OurAge世代に今必要なのは、体の内外からのデトックス&チャージ! しっかり体や肌の悩みに届くパワーのある温泉と、キレイをサポートできる土地の恵みをおいしく楽しくいただいて、さらにそこへ出かけるべきプラスアルファも手に入る。そんな、自分のための旅にふさわしい、心と体の変化を感じられる温泉旅をご紹介します。
温泉は生きている地球の恵み。ひとつひとつすべて違います
温泉は生きている地球の恵みです。世界中に湧き出る温泉は、その土地の地層にある成分を長い時間をかけて溶け込ませています。温泉は旅をしなければ出会えない〝一期一会の水〞、その土地のパワーがギュッと詰まっているのです。
温泉旅の4大要素、温泉・食事・自然・宿、すべてに美と健康をサポートする自然療法の要素があります。温泉は含まれている成分によって働きが異なるので、その特徴を知り今の自分に必要な温泉を見つけることが大切です。食事は、どんなふうに育ったものを、どのように食べるかが重要。その土地にいるからこそいただける恵みもあります。周りの自然環境や宿でどう過ごすかもポイント。旅先でのスパと温泉の相乗効果も見逃せません。
温泉は旅をしないと出会えない大地の恵み。四季の自然を体感できる源泉かけ流しの露天風呂。(黒川温泉・旅館 山河)
温泉分析書はキレイになるためのレシピ
個性の違う温泉の働きを知る目安が泉質です。温泉の脱衣所などにある「温泉分析書」でチェック。泉質は主成分・副成分の組み合わせ。ひとつの成分が多ければひとつの泉質名、複数の成分をバランスよく含んでいれば複数の泉質名が並びます。温泉は成分によって働きが異なるので、その特徴を知ることで目的に合わせた温泉選びができます。
すべすべ美肌を目指すなら、肌の汚れや古い角質を落とす炭酸水素塩泉。アルカリ性の温泉も石鹼のような作用が期待できます。乾燥が気になるなら水分を集めてしっとり保湿する硫酸塩泉、冷え対策ならしっかり温まって保温作用が持続する塩化物泉、血行を促進して代謝をサポートしたいならば硫黄泉、炭酸ガスを含有する二酸化炭素泉も血の巡りがよくなりすっきりします。殺菌して体を活性化させる酸性泉や、体の芯まで温めてホルモンバランスを整えてくれる含鉄泉や放射能泉、穏やかな作用でリラックスできる単純温泉などがあります。
温泉は自然のものなので、泉質は単一とは限りません。主成分・副成分の順で複数の泉質名が組み合わされている場合は複数の働きを兼ね備えます。単純温泉は分析書の数値の多い成分を参考にしましょう。
アルカリ性の温泉は石鹼のような作用があり、肌の汚れや古い角質を落としてすべすべになります。中性~弱酸性の温泉は刺激が少なく肌に優しい温泉です。酸性の温泉は殺菌作用があり、適度な刺激で肌を活性化。
温泉に入る前に脱衣所などにある「温泉分析書」で泉質と㏗値をチェック。温泉の特徴を知って入りましょう。(長湯温泉・御前湯)
*[泊]=宿泊料は特に記載のないかぎり、2名1室の場合の1泊2食付き平日1名分の料金(税別)です。宿やホテルにより、別途サービス料や入湯税が加算される場合もあります。
*宿泊日、部屋、料理プランなどによって料金が異なります。
*料理は日によって変わることがあります。
撮影/三谷 浩 杉本 圭 石井宏子 イラスト/かくたりかこ
取材・文/石井宏子(温泉ビューティ研究家)