?

さまざまな疑問が交錯する本作の中で、柄本佑は何を思っていたのだろう。

 

撮影/萩庭桂太 ヘア&メイク/星野加奈子 スタイリスト/林道雄 取材・文/岡本麻佑

柄本佑1

柄本佑さん
Profile

えもと・たすく●1986年12月16日、東京都生まれ。2003年、映画『美しい夏キリシマ』の主人公・康夫役でデビュー。2004年、同作で第77回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第13回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。2018年公開の映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』『きみの鳥はうたえる』でも、多くの映画賞を受賞。現在、NHKのドラマで話題になった『心の傷を癒すということ』の劇場版や、TBS日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』にも出演中。

 

在宅医療や尊厳死。

何かひとつを勧めているわけではありません。

 

人生の最期、できることなら心静かに、苦しむことなく迎えたい。誰もがそう望みながら、なかなか難しいのが現実。

病気とどう向き合うか、介護は誰がするのか、どこまで治療を望むのか、どうやってその時を迎えるのか。なかなか答は見つからない。

 

本作は、まさにその点をテーマにしている。だから見るのがちょっと怖くて、勇気が必要かもしれない。けれど。

 

「この作品のすごいところは、何かひとつ、こうしたらいいという答を提示して、それを勧めているわけじゃないってところです。ひとつのフィクションとして、こんなやり方もありますよ、と。いろいろな可能性を示しながら、一種のエンターテインメント、誰もが楽しめる作品として作られている。

髙橋伴明(ばんめい)監督の書いた脚本が、素晴らしいんです。過不足なく、ソリッドで、洒脱で、しかもどこか抜けの良さがある。僕はその脚本通りに台詞を言って、言われた通りに動いただけです」

 

柄本さんが演じる経験の浅い在宅医・河田は当初、マニュアル通りの診察をするだけで、担当した患者を苦しみから救うことができない。だけど患者の家族の切実な声を聞き、自分が提供した医療に疑問を感じるようになる。やがて先輩医師から在宅医療のあるべき姿を学び、試行錯誤の末に彼が患者に差し出すものは・・・。

柄本佑2

作品の後半、2年を経過して河田という若い医師が成長した姿が、頼もしい。時間の経過と経験の積み重ね、心の変化をごくごく自然に繊細に、柄本さんは演じている。

髙橋伴明監督が練り上げた脚本がそうであったように、彼の演技もまた『過不足なく、ソリッドで、洒脱で、しかもどこか抜けの良さがある』のだ。これってかなり、スゴイこと。

 

自他共に認める映画マニアで、膨大な数の作品を、映画館に足を運んで鑑賞してきた。そのすべてが彼の中に、演技の養分として蓄積されているのかもしれない。

 

「この作品、監督から声をかけていただいてすぐに、『なんでもやります!』って答えていました。監督の『火火(ひび)』っていう作品が大好きなので、いつかご一緒したいと思っていたんです。題材とか役柄よりも、もともと映画好きなので、そういうミーハー心に突き動かされて現場に入ることが多いかな。

それにしても伴明監督、カッコ良かったですよ。『ヨーイスタート!』の声が、そこにいるスタッフ、役者、人間たちを突き動かす声なんですよ。兄貴肌で大工の棟梁みたいで、カッコいいんです」

柄本佑3

映画や撮影現場の話になると、瞳がキラキラ、話が止まらない。俳優としての自分がどう見えるかよりも、作品はどうなのか、映画が伝えられるものは何か、そっちのほうが彼にとっては大切みたいだ。

 

「この作品に出たことで、死生観とか医療についていろいろ質問されるんですけど、僕自身はまだ、実感としては何もわかりません。尊厳死とかリビングウィルというものを選択肢のひとつとして認識したくらいですね。

でも、死というものの意識は、頭の片隅に常にあるんじゃないかな。だからこそ仕事をしているし、毎日楽しく生きようと思っている。結婚して子どもも生まれて、だからこそ元気で、健康でいなくちゃって思うようになりました」

 

健康のため、毎日を楽しく生きるため、柄本さんはいったい何をして、何を選んでいるのだろう?

 

(こだわりの健康習慣について語った、インタビュー後編はコチラ

 

 

『痛くない死に方』

在宅医として働く河田仁(柄本佑)は、末期の肺がん患者を担当する。患者は痛みを伴いながらも延命治療をする病院ではなく、自宅で静かに死を迎えたい意向だったが、結局苦しみ続けて死んでいった。何がいけなかったのか。先輩在宅医・長野浩平(奥田瑛二)の治療現場を見て、多くを学んだ河田は2年後、やはり末期のがん患者・本多彰(宇崎竜童)を担当することになる。

映画「痛くない死に方」 柄本佑 奥田瑛二

2021年2月20日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

制作:G・カンパニー  配給・宣伝:渋谷プロダクション

監督・脚本:髙橋伴明  原作・医療監修:長尾和宏

出演:柄本佑 坂井真紀 余貴美子 大谷直子 宇崎竜童 奥田瑛二ほか

©『痛くない死に方』製作委員会
公式サイト:http://itakunaishinikata.com/

 

 

『けったいな町医者』

「けったいな町医者」ポスタービジュアル

兵庫県尼崎市在住、映画『痛くない死に方』の原作者であり、奥田瑛二扮する長野浩平のモデルとなった現役医師・長尾和宏の日常を記録したドキュメンタリー映画。ナレーションを柄本佑が担当。2月19日までシネスイッチ銀座にて上映されるほか、全国にて順次公開予定。©『けったいな町医者』製作委員会

 

 

 

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