「筋肉など体をつくる栄養素」というイメージが強いタンパク質ですが、実は「心と体の健康を保つ生体機能を整える」働きも担っています。そんな重要な栄養素を効率よくとるために注目したいのが、動物性と植物性のタンパク質を組み合わせて摂取する方法です。一緒に食べることで、その両方のイイトコどりが実現! 脱・タンパク質不足のために、これからは「Wタンパク質摂取」を習慣に!
教えていただいたのは
ひめのともみクリニック院長。豊富な心療内科の経験をもとに、オーソモレキュラー医学に基づいた栄養療法を指導。『心療内科に行く前に食事を変えなさい』(青春出版社)ほか著書多数
「チキンステーキのチリビーンズソース」はチキンと豆でWタンパク質を摂取できます
免疫力アップ、ホルモン調整にも
動物性×植物性Wタンパク質が効く!
◆動物性 (肉、魚、乳製品、卵)
<メリット>
●含有量が多い
●吸収率が高い
●プロテインスコアが高い
<デメリット>
●肉は部位により脂質が多い
◆植物性 (豆類など)
<メリット>
●脂質が少ない
●食物繊維もとれる
<デメリット>
●動物性よりも含有量が少ない
●吸収率が低い
動物性2:植物性1が理想の配分
肉はタンパク質量が多く、吸収率も高いですが、部位によっては脂質が高めで、とりすぎると肥満や腸内環境の悪化につながります。一方、植物性タンパク質の代表、大豆はタンパク質量は肉より少なく吸収率も低いのですが、脂質が低く食物繊維が豊富。両方を組み合わせれば理想的に。
撮影/神林 環 スタイリスト/洲脇佑美 料理/北嶋佳奈 構成・原文/瀬戸由美子