巷で話題にのぼるたびに気になる「健康食」。次から次に登場するけれど、どれぐらい効果があるの? 今回からシリーズでお医者さんのお墨付きを得た2大健康食、「酢タマネギ」と「豆乳ヨーグルト」の魅力に迫ります!
血液サラサラ~♪といえばこれ!
血管や血液のキレイをサポート
酢タマネギ
酢と玉ねぎとはちみつを合わせただけなのに、どうしてこんなにパワフルな健康食に!? 奇跡のコラボレーションか、世紀の大発明か。食べればわかる、その秘密。酢タマネギの健康効果、恐るべし。
酢タマネギはこんな悩みを持つ人にオススメ!
Q1 "なんとなく不調"が続き、もうゲンナリ…。
A 「血の巡り」をよくしてみよう!
年齢を重ねるごとに増えてくる、慢性的な不調。食生活でも改善の余地があります! 血液サラサラ効果のある2大健康食材、玉ねぎと酢の力を借りれば、血液や血管の状態がよくなる→血流がよくなって、体の隅々まで必要な「栄養」と「酸素」と「熱」がスムーズに運ばれます。食べてすぐにそのパワーを実感しやすい酢タマネギ。みるみる元気になるのも夢じゃない!
Q2 面倒くさがりなので健康食ライフが三日坊主で続きません。
A 玉ねぎは変幻自在な健康食材の王様。面倒くさがりな人でも大丈夫です。
「これさえ食べれば、健康になれるかも!」と飛びついた過去の健康食は数知れず。しかし、続けなければ意味がない。食べ物こそ続けることで威力を発揮。毎日少しずつ食べるには、「作るのが簡単」「どんな料理でも使える」「コストがかからない」という3大要素が必要です。この酢タマネギこそ、その要素を兼ね備えた奇跡の健康食なのです。
次のページでより詳しく酢タマネギについてご紹介します。
体の隅々まで血液が流れ、疲労知らずの元気な体に
教えていただいたのは
周東 寛さん
Hiroshi Shuto
1952年生まれ。南越谷健身会クリニック院長。昭和大学医学部卒業後、昭和大学藤が丘病院呼吸器内科講師に。日本内科学会認定医、日本アレルギー学会などの専門医、指導医を務める。西洋医学と東洋医学を併合した医療を進め、著書も多数
「私は少年時代を台湾で過ごし、医者の家系のこともあり、東洋医学の考え方が自然と身についています。『医食同源』は当然のこと。食べ物の力で元気になれます。
酢タマネギは、ふたつの健康食材を合わせることで相乗効果が格段にアップする健康食。私のクリニックでも、実際に患者さんに食べてもらって、効果測定をしました。酢タマネギ以外は通常の治療で、食事に酢タマネギをプラスしただけの臨床試験です。結果は私の想像以上。血糖値や高血圧に、特に大きな改善が見られました。動悸やイライラが改善し、血糖値に問題がある患者さんの9割が改善するという驚きの結果でした。
玉ねぎは、硫化アリルという成分により血液サラサラ効果があり、血栓予防や血管を広げる効果も。ケルセチンやグルタチオンは強力な抗酸化作用で血管をしなやかにします。血液や血管改善のための野菜と言っても過言ではありません。
一方、酢も血液サラサラ効果があり、疲労回復にもよいです。ところが、酢は体を冷やす『陰』の食材で、カルシウムを溶かしてしまうことも。『陽』の食材である玉ねぎと合わせることで、マイナス面がなくなって、食べやすくなり、お互いのよい面が体内で働くという、奇跡的な組み合わせなのです。
私は20年、毎朝食べていますが、頭皮の抜け毛がなく、筋力もつきます。血液循環がよくなるんですね」(周東先生)
何をするにも体が重かったり、夕方ぐらいには疲れてぐったりしてしまう。そんな慢性的な不調も、酢タマネギを食べる習慣で変わりそう!
次回は「豆乳ヨーグルト」の実力を検証します。お楽しみに!
撮影/工藤睦子
スタイリスト/中野径恵
イラスト/長谷川まき
料理製作/伊藤朗子
取材・原文/島田ゆかり