いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
根来教授が伝授する肝臓に優しいお酒のたしなみ方の連載は、今回で最終回ですよ。
根来 こんにちは。根来秀行です。
これまでさまざまなアルコールNGを紹介してきましたが、今回は家飲みでの注意点をご紹介したいと思います。
いし いいですね。ちなみに根来教授は、晩酌いかれるクチですか?
根来 僕は会食のときにはおつきあいでいただきますけれども、家ではほとんど飲まないですね。
いし へぇ〜、そうなんですか。いしまるこはちょこちょこっといただきますよ。
根来 晩酌の後に、お風呂に入りますか?
いし はい。飲んですぐ、ほろ酔い気分で。
根来 あ、やっぱりやらかしてますね(苦笑)。飲んですぐお風呂に入るのはNGです。
いし えええ〜。気分いいのにい。
根来 飲酒や食事の直後は肝臓の仕事量の多い時間帯です。飲んですぐ入浴すると血液が十分に肝臓に行き渡らなくなります。すると、肝臓のエネルギー源が不足して、アルコールの解毒がうまくいかず、悪酔いや二日酔いの引き金になるんです。
いし げっ、それが原因だったか!
根来 また、長風呂、熱いお風呂は血圧が上がり肝臓に負担がかかります。飲酒後1時間は入浴を控えてくださいね。
いし 気をつけますぅ。
根来 ところでいしまるこさん、前に寝つきが悪いと言ってましたけど、もしや、寝つきをよくするためにナイトキャップをしていませんか?
いし どきっ、やってますけどぉ〜。もしやそれもNGですか?
根来 ピンポン。ご名答。
いし うれしくないなあ。
根来 ナイトキャップは、肝臓を休ませるべき夜の時間帯に酷使することになりますし、中途覚醒にもつながります。
いし ううむ、よかれと思ったことが逆効果でしたか。
根来 でしたね。飲食はなるべく夜8時までにすませましょう。夕方から夜にかけては明かりも落として、副交感神経を高め、眠りのほうに移行するようなリラックスした時間を持つほうが、消化活動を促し、肝臓への負担も減らせますよ。
いし はあーい。
それではみなさん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン