ストレッチやクセ緩めで悪い歩きグセを正した(脚と歩行トラブル原因と対策①②③④⑤⑥⑦)ら、「基本のウォーク」を身につけましょう。体のクセが改善されているので、無理なく歩けるようになるはず。普段からこの歩き方を意識して。
お話をお伺いしたのは
森 拓郎さん
Takuro Mori
運動指導者。「rinato」にてボディメイクやダイエットを指導。著書に『いつものウォーキングが最強のボディメイクに変わる! やせウォーク4週間プログラム』(扶桑社)など
骨盤を押し出すように、
体を進めるのがポイント
正しいウォーキングのポイントを森拓郎さんに伺いました。
「ウォーキングは脚から前に進むイメージがあると思いますが、骨盤を前に押し出すようにして体を進めることが大事なポイントです。骨盤を押し出すことで、脚はそれに自然についていきます。また、脚だけでなく、お尻や裏ももの筋肉をしっかり使うことも意識しましょう。
背すじを真っすぐ伸ばし、腕は大きく振らず、歩幅は大きくせず、つま先と膝は前に向けます。足裏の重心移動は、かかと→足裏外側→親指と移動させ、蹴り出す足の親指は外側に行かないように真下に向けるのもポイント。この歩き方をすれば、歩くだけでボディメイクでき、さまざまな不調改善効果も期待できますよ」
1 骨盤を押し出し、左足を着地させる
脚は骨盤の動きについていくので、骨盤から前に出すイメージで進みましょう。左足は、つま先を上げすぎず、かかとのやや外側で着地します。膝とつま先は正面に向けましょう
左足のかかとはやや外側、右足は外側や指先に重心を乗せます
左足のつま先は軽く上げる程度に。かかとから強く着地するのはNG
2 重心を左脚に移し、体を前に進める
着地した左足は、外側のアーチに体重を移動し、お尻上部の中殿筋に体重を乗せます。後ろにある右足は、親指で真っすぐ地面を押し、骨盤の右側を前に押し出すように進みます
左足は外側のアーチ、右足は横のアーチから親指のほうへ重心を移動
後ろにある右足の親指の付け根の母指球でしっかり地面を押すこと
3 左足に重心を乗せ、片脚立ちになる
親指の力を抜かずに、右足を真っすぐ後ろに蹴り出します。つま先が外を向かないよう真下に向けましょう。片脚立ちになりますが、中殿筋が働いていると体幹がブレません
右足は地面から離れて、左足だけに重心を乗せます
右足を蹴り出したとき、つま先は外を向かないよう、真下に向けて
4 骨盤を押し出し、右足を着地させる
脚は骨盤の動きについていくので、骨盤から前に出すイメージで進みましょう。右足は、つま先を上げすぎず、かかとのやや外側で着地します。膝とつま先は正面に向けましょう
右足はかかとのやや外側、左足は外側アーチから指先に重心を乗せます
右足のつま先は軽く上げる程度に。かかとから強く着地するのはNG
5 重心を右脚に移し、体を前に進める
着地した右足は、外側のアーチに体重を移動し、お尻上部の中殿筋に体重を乗せます。後ろにある左足は、親指で真っすぐ地面を押し、骨盤の左側を前に押し出すように進みます
右足は外側のアーチ、左足は横のアーチから親指のほうへ重心を移動
後ろにある左足の親指の付け根の母指球でしっかり地面を押すこと
6 右足に重心を乗せ、片脚立ちになる
親指の力を抜かずに、左足を真っすぐ後ろに蹴り出します。つま先が外を向かないよう真下に向けましょう。片脚立ちになりますが、中殿筋が働いていると体幹がブレません
左足は地面から離れて、右足だけに重心を乗せます
左足を蹴り出したとき、つま先は外を向かないよう、真下に向けて
撮影/城 健太(vale.)<人物> ヘア&メイク/木下 優(ロッセット) モデル/鈴木サチ スタイリスト/工藤満美 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/和田美穂
次回は、体にいい、正しい階段の上り下りです。
※この記事はMyAge2020年冬号に掲載されたものです。
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