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骨盤底筋専門サロンのプロに聞いた! 骨盤底筋が緩むと起こるトラブル、特に多いのは?

40代、50代は尿もれや、骨盤臓器脱などの悩みが増える世代。そんな悩みを解決するには骨盤底筋力アップがカギ。そこで、看護師であり、「骨盤底筋トレーニング YUI」代表として、骨盤底のトラブルに悩む多くの女性をサポートしている北條裕紀恵さんに、骨盤底が緩むとどうなるのか、どうすればいいかを伺いました。

【教えていただいた方】

北條裕紀恵
北條裕紀恵さん
看護師
公式サイトを見る

2011年より医療施設の骨盤底筋トレーニング外来にて多数の患者に指導を行った後、2018年に「骨盤底筋トレーニング YUI」を開業。尿もれや骨盤臓器脱など、骨盤底の緩みに悩む多くの女性をサポートする。現在は、骨盤底筋のトレーニングだけではなく、骨盤調整や筋膜の施術など、サービスの幅を広げる。日本女性骨盤底医学会所属。

模型を持って骨盤底筋を説明する北條さん

 

骨盤の底にあり、子宮や膀胱、直腸などを下から支えるのが骨盤底筋群

40代、50代になって尿もれが気になり始めたときなどに、「骨盤底筋」を意識する人が多いと思いますが、まずはこの筋肉はどこにあり、どんな役割があるのかを北條裕紀恵さんに伺いました。

 

「骨盤底筋は、子宮、膀胱、直腸などの臓器を下から支えているハンモック状の筋肉です。 尿道や肛門の周囲にあり、排泄をコントロールする役割もあります。骨盤底筋は、加齢や妊娠・出産、運動不足、肥満などさまざまな原因で緩んでしまいます。

すると、尿もれや骨盤臓器脱などさまざまなトラブルが起こるのです」

 

 

 

骨盤の緩みからくる悩みで最も多いのが「骨盤臓器脱」

では、骨盤底筋の緩みからくるトラブルを抱える多くの女性が訪れる北條さんのサロンには、特にどんな悩みを持つ方が多いのでしょうか?

 

「私のサロンにいらっしゃるお客さまの年齢層は、40代が最も多く、次いで50代の方が多いです(下記グラフ参照)。そして特に多いお悩みは、やはり尿もれと骨盤臓器脱なのですが、割合としては骨盤臓器脱に悩む方のほうがわずかに多いです」

 

骨盤臓器脱とは、骨盤底の組織が緩むことで、子宮や膀胱、直腸などの骨盤内臓器が下がってきて、ひどくなると腟から出てしまう病気です。

子宮が腟から出てくるのを“子宮脱”、膀胱の場合は“膀胱瘤”、直腸の場合は“直腸瘤”と言います。

少し下がってきた段階では自覚症状がないことが多いのですが、さらに下がってくると股間に違和感があったり、ピンポン玉が挟まっているような感じがしたりします。

そしてさらに下がると、腟から外に飛び出してしまいます。こうなると、股間に明らかな異物感を感じます。下着にすれて、少し血が出ることもあります。

 

サロンで聞いてみると、病院に行く前に自分で骨盤底筋トレーニングをして改善したいという方や、症状が軽いため病院でトレーニングをすすめられたけれどやり方がわからないという方や、骨盤臓器脱の治療としてペッサリーを入れたけれど合わないので、トレーニングで改善したいなど、さまざまな方がいらっしゃいます。

 

臓器が腟から出てしまうと、トレーニングをしてもなかなか改善しにくいので、症状が軽いうちにトレーニングをするのがおすすめです」

 

「骨盤底筋トレーニング YUI」を訪れる人の年齢層

いちばん多いのが40代、次いで50代。骨盤底筋の衰えを感じやすい世代です。

 

 

「骨盤底筋トレーニング YUI」に来る人の悩み

最も多いのは、骨盤臓器脱。僅差で尿失禁、次に腟の緩みと続きます。骨盤臓器脱は、尿失禁よりメディアで取り上げられることが少ないですが、悩んでいる人はとても多いという事実

「骨盤底筋トレーニング YUI」2018年9月〜2023年12月  690名 データより

 

 

大阪大学大学院 医学系研究科手作りのぬいぐるみ模型を使って「子宮脱」の仕組みを説明する北條さん

 

「子宮は腟とつながっているので、子宮が落ちてくると腟からそのまま出てしまいます。このように飛び出すと股間にピンポン玉が挟まったような異物感を感じます」

 

 

「尿失禁」や「腟の緩み」に悩む人も多数

そして、サロンに訪れる人の悩みで、骨盤臓器脱に次いで多いのが尿失禁や腟の緩み。

 

骨盤底の組織が緩み、ちょっと腹圧がかかると尿道がグラグラしてしまい尿がもれてしまう腹圧性尿失禁のお悩みが多いですね。

くしゃみや咳をした瞬間に尿がもれるという人や、尿もれパッドが欠かせないという人など悩みはさまざまです。

 

また、3番目に多いお悩みが腟の緩みで、入浴後にお湯が腟からもれる湯もれや、腟から空気音が出る(ちなら)といったお悩みや、パートナーに腟の緩みを指摘されたなどのお悩みが多いです。

これらのお悩みはすべて骨盤底筋の緩みが原因なので、トレーニングをすることで改善しやすくなります」

 

 

骨盤底筋の場所を自分でチェックしてみよう

骨盤底筋トレーニングの具体的な方法は、この連載の次回以降でご紹介していきますが、まずは、骨盤底筋の場所を自分で確認してみましょう。

 

「椅子に座って骨盤を真っすぐに立たせて、片手を恥骨に当て、もう片方の手を尾骨(背骨のいちばん下)に当てます」

 

尾骨がわかりにくければ、横向きに寝て背を真っすぐにし、骨盤が寝ないようにして、後ろから触ってみてください。肛門の少し上の硬いところが尾骨です。

 

恥骨と尾骨の位置を確認してみましょう。

「この手を当てたふたつの場所の間にハンモック状に広がるのが、骨盤底筋の縦のラインです」

 

「また、左右の坐骨の下に手のひらを上にして入れたときに、その内側に広がっているのが骨盤底筋の横のライン。これと、先ほどの恥骨~尾骨を結ぶ骨盤底筋の縦のラインの先端の4つの点を結ぶと菱形になりますが、それが骨盤底筋の広がる場所です。

 

骨盤底筋は自分の意思で動かすことができるので、ここを動かすことが骨盤底筋トレーニングのポイントです。

お尻のほっぺたに力を入れずに、腟を上にぐっと持ち上げるように締められるか、やってみてください」

 

 

 

撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/広瀬あつこ 模型文字/小柳東子 取材・文/和田美穂

 

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