中東に行ってきました。カタール、ドバイ、オマーン。私にとって初めてのイスラムです!いやあ、西洋の価値観とは全く違う世界がこの世にはこんなに大きく存在しているのだ(イスラム教の人口は世界の24%)ということを痛感させられる旅でした。
理科女の姉とドーハショッピングセンター前で
まず初めに訪れたカタール、親戚が大使を勤めています。東京からは直行便があり、所要時間は12時間、やはり遠いです。モノレールも走る超近代的な空港から車で首都ドーハに向かいます。道の右側に広がる真っ青な湾を隔て、突如蜃気楼のようにビル群があらわれます。オイルマネー(カタールはガスですが)で世界中の建築家に好きなように作らせた超個性的なビルのオンパレード。どれ一つ同じ形もなければ、定番の長方形のビルもありません。増殖するキノコのような建物、完全にくの字に折れ曲がっているビル・・・
蜃気楼ではありません
個性的なビルが建ち並ぶドーハ中心
迎えに来てくれた30数年前カタールのガス開発に携わった方に言わせると当時はアメリカ系ホテルのビルが1つだけあったそうです。だとすると都市とは長い歴史と文化が積み上げられた結果として出来るものではなくなった?
「30年でできたものは100年後も同じように存在する保証はありません」
彼の言葉にちょっとギクリとしました。
アルジャジーラ放送局のスタジオ
いつかテレビで見た世界
カタールの国籍を持つ人は人口の20%。他は海外からの労働者です。カタール人は家も教育も病院も無料。もちろん税金もありません。だから国民全員がいい暮らしを保証されています。でもカタール人の女性が外国人と結婚すると国籍は剥奪され、一切の恩恵はうけられません。男性は外国人女性と結婚してもカタール人であり続けます。欧米の価値観の我々としては理解しにくいきまりですね。
そして外国人女性はイスラム教への改宗が必須です。という事はイスラム教徒の人口は今後ますます多くなっていき、2030年には世界人口の30%を超えるそうです。日本にいるとピンと来ませんが、こういう価値観の世界があり、それが確実にひろがっているという事実に驚きました〜。