エイジングスペシャリストとして仕事をし、フジヤマシスターズとして英語の歌を中心にライブ活動を行い、大好きなゴルフを国内外でプレイしていますが、やはり60歳を過ぎると何か日本にオリジナルのあるもの、日本発のものを身の回りに置きたくなるものですね。
皆さんもそうだと思いますが、プライベートでも海外の方と接触の多い私は「日本通の外国人」に出会うたびに自分の「日本文化知らず」に恥入ります。
そこで年初から一念発起して「自分が興味ある日本文化」を探すべく、「陶芸」「染色」「織物」「日本画」などなど、体験教室にも参加してみました。けれども皆なかなかピンと来ません。
そんな折ふとテレビを見てみると「今、外国人のお土産で一番売れているのがこの『盆栽キット』です」と。自分で組み立てる盆栽のプラモデルで、たった5cm程度のオモチャが、確か1200円、決して安くないものでした。「ふ〜ん、盆栽、何かCool Japanの代表みたいで面白そう」と何かピンときたのです。
そこからは持ち前のアクティブさ。ネットでガンガンに調べ上げ、「この人に習いたい」という盆栽師を発見!でもよく見るとお稽古の日は私が仕事の日ではありませんか。一瞬ガクッと来ましたが、「諦める前にとにかくまず会ってみよう」と盆栽園に連絡をとって、車を走らせました。
こうしてこの6月から私は月2回くらいのペースで盆栽教室に通っています。
ここはまさにCool Japanの世界!
先生には世界中にお弟子さんがいて、今現在盆栽園で修行している人の半分は外国人、盆栽園を見学で訪れる人の半分以上は外国人です。
先生自身も世界各国から招待を受けています。10月にいらしたミラノの盆栽大会には2日間で2万人の来場者。盆栽コンテスト、デモンストレーション、ワークショップが行われました。先生のお弟子達さんは自国で本も出版しています。
こちらは先生のお弟子さんがイギリスで2014年に出版した盆栽の指南書です。
盆栽は何十年、何百年単位の仕事です。生き物を扱うので、真摯に向き合うとなれば「旅行なんてとんでもない」という世界です。ケアの心構えを聞けば聞くほど、知れば知るほど、「お出かけ好き」の私には向いてない盆栽道なのですが、東京にいるとは思えない素晴らしい環境の先生の盆栽園に伺って、マイナスイオンに包まれながら、普段決して触ることの出来ない超高価な盆栽の手入れを指導を受けながら実践できることは至福、超贅沢な時間です。
盆栽道を極めることは到底無理ですが、生まれて初めて購入したMy Bonsaiだけは我が家で大事に育てていますよ〜。