体にいいものや、バランスのよい食事をしているつもりでも、栄養をうまく取り入れられない人が増えています。そんなOurAge世代に多発する症状は、どのような原因で起こるのでしょうか?
お話を伺ったのは
澤田幸男さん
Yukio Sawada
1957年生まれ。「澤田肝臓・消化器内科クリニック」院長。医学博士。専門は消化器内科。アダムスキー式腸活法を提唱する『腸がすべて』(東洋経済新報社)の監修を担当。神矢丈児氏との共著『腸が寿命を決める』(集英社新書)も
毎日食べているものが体と心をつくっています
「私たちは毎日食べたものを体に取り入れることで、生命を維持し、活動することができています。消化力とはこの“消化・吸収・代謝”する力のこと。その力も、加齢や生活習慣などで低下していきます」(澤田幸男先生)
現在は痩身や健康増進を目的に、さまざまな食事方法が提案されていますが、実はその間違った食習慣が、「消化力」の低下を招いていることもあると、澤田幸男先生は言います。
「体にいいものを食べたり、バランスのよい食事をしているつもりでも、消化力がないとその栄養がとれていないこともあります。すると、肌あれや体の不調、免疫力の低下で、さまざまな病気を招くことに。その人の心身は、その人が食べたものでつくられていることを忘れてはいけません」
消化力がアップすると…
栄養が十分吸収されてこそ、私たちの体は健康を維持できます。美と健康の源「消化力」が整うと、免疫力が強化され自律神経が整い、美肌や美ボディになることで精神的安定も得られます。
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子