気が付いたらすっかり春ですね。
今年は寒いですね、と前回みなさんに向けて書いたことが、ずいぶん昔のような気がしています。
久しぶりに蔓延防止等重点措置も全面解除になり、今年こそお花見などを楽しんでいらっしゃる方も多いでしょう(もちろんマスクは必須ですけれど)
心なしか、ランニングをされる方も増えてきたような気がしています。
サバイバーとしての初フルマラソン
さて、この春は私にとって大きな出来事がありました。
それは、東京マラソン出走!
2020年にコロナで延期になってから実に2年ぶり、一般ランナーも可能な大型レースの開催にマスコミも盛り上がりました。テレビでご覧になった方も多いのではないでしょうか。
鈴木健吾&一山麻緒夫妻二人とも日本人一位だったのみならず、世界最速夫婦としてギネス記録が更新されるなど、明るい話題も多かった大会だったと思います。
スタート前、いよいよです。
私はといえば、最後が乳がんの三度目の手術の前だったので、フルマラソンは実に3年ぶり、サバイバーとしては初挑戦でした。
無事に完走したものの、25kmあたりで右足に鋭い痛みを感じてからは、歩いたり走ったりの繰り返し。正直苦しい部分も多いレースでした。
でも、これだけの規模の大会は格別で、友人もたくさん応援に来てくれて(走っているとなかなか見つけられないのですが)本当に楽しい時間だったことも事実です。
あわせて、3年前のPB(パーソナルベスト)を数分だけでもなんとかクリアできたので、サバイバーランナーデビューとしてはまあまあ上出来だったかな、と思っています。
プロ選手と同じコースを走れるのも魅力の一つ。
あっという間に通り過ぎていってしまいますが(笑)
マラソン大会って誰でも走れるの?
さて、今は空前のランニングブーム。東京マラソンのような有名な大会から、町おこしのようなアットホームなものまで、全国各地で多くのマラソン大会が開催されています。
ここ数年はコロナで開催を中止している大会も多かったのですが、東京マラソンや名古屋ウィメンズマラソンが開催されたこともあり、一度は参加してみたいな、と思っている方も多いのではないでしょうか。
まず、どんな大会が開催されるのかを知る必要があります。
一般的には、ランナーズやクリールのようなランナー向け雑誌だったり、ランネットやスポーツエントリーのようなランニングポータルサイトなどでチェックするケースが多いと思います。
距離も42.195kmのフルマラソンだけでなく、21.0975kmのハーフ、10kmや5kmのレースもあるので、まず10kmあたりから検討してみるのがいいのではないでしょうか。
エントリーする際に気を付けたいこと
①申し込み期限
大会ぎりぎりまで申し込み可能なものもありますが、多くの場合は開催の数か月前には締め切られています。また多くの大会は開催時期を決めているケースが多いので、昨年の開催情報なども参考にして早めに準備するとよいでしょう。
皇居などで開催されている月例マラソンなどは、タイムトライアル目的も強く、当日まで申し込み可能なものが多いです。このあたりから考えてみるのもいいかもしれません。
②先着順か、抽選か
東京マラソンのような人気の大会は抽選方式が多いですが、多くの大会は先着順が多いです。
早いもの勝ちなので、人気のある大会は開始後数時間で埋まってしまう、なんてことも頻繁にあります。
③制限時間
決められた制限時間内にゴールまで自力でたどり着けないと、残念ながら完走とは認められません。まったく制限時間のないホノルルマラソンは、その点でとても人気ですが、多くの大会ではフルマラソンで6時間または7時間あたりで設定されていることが多いようです。
そんな時間制限内にたどり着くなんて絶対無理!と思った方、実はそんなことないんですよ。
例えば1キロ10分弱ペースだと、少し早歩きをしているくらいの速度ですが、これで時速6キロです。この計算だと、なんと全部歩いてもフルマラソンの42.195kmを約7時間で歩くことができます。
もちろん、7時間歩き続ける体力も脚も必要ですし、むしろ遅い=時間がかかるので決して楽ではありませんが、走りっぱなしでなくてもいい、と思えたら、ずいぶん気が楽になると思いませんか。
なお、福岡国際マラソンや防府読売マラソンのように、一定以上の公式記録(完走時間)がないとそもそも出られない大会もあります。今年の大阪マラソンはエリートランナーのみ出走が許されましたが、一般的にエリートランナーとはこのような走力と記録を持ったランナーのことを指します。
④スタート時間と交通手段
最近はウェーブスタート(段階的なスタート)も増えてきましたが、基本的にマラソン大会の開始は早朝です。スタート前にはトイレも行っておきたいなどいろいろ考えると、早めに現地に到着しておくほうが余裕が出ます。
またビブズ(ゼッケン)が事前送付ではなく、前日や当日に現地で受け取るパターンもあり、受け取れる時間があらかじめ決められているケースも多くあります。
このような場合、そもそも公共交通機関で行けるかどうかは申し込みの前に確認が必要です。自分は車だから大丈夫と思っていたら、当日渋滞で遅刻した、駐車場を探していたら遅れてしまった、などということもあります。
もちろんスタート時間が遅かったり、自宅近くで余裕をもって行けるのであれば問題ありませんが、特に遠方の大会などは前泊も一考の余地ありです。
実際に私の友人なども、都内在住にかかわらず、東京マラソンのためにスタート地点に近いホテルに宿泊したりしていました。
⑤エントリー方法
最近は前述したランネットやスポーツエントリーなどのサイトから申し込むケースがほとんどです。
基本的にサイト登録しないとエントリーできないので、前述したような人気の大会を検討するなら、先に登録しておくのもおすすめです。
エントリー料は規模の小さい大会であれば数千円、東京マラソンのように大規模なものだと1~2万ほどです。この中には大会運営費だけでなく、完走賞や参加賞も含まれています。
これらのエントリー費の支払いは、クレジットカードの事前決済やコンビニ支払いなど選べることがほとんどです。ただし、旅行パックなどとは違って、基本的に一度エントリーするとキャンセルはできないので注意が必要です。申し込み画面に注意事項が記載されていることが多いので、申し込みを完了する前に一読しておくようにしましょう。
また抽選の場合は、仮に当選したとしても期限までに支払いを完了しないと権利がなくなってしまいます。メールが迷惑メールに入っていて当選に気づかず、支払期限を過ぎてしまったなどということのないように、ドメイン設定などはもちろんですが、当落連絡が来る頃は意識しておくとよいと思います。
完走すればもらえる完走賞もいろいろです。
メダルやTシャツが多いですが、タオルやエコバックなどのこともあります。名古屋ウィメンズマラソンはティファニーのネックレスがもらえることで、女性には毎年とても人気の大会なんですよ。
いかがですか、いろいろルールはあるものの、わかってくれば自分にも参加できるかも、という気がしてきたのではないでしょうか。
マラソン大会のメインシーズンは冬、特にフルなどのロングは10月から3月くらいまでが多いです。暑い季節は危険なのであまり大会は行われず、暖かくなる春先などは短い距離の大会が多い開催されます。
そういう意味でも、まずは短い距離から始めてみるのに今はちょうどいいタイミングかもしれません。
東京マラソンで応援に来てくれた友人が撮ってくれました。
大会の雰囲気と楽しさは独特です。応援を受けて走るのも元気が出るものです。完走すれば達成感も格別ですし、ランニングを続けるモチベーションにもなります。
ランニングを始めたなら、ぜひ一度体験してみてほしいな、と思います。
もし、どこかの大会で私を見かけたら、ぜひ声かけてくださいね!