編集部Uの実感・実体験レポート
「まさか私が!」から
良質な眠りを取り戻すまでの全記録
更年期症状? と思っていた編集部Uの睡眠の質の低下。悩みに悩んでたどり着いた 「睡眠時無呼吸症候群」の診断。治療の記録を体を張ってレポートします!
1 1年くらい前から 日中にいやな眠気が!
人と話している最中や会社の廊下を歩いているときなど、普通なら眠気を感じないような昼間やふとしたときに、脳に眠気がよぎる…何か変!?
2 実は、症状がいろいろあったけれど 違う理由だと思っていた…
①寝ているときに呼吸が止まっていて、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめると夫に指摘されたこと数度あり(でも、まさかね、と思い無視していた)。②起きてから3~4時間後、通勤電車に乗っているときに毎日、異様な眠気に襲われる。③読書や観劇中に眠くなってしまうことがやたら多い――などなど、眠れていなかったから起こっていた症状は多々あった。でも睡眠時無呼吸症候群のはずはないと思っていた。
3 半年後さらに悪化。 睡眠アプリでも明らかに
半年後の2016年春~夏頃。中途覚醒が激しくなり、かなりの睡眠不足に! 夜中に背中の寝汗とともに1時間半~2時間おきに目が覚めることが増え→トイレ→喉が渇いて水を軽く1杯→ベッドへ…の繰り返し。早朝覚醒してしまったり、目覚めが悪く、起きてからもぼーっとしたまま行動できない日も多くなり、かなりつらい(涙)。睡眠アプリで眠りの深さをチェックしてみたら、やはり全然眠れていない様子。もっときちんと自分の睡眠がどんな状態なのかを把握したかったので、意を決してクリニックへ。
アプリで、睡眠の実体をチェック。
※スマホのアプリストアから、様々な睡眠アプリがダウンロード可能。
4 クリニックで相談。 PSG検査で睡眠チェック
「東京疲労・睡眠クリニック」にネットで予約。iPadによる問診(生活状況等についての質問)の後、「自律神経機能疲労度検査」を受け、その後に先生の問診が。結果、ひと晩つけて寝る「簡易型PSG検査」をすることに(3,000円程度)。自宅に装置が届くので、夜寝るときに装着していつものように寝て、翌日に検査機関に送る簡単な検査。
5 中程度のSASと診断される
検査結果は約10日後。睡眠中1時間当たり平均約15回呼吸が停止(または低下)、最も長いときで、約49秒呼吸が停止していると判明。今ここで49秒間を息を止めてみて、と言われてやってみるものの苦しい…それが寝ているときに何度も起こっているということ。こんな状態を放っておけば、それがきっかけとなって動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などになるおそれがあると説明を受ける。そういった病気には縁遠く、健康には自信があると思っていたのでがっくり。
治療の流れは、次ページに。
気づいたら早めに対処を。 症状→診断→治療の流れを解説
1普段と違う眠気は要注意 睡眠時無呼吸症候群の一番の症状は眠気。単に眠いという感覚よりも、突然抗えないほどの眠気や、編集部Uのように人と話しているのに眠いなどの症状は要注意。
2他人事は危険、患者は300万人 眠れないなどの不調があっても、睡眠時無呼吸症候群を連想する人は少ないはず。でも潜在患者数はナント300万人! 症状があったら、疑うことも大事です。
3睡眠アプリで自己チェック 睡眠中の呼吸の状態を自分で知るのは難しい。そんなとき役立つのが睡眠アプリ。睡眠リズムを見ると深く眠れているかの判断材料になることも。Uは、データが充実の無料アプリ「快眠サイクル時計」(エイチーム)を活用。
4PSG検査とは? 〝終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査〞。睡眠中の筋肉の動きや呼吸などで睡眠の質をチェック。自宅でできるタイプとクリニックに宿泊して診るタイプがある。
5死に直結することも! 心臓病、高血圧、糖尿病などの疾患に関係する睡眠時無呼吸症候群。それ以外にも居眠り運転も5倍に。これが原因の大きな交通事故も少なくないのです。 次回は、症状改善のために行ったことをご紹介します。
イラスト/sino 構成・原文/伊藤まなび