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歩く瞑想で副腎ストレスをスルー/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行 さん

根来秀行 さん

医師、医学博士。1967年、東京都生まれ。この連載から生まれた『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(いずれも集英社)が好評発売中。ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授のほか、奈良県立医科大学、信州大学特任教授、高野山大学など、複数の大学の客員教授・教授を兼任。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

Hideyuki Negoro MD and PhD

Professor of Medicine, Director, Visiting Professor

Harvard Medical School
University of Paris
The Graduate School of Project Design
University of Tokyo
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いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。

ハーバード大学医学部教授・根来秀行ドクターによるweb連載第7弾「副腎年齢を若返らせる!」の5回目ですよ。前回から、自分でできる副腎ケアをご紹介していただいています。

 

 

根来 こんにちは。根来秀行です。みなさん、副腎はお元気ですか?
副腎を疲れさせないためには、ストレスをためないことがいちばんですよ。

 

 

いし 現代人は何かと忙しいですからねえ。ストレスたまって、副腎も弱ってる人も多いのでは?

 

 

根来 ストレスとなっているものから距離を置ければいちばんいいのですが、現実はなかなかそうもいかないことのほうが多いですしね。

 

 

いし おっしゃる通り! どうすればいいんですか?

 

 

根来 最近、僕がすすめているのはマインドフルネスです。この連載でも何度か取り上げていますが、マインドフルネスは瞑想法の一種。ストレス対策として、アメリカの一流企業などでも取り入れられています。

 

 

いし その効果は科学的にも実証されているんですよね。

 

 

根来 ええ。ハーバード大学の研究でも、記憶力を司る海馬が活性化したり、脳の興奮を抑えられたりと、さまざまな効果が実証されています。

 

 

いし 先生も実験されたんですよね?

 

根来 はい。僕が開発した自律神経を測るセンサーで、マインドフルネス前後の自律神経の状態を測定したところ、マインドフルネス後に副交感神経が明らかに優位になることがわかりました。

 

 

いし ひとくちにマインドフルネスといっても、方法はいろいろありますよね。

 

 

根来 そうですね。ストレスをためやすい人は頭で考えすぎる傾向があるので、体を動かしながら行う瞑想が向いています。そういう人におすすめしたいのが、ウォーキング瞑想です。

 

Dr.negoro_Ill

雑音が少ない静かな通りを選びます。一歩一歩1、2、1、2とカウントして、足の裏の感覚に意識を向けながら歩きます。蹴り出すとき、着地するとき、左右の足が体重移動する感覚など、自分の現状だけに意識を向けます

 

 

いし 注意することはありますか?

 

 

根来 現状を評価しないことが大切です。
たとえば〝重心が傾いてるな〟と思ってもそれにとらわれないでください。

 

 

いし ついつい雑念が浮かんで、気が散っちゃうんですけど。

 

 

根来 雑念が浮かんだら、「あ、雑念が浮かんだな」と認識して、それをいったん捨て去り、再び足裏に意識を戻します。
慣れてきたら、まわりの自然や呼吸を観察してみてください。一歩一歩味わうことで、「今ここ」に意識が向いて、心が落ち着いてきます。

 

 

いし 確かに、じーっと座って瞑想するより集中しやすいかも。

 

 

根来 運動不足も解消できるし、ハッピーホルモンのセロニンも増やせますよ。
歩く前に5分間でいいので、腹筋やスクワットなど簡単な筋トレをすると、アンチエイジングホルモンであるDHEAの分泌も上がります。

 

 

いし いろいろとおいしいですね!

 

 

 

根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 

Dr.negoro_photo

 

 

次回は「正しい食事のタイミングで腸から副腎を整える」という話です。お楽しみに!

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン

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