器の「金継ぎ」にハマってま〜す!
「金継ぎ」を習おうと思ったのは、祖父からの大皿を自分で修復してみたいと思ったからです。
祖父は現役時代、何人かの芸術家のパトロンをしていたそうです。昔は祖父のような「タニマチ」がいたのですね〜。その一人が喜太郎さん(河村熹太郎・大正から昭和にかけて活躍された陶芸家)。我が家には彼の作品がいくつもありました。母が亡くなった時、作品の中から私はこの大皿を譲り受けることにしました。後日、檜の箱を開けてみると中から「割れ」と母の大きな字で書かれた紙があり、その下に真ん中から真二つに割れた大皿が出てきました。その時ショックでしたが、折角祖父から引き継いだものなので、「お金を貯めて、いつか専門家に直してもらおう」と考え直し、タンスの奥にしまっていました。
丁度この春、家の模様替えをしようと整理をしていたところに、この大皿が出てきました。と同時期に知り合いの大変センスのよい女性がFacebookで「金継ぎ」のレッスンの生徒を募集しているのを発見したのです。「ピ〜ン」と閃きました!「金継ぎ」を習って、私がこの大皿を修復しようと!!
まずは手始めになぜか壊れているのにとってあった(神様が予期していたとしか思えない)ジノリのモーニングカップと、「金継ぎ」のレッスンを申し込んだその日に息子が粉々にしたやはりジノリのティーカップを持って、お稽古に参加しました。家に帰って応用が出来るよう先生に積極的に質問し、聞き漏らしがない様メモもとって、集中してレッスンを受けました。
その日以降、朝起きるや否や机に向かい、「金継ぎ作業」スタート。仕事から帰っても机に直行の日々です。
そして何個かのジノリの「金継ぎ」を完成させた後、大作「喜太郎さんの大皿」(横45cm、縦30cm)に挑戦!!見事(?)復活させました〜。
祖父もきっと天国で喜んでくれていると思います。