『コーネンキなんてこわくない』など、 大人女子の共感を呼ぶエッセイが人気の作家・横森理香。
昨年秋に京都一人旅に挑戦したが、なんともトホホな迷子旅になってしまった。
今度こそ、果たせなかったアレコレをやりたい!!と再び京都へ!!
一人で美容院にも行き、女友達と話題のレストランも堪能。さて翌日は!?
朝ごはんから幸せ気分に♪
翌朝、私は編集者Kからもらった地図に指示された神社仏閣を回った。ヤタニーチェは宝塚鑑賞でこの日、京都にはいなかった。
まずは八時からオープンするスマート珈琲店に開店前に駆けつけて、朝ごはん。

昭和7年創業の「スマート珈琲店」。朝8時のオープン前から行列ができることも。●京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町537 ☎075-231-6547 営業時間 8:00 ~ 19:00

なんといってもフレンチトーストは絶品。美味しくてクセになりそう♪ これを食べにわざわざ京都に通う人も多いとか。
そこから、一番近い御金神社へ向かう。
途中、朝も早よからやっている風情のあるお店に立ち寄った。

心魅かれる佇まいの「総本家 河道屋」。●京都市中京区姉小路通御幸町西入ル ☎ 075-221-4907 営業時間 8時30分〜18時
「総本家 河道屋」という、麻の粋な暖簾がかかっている。「蕎麦ほうる」と年季入った木の看板も。
入ってみると、昔からよくお土産にいただく、花形蕎麦ほうるの店だった。

このお店では「ぼうろ」ではなく、「ほうる」。南蛮菓子の手法で蕎麦を使った作り出した菓子で、ほうるはPole(蘭)、Bolo(葡)が訛って呼ばれるようになったのだそう。
歴史を感じさせる店内。聞くと、290年の歴史を誇る店だった。
「京都のお店は、朝早くからやってるんですねぇ」
と奥さんに言うと、
「私らどうせ起きてますからね」
と笑う。
二年前来た時、この近くの和菓子屋さん「亀屋良永」も、朝八時からやっていた。早寝早起きの大人女子には、京都は優しい町だ。

歴史を感じる店内。買い物した記念に写真を撮っていただいた。
娘と友人達に蕎麦ほうるを買い、御金神社に向かう。
さて、いよいよお詣り散歩へ!
まずは金運UP!! おカネ!?神社へ
おカネではなく、ミカネと読むそうだ。このあたりはもともと金物屋さんが多いエリアだったから、その守り神としての神社だが、近年、金運の神様として有名になったという。

金色の鳥居の「御金神社」 京都市中京区西洞院通御池上る押西洞院町614 ☎075-222-2062
金色の鳥居、石に彫られた字も金が入れてある。お参りの鐘を鳴らす鈴緒も金。
お守りも金色尽くしだ。
大人女子として、やはりお金はあればあるに越したことはないので、思いっきしお祈りもし、お守りも購入✨

ご神木は樹齢200年のいちょうの大木。願い事はいちょうの形の絵馬に。

いちょうやぎんなんの形のお守りや、金マークのちいさいがま口財布もカワイイ♥
おみくじを引くと、なんと大吉だった!! たいてい小吉、よくて中吉の私だから、大吉は快挙。なんか、お金もうかりそ~w
次は健康を祈願!!
そこから、京都御所方面へ歩くこと十五分。編集者Kの指示した神社がまた、「お金」からの「癌封じ」、最後は「足腰」の痛みにご利益がある神社だった。
大人女子の悩みどころ、三大疾患とも言えるチョイス。さすがとしか言いようがない。
京都御所は広すぎるから、また次回にとして、その門前に、菅原道真公をお祀りする「菅原院天満宮神社」がある。

「学問の神様」として知られる菅原道真公の生まれた場所にある「菅原院天満宮神社」 ●京都市上京区烏丸通下立売下る堀松町408 ☎075-211-4769 参拝時間 午前6時~午後6時

845年、道真公誕生の時、この井戸の水を産湯に使ったのだそう。
境内正面奥にある「梅丸大明神」は病気平癒、とりわけ、デキモノにご利益があるというのだ。

中央のまるい石が平癒石。お詣りしてから、石を撫ぜ、自分の悪いところをさすります。
私は、癌の治療中である友人のために「癌封じ」のお守りを購入、病気の部分に当てると良いとされるガーゼハンカチで平癒石を撫で、これも二枚、購入した。
もう一人の友人も、子宮筋腫が大きくなりすぎて、全摘手術を受けていた。手術後に使ったら、ご利益ありそうだ。
今年の干支イノシシのパワーをGET!
最後は「足腰」。

躍動感あふれるイノシシが目印の 「護王神社」 ●京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385 ☎ 075-441-5458(午前9時〜午後5時)

表門の上にはどーんと足腰御守が!! ありがたいパワーを感じます✨
「護王神社」は、折しも今年の干支であるイノシシが祀られる神社で、清麻呂公が都から九州の宇佐八幡宮に向かわれた際、どこからともなく現れた三百頭もの猪が、宇佐までの道中を無事に案内したという神話がある。

手水舎にもイノシシが。こちらも元気そうです♪
その際、不思議にも清麻呂公の悩んでおられた足萎えが治ったという故事から、足腰守りの神社となった。
私も五十過ぎてから、たびたび見舞われる足腰の痛みw
しっかりお祈りして、猪型のおみくじも引いた。またまた、大吉✨

可愛くてどれを選んでいいか迷っちゃうイノシシみくじ。ピンクを選びました!
そして、最後に錦市場によらなくては!!
念願の錦市場で鱧串✨
足萎えしてきたのでタクシーでホテルに戻り、チェックアウトして荷物を宅急便で送ってから、錦市場に赴いた。
どうしてもあれ、テレビで見た鱧串を食べずには収まらない。鱧は夏の食べ物と思いきや、京都では一年中あるというのだ。
新幹線までの時間もあまりないので、とりあえず鱧寿司を弁当に購入。鱧の照り焼きと鱧天ぷらを買って、その場で立ち食いした。照り焼きも炙り直し、天ぷらも揚げなおしてくれるので、アツアツだ。
全部は食べられなかったので、残りを持ち帰り、家族にも食べさせてあげようと思う。
小玉みたらし団子、スマートコーヒーの卵トーストサンドも残ってる。ぜんぶあまりもんだけど、きっと喜んでくれるに違いないw
お隣の店でちりめん山椒と湯葉も買った。こういうのも、市場だから安くて徳用、量も沢山入っている。家族用なら、こっちのほうがいい。なんか、京都上級者になったみたいで、嬉しかったりして・・・。
前回、京都で果たせなかった夢を果たすリベンジ旅。
とりあえず、押さえるところは押さえたが、方向音痴を克服したとは言い難い。グーグルマップだと逆に迷うから、地図をスクリーンショットしておき、読みながら進む、という手も、編集者Kから伝授された。
しかしながら、「京都一人旅」なんとか無事達成✨
次回はこの土地勘を忘れないうちに、また京都に詣でよう。
大人女子の証として、次回はもっと「暮らすように遊ぶ」ぞ!!
・・・京都リベンジ一人旅の回終わり ・・・・・・
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