素敵女医的
「ホルモンコントロール」の達人術
素敵女医の皆さんも、ホルモンの状態に左右されがちな更年期世代。どのような対策で自分の体調を整えているのでしょう?
ここでは、素敵女医おすすめの8つの「ホルモンコントロール」の方法やアイテムをご紹介。
■45歳以上の女性医師71人にアンケート!
ホルモンコントロールを意識している YES…90%
■ポイントになるホルモン
ホルモンにはさまざまな種類がありますが、更年期対策のポイントとして、女医の多くが挙げていたのは以下のホルモンでした。
1. エストロゲン
2. 黄体ホルモン
3. メラトニン
4. 甲状腺ホルモン
5. DHEA
女性らしさを司るエストロゲンと、子宮内膜をはがす働きをする黄体ホルモンは、更年期と深いかかわりがあります。メラトニンは気持ちを落ち着かせたり、眠りのリズムを整えたりするホルモン。甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にし、DHEA(男性ホルモン)は若返りや精力アップに用いられます。
万能な更年期対策はナシ!
体質に合わせて複合的に
HRT(ホルモン補充療法)、プラセンタ、漢方薬、サプリメントなど、更年期対策にはさまざまな手段があります。女医の皆さんの中で、取り入れている人が多かったのはHRT。以前に比べ、ナチュラルホルモンに注目している人も増えました。
「45歳の閉経後から頭痛、肩コリ、めまい、52歳頃から動悸が現れHRTに踏みきりました。以来エストロゲンとしてプレマリン、黄体ホルモンとしてプロベラを内服しています。劇的な効果を感じたので、もっと早く始めればよかったと後悔しています」(赤須医院・赤須玲子先生)
とはいえHRTも万能というわけではなく、乳がんサバイバーなので利用できないという人もいれば、副作用で使用を中止したという人も。
「黄体ホルモンと卵胞ホルモンで不正出血対策を試みましたが、あまり効果がなく、便秘に。周囲でも効果がある人とない人がいるようです。現在は、豆乳をたっぷりの野菜とスープにして飲んでいるほか、むくみ対策に漢方薬を服用しています」(表参道内科眼科・宮澤優美子先生)
副作用やがん化への懸念など、それぞれ考え方が分かれるHRT。取り入れても、全員すべて症状が消えるわけではないので、漢方や運動、食事など、各々の症状に合った複合的な対策が必要です。医師と相談していろいろ試したりしながら、ベストの治療法を見つけていきましょう。
後編は、
⑤不眠の解消効果が期待できる「メラトニン」
⑥短時間で効果的に筋力が鍛えられるマシン
⑦貼るタイプのホルモン補充アイテム
⑧骨粗しょう症の治療剤
をご紹介。
しっかり眠るためにメラトニンを摂取
次ページに続きます。
短い時間で効果的に筋力を鍛えるマシン
貼るホルモン補充、メノエイド コンビパッチ
閉経後に増加する骨粗しょう症対策も開始
【What’s S-Joy?】
S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。Over-45のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師たちに、ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、幅広い科の先生方の専門知識を生かしたアドバイスや、ご本人が実践していることをお伝えします。
【S-Joy’s data】
●71人の素敵女医データ
美容皮膚科 15人
産婦人科・婦人科 10人
歯科 9人
眼科 6人
内科 6人
皮膚科 5人
形成外科 5人
心療内科・精神科 5人
整形外科 2人
美容外科 2人
麻酔科 2人
乳腺科 2人
耳鼻咽喉科 1人
泌尿器科 1人
撮影/ケビン・チャン 取材・原文/上田恵子