SNSで垣間見る手料理にも注目が集まっている女優、原日出子さん。
おいしい食事もさることながら「お酒は人生の友達」と語る原さんが、今とても気に入っているお酒を紹介してくださいました。一人で過ごす贅沢な時間に欠かせないのは、甘い香りの全量芋焼酎「一刻者」。パパッと作れるおつまみレシピも、そのまま参考になるものばかりです。
原日出子さん Profile
1959年11月10日生まれ。女優。専門学校で演劇を学び、劇団四季の研究生に。’79年、映画でデビュー。’81年、NHKの連続テレビ小説「本日も晴天なり」のヒロイン役に抜擢(2022年~’23年に再放送されて話題に)。以来、40年以上にわたりさまざまなテレビドラマや映画、舞台で活躍。バラエティ、情報番組、CMなどにもひっぱりだこです。2024年公開予定の映画『大いなる不在』に出演。Instagram:@hara_hideko
基本的にお酒が大好きです。おいしいお料理においしいお酒、それが一番。家族で過ごす時間や友人たちと集まるとき、側にはたいていお酒があります。
昔から家族との時間は大切にしてきましたが、子どもたちも大人になり、帰りが遅かったり留守にすることが増えました。家族がいなくて、しかも次の日もゆっくり起きればいいなんていう日は、一人飲み。
好きなお酒を一人で飲むって、大人女子ならではの贅沢な時間だと思いませんか?
仕事柄、外に出ていることが多いので、一人で家にいるときは絶好のリラックスタイム。
お風呂に長ーく入ったり、昔の映画をもう一度観たり、ワンコとたわむれたり。そして、簡単なおつまみを作ってお酒をちびちび…、それが至福の贅沢時間です。
お酒はなんでも好きでよく飲みます。今、気に入っているのは「一刻者(いっこもん)」。さつまいもらしさがギュッと詰まった芋焼酎です。
芋焼酎というと、独特のにおいやクセが強いというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、芋焼酎は驚くほどたくさん種類があります。この「一刻者」は、なんといっても香りが甘いの。さつまいもの甘さがわかるというか、芋本来の香りがします。
コクがありつつすっきりした口当たりで料理の邪魔をしない。むしろいろいろな料理に合わせたいタイプの焼酎。日本酒でいえば大吟醸のような、すごく上品な味わいなので、女子はみんな好きだと思いますよ!
焼酎の名前「一刻者」は、南九州の話し言葉で「頑固者」のことだそう。芋にこだわる頑固な職人さんたちの顔が思い浮かびます。
原さんお気に入りの「一刻者」は芋と芋麹だけで造る、正真正銘「芋100%」
芋焼酎に使われる麹は米麹が普通ですが、「一刻者」は芋からつくった“芋麹”を使用。まさに、すべてが芋からできている稀少な焼酎です。
水分が多く、少しベタつくさつまいもは麹造りに適していません。
しかし「一刻者」では、長年の研究によってこの問題を克服すべく良質な芋麹を開発。芋由来の豊かな香りを引き出しつつ、甘くすっきりとした飲み心地の焼酎に仕上げることに成功しました。
家族と一緒に食べるときは、何を作ろうか考えて作るタイプ。20代前半からやってきたことなので、もう習慣です。
でも、一人のときはさすがに、自分のためだけにあれこれ作らないかな。たいてい飲み始めちゃうしね。冷蔵庫にある食材でパパッと作るとか、作り置きのものを出して食べたりするので十分。
その代わり器にもこだわったりして、なるべくおいしそうに盛りつけます。器は、若いときから好きで集めていて、ひとつひとつに思い出があります。一点もののいい器だとしても、それをあえて普段から使うようにしてきました。
お酒を飲むグラスやタンブラーにもこだわると、家飲みも贅沢時間に早変わりしますね。
まずは 炭酸割り ×ちゃちゃっとおつまみ
最初に飲むなら、まずは爽快感が味わえる炭酸割りでしょう!
氷を入れたグラスに「一刻者」を好きなだけ入れて、炭酸水を注ぐだけ。
合わせるおつまみは5分もかからないあっさりしたものが理想。
ここでは、かまぼこにきゅうりとイクラを挟んだだけ。イクラじゃなくても、チーズでも大葉でも冷蔵庫にある好きなものを挟めばいいんです。
保存容器に作り置きしていたきんぴらも一緒に盛りつけました。
きんぴらの材料はごぼう、しめじ、赤ピーマン。
炒めてから酒を回しかけてさっと蒸して、醤油、はちみつ、バルサミコ酢で味をつけています。
きんぴらにバルサミコ酢? と思うでしょうけど、これがおいしいの。バルサミコ酢・醤油・はちみつの組み合わせは、とろなすなんかにも合うので応用力抜群。
はちみつは砂糖よりしつこくなく、少量で照りも出るのでおすすめです。
甘い香りを楽しむ お湯割り ×万能ねぎとタコの酢味噌添え
芋100%の「一刻者」ならではの贅沢な芋の甘みを楽しむには、やはりお湯割りがはずせません。
陶器のグラスにお湯(70〜80度)を入れ、そこへ焼酎を注ぐのが通。
合わせたのは、シャキシャキした食感がたまらない万能ねぎの酢味噌添え。じわじわ旨味がこみ上げて、お湯割りにマッチします。
これも、ちゃちゃっと作れるおつまみです。
塩ゆでしたねぎは冷水にとって色止め。数本まとめて先をキュッと輪っかにしたら、そこに残りの部分をくるくる巻いていくだけ。
買ってあった蒸しだこも一緒に盛りつけています。
酢味噌は、白味噌、酢、はちみつを混ぜて、酒少々でのばしたもの。分量は甘いのが好き、酸っぱいのが好きなど、お好みでね。
酢味噌だけでもおいしいので、これをなめながら飲む「一刻者」も好き。
ねぎの代わりに、にらでもイケます。
純粋に味わう ロック ×鶏つくねの照り焼き風
「一刻者」の醍醐味はやはりロック!
ロックグラスに大きめの氷を入れ、そっと注ぐだけです。アルコール度数は高めですが、氷が溶けていくに従ってまろやかさが増します。
おつまみはしっかり味をつけたお肉などがぴったり。
ここでは鶏つくねです。
鶏もものひき肉、豆腐、くず粉(片栗粉でもOK)を混ぜて塩、こしょうで下味をつけ、刻んだ大葉を入れてひと口サイズにまとめ、フライパンで焼きます。醤油、酒、みりんを入れて照り焼き風に煮詰めて出来上がり。
卵の黄身をつけて食べてもおいしいですよ。
鶏肉は胸肉でもいいし、豚肉や牛肉、冷蔵庫にあるお肉でいいんです。豆腐を入れるのはふわっと食感が柔らかくなるからですが、はんぺんでもいいかも。
つけ合わせの菜の花は、白だしを水で薄めておひたしにしています。
「一刻者」という、やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しいこの焼酎。この次、我が家で女子会をするときに、真っ先にお出ししようと思っています。
たぶん「一刻者」を気に入らない人はいないんじゃないかな。
お酒好きの友人が多いので、飲み方や合わせるおつまみにも新たな発見がありそうです。
問い合わせ先:宝ホールディングス株式会社
TEL:0120-120-064
受付時間/9:00~17:00(土・日・祝日を除く)
staff credit
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/板谷博美 スタイリスト/鈴木由利香 取材・文/蓮見則子