遅延型のフードアレルギーともいわれる「食物過敏症」。何気ない頭痛や疲労感、痩せにくいなど、もしかするとその食品が原因だったのかも…。ダイエット倶楽部第6シーズンの二人に抗体検査をしてもらい、強い反応の出る食品を調べてもらいました。
監修ドクター
機能性医学の国内第一人者
斎藤糧三さん
Ryozo Saito
1973年生まれ。医師。日本機能性医学研究所所長。細胞機能再生クリニック「RECLINIC」院長。ナグモクリニック東京 アンチエイジング・機能性医学外来医長。健康食ケトジェニックダイエットの普及と啓蒙を目的とする、一般社団法人日本ファンクショナルダイエット協会副理事長。テレビや雑誌などのメディア出演や著書も多数。日本機能性医学研究所のホームページはコチラ
食物過敏症の抗体検査で体の問題点が明らかに
斎藤糧三先生のクリニックで行う、機能性医学栄養検査のほかにもうひとつの必須検査は、遅延型のフードアレルギーともいわれる「食物過敏症」の抗体検査。これは一般的な食物アレルギーと違って食べてすぐに反応が出るものではなく、食品を省いてみて初めて不調の原因と気づくことも。
頭痛や疲労感など症状は多岐にわたり、代謝を阻害して肥満の原因になっていることもあるというから見逃せません!
二人が気がつかなかった食物過敏症があればその食品を取り除き、少しでも痩せやすい体を目指していくことに。
食物過敏症 vs. 一般的な食物アレルギー
一般的な食物アレルギーは、食べてすぐにじんましんや呼吸困難などの症状が出る「即時型」。IgE抗体が関与し、典型的な症状が出るので原因食物との関係がわかりやすいアレルギーです。
一方、食物過敏症は食べてから数時間〜数日後に反応が起き、症状が多岐にわたるのが特徴。「遅延型」とも呼ばれます。調べるのは食物特異的IgG抗体で、症状は肌あれ、疲労感、頭痛、関節痛、イライラやうつ状態、睡眠の質低下、痩せにくい…など、一見、食べ物とは関係ないような不調まで招きます。
最近では、アスリートのパフォーマンス向上に利用されるほか、健康志向が強い人、ダイエットを成功させたい人にも注目されています。
少量の血液を送るだけ!
通販で購入できる検査キット
IgG食物過敏セミパネル(120項目)¥29,400・同フルパネル(219項目)¥41,700/アンブロシア ☎︎050-5824-5164 お問い合わせはコチラのホームページから
食物過敏症(遅延型のフードアレルギー)
「lgG抗体検査」
卵と乳製品に強い反応!
思い当たる不調はグルテンのアレルギー!?
部員No.22 サナ子こと
西山早苗さん
サナ子さん本人も予想していたのはグルテンを含むもの。「パスタやパンを食べると調子が下がる気がする」が当たっていました。でも、卵に牛乳、カゼイン(ほとんどの乳製品に含まれる物質)に対する反応がかなり強く出たことは大ショック! ナッツ、イーストに反応するのは普通だそうです。
*今回受けたIgG抗体検査は「IgG食物過敏フルパネル」。日本向け食品219項目のうち、特に高反応だったカテゴリーを抜粋しています。
高反応の食品多し!
しばらく食べるのをやめてどんな変化が出るか楽しみ♪
部員No.23 ミナミナこと
田中三奈子さん
高反応の食品がけっこう多かったミナミナさん。乳製品、卵などは数値がレベル6を振りきってしまっています。グルテンを含むものも反応が高いので、当分はパンもパスタもお預けかも。二人とも卵のうち卵白だけ高いですが、これは日本人「あるある」だそうで、黄味だけならOKということに。
*今回受けたIgG抗体検査は「IgG食物過敏フルパネル」。日本向け食品219項目のうち、特に高反応だったカテゴリーを抜粋しています。
斎藤先生が院長を務めるクリニックがこちら
RECLINIC(アール・イー・クリニック)
幹細胞培養上清液を用いた再生医療がメインです。おもな治療メニューは毛髪再生、肌再生、痩身の3つ。今回二人が行なった初回検査にカウンセリングと施術がついた、初回トライアルメニューもあり。
東京都港区南青山3-3-14 チェリーズガーデン南青山2F ☎︎03-5770-8118 診療時間/10:00~19:00 ㊡日・月曜
クリニックのホームページはコチラから
次回から解決策に入ります。「栄養をとるほど痩せる! 管理栄養士・中原なおみさんの7つのポイントとは?/食事リセットで痩せる体に編④」をご紹介します。
撮影/矢部ひとみ ヘア&メイク/NATSU 構成・原文/蓮見則子