日本サプリメント協会を立ち上げ、サプリメント選びの失敗や成功の体験を経てきた後藤典子さん。長いサプリ摂取歴の中で、どんな状況のときにどんなサプリを選び、飲んできたのかを教えていただきました。
サプリメント歴21年!
達人・後藤典子さんがとってきたサプリとは?
健康は“他力本願”では成就しない。何が足りないかを自分で考えて摂取
「40代は、仕事と子育てで忙しく、肩こりや頭痛もひどく、睡眠不足とストレスでつねにボロボロ。外食も多く、カロリーは足りているのに、疲れが回復しない日々でした。
でも病院で検査をすると悪いところが見つからない。このひどい体調不良は、ビタミンやミネラルがちゃんととれていないのが原因では? と思い、サプリメントでとるようにしたら、半年くらいして治まり、その効果を実感。
忙しくて、自分の調理で栄養を完璧に補うのは無理だったので、私はサプリメントを積極的に活用する方法を選びました。
50歳で閉経。その前後は急な汗や顔のほてりなどの更年期症状がひどく、その対策として、女性ホルモン様の働きをする大豆イソフラボン由来の成分を。
コレステロール値が悪化したときは、血管系の病気予防によさそうなオメガ3系の成分など、50代は気になる体調の悩みに応じて、必要だと思う成分が配合されたサプリ(下記)を追加して飲んでいました。
他人がよいと言っても自分に当てはまるとは限りません。自分で判断して選ぶことが大切。飲みはじめたら効果を見るため、3カ月は続けたほうがいいですね」
40代は
ビタミンやミネラルで体を整えることを重視
「パン中心の朝食や炭水化物の多い外食で、不足していたビタミンとミネラルをとるようにしたら体が整って上向きに。
疲労回復にいいというビタミンB群、ストレス耐性も高めたくて腸内環境を整えるため乳酸菌配合のサプリもプラスしていました」
- ●マルチビタミンミネラル
- ●ビタミンBコンプレックス
- ●乳酸菌配合サプリ など
50代は
更年期対策や病気予防のための栄養も
「40代から継続しているサプリに加え、更年期症状がつらかったので大豆イソフラボン由来の成分配合サプリを。
コレステロール値の悪化をきっかけにオメガ3系のDHA・EPAを、疲労回復のためにコエンザイムQ10なども積極的にとるように」
- ●マルチビタミンミネラル
- ●ビタミンBコンプレックス
- ●大豆イソフラボン由来成分
- ●オメガ3系食用オイルやDHA・EPA配合サプリ
- ●コエンザイムQ10 など
そして現在は
代謝や免疫力、体の土台を強化するものを
「代謝を高めるため、野菜や果物の新鮮な酵素をとりたいと思いスムージーを手作り。そこに今必要だと思う栄養がとれるパウダー状サプリを入れます。
免疫力強化のためビタミンDや腸内環境を整えるもの、肌、骨、筋肉、血管を強くしたいのでコラーゲンも意識して摂取」
●40代から愛用している基本中の基本サプリ
食物を丸ごとサプリの原料として使う、ホールフード(全体食品)のサプリ。
「昼と夜に摂取します」。
フードネイチャー 無精製栄養素プラス マルチビタミンミネラル(90粒)¥5,184/ライフコレクション
●糖分・脂肪分ゼロのコラーゲン粉末
コラーゲンペプチド100%の純粋なコラーゲン。コーヒーや味噌汁など好きなものに混ぜられて便利。
「スムージーによく入れています」。
コラゲネイド つめかえ用パック 110g ¥2,052/新田ゼラチンダイレクト
●免疫力強化のためにビタミンDを摂取
1カプセルにビタミンD3とビタミンAを、それぞれ1000IUと高配合。
「紫外線をガードする習慣などで不足しがちなビタミンDを補い、免疫力対策に」。
AD1000(120カプセル)¥6,480/日本機能性医学研究所
●お腹の善玉菌を増やすオリゴ糖甘味料
100%国産さとうきび糖を使用。ミネラル分を残した精製度が低いさとうきび糖を発酵させたオリゴ糖で、優しい風味が魅力。
「料理の味つけに活躍」。
フラクトオリゴ糖きびブラウン700g ¥998/日本オリゴ
●お話を伺ったのは
後藤典子さん
Noriko Goto
日本サプリメント協会理事長。ジャーナリスト。政治・経済のジャーナリスト活動を経て、「健康とサプリメント」をテーマに取材活動を開始。2001年、日本サプリメント協会を設立。『サプリメント健康事典』(集英社)を監修
撮影/山下みどり<後藤さん> ヘア&メイク/薄葉英理(ロッセット)<後藤さん> 取材・原文/國藤直子(STRIPE)