各地から桜開花のニュースが入り、心ウキウキな春到来。ですが…花粉症持ちにはツラい季節でもありますね。何を隠そう、私も花粉症です。ここ数年は症状が落ち着いておりますが、とはいえ「明日は花粉が大量に飛散しそうです」というお天気ニュースを聞いた翌朝は、くしゃみ10連発で起床、という惨事もしばしば。
そんな私にとって、欠かせない漢方薬があります。今日は“私のお守り”、日ごろ、心から頼りにしている漢方薬2つについて語っちゃいます。
【左】小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
【右】葛根湯(かっこんとう)
です。
どちらもポピュラーな漢方薬で、飲んだことがある、という方もきっと多いですよね。私がこの2つを欠かさなくなったのは、「とにかく速攻で効く!」ということを身をもって体験したから。
「小青竜湯」との出会いは、かれこれ10年前。とにかくその日は花粉症で、どうしてもどうしても鼻水が止まらない日でした。市販薬を飲んでも、鼻うがいをしても、止まってくれる気配なし。文字通りティッシュを箱ごと持って仕事をし、一段落して早退。あわてて家の近所のかかりつけ医に駆け込みました。
その医院では西洋薬と共に、漢方薬も処方してくれるシステムで、その時処方されたのが小青竜湯だったのです。「漢方薬は長期で服用しなきゃ効果ないんでしょ」と思われがちですよね。まったく私もそうだったのですが、処方された小青竜湯を飲んで、1時間ほど経ったころ…
「あれ?うそー!?」
と思うほどピターーっ!と鼻水が止まったのです!
衝撃でした。漢方薬がこんなに効果があるなんて…。以来、なるべく家にきらさないようにし、花粉症の時季にはポーチに入れて持ち歩いています。
同様に、すぐに効くことを体感したのが「葛根湯」。ある日、会社で会議に出ようとしたら、いきなり寒気が…ストールを巻いて歩いていても悪寒がし、「ちょっとヤバいです、風邪かも」と上司に訴えたら、「すぐに葛根湯飲みなさい!飲んで!」と。
そしてすぐに飲んだら、本当に風邪の症状が収まったんです。これは私の印象なのですが、体に入ろうとした風邪が、葛根湯を飲んだらすーっと離れていった…というような。いや、オカルトみたいな表現ですみません。でもそういうイメージでした。
葛根湯も家にはきらしません、そして毎年のように、風邪を食い止めてもらっています。「マズい、風邪っぽい」と思ったときにすぐに飲むのがコツ。そして葛根湯も小青竜湯も「お湯に溶かして」飲むのがポイント。
OurAge連載「女性のための漢方救急箱」で、樫出恒代さんが何度も書いてらっしゃるように「体を温めて熱を産生し、症状を改善するための漢方薬なら、熱くして飲む」のが大切。そしてお湯に溶かして飲む、このひと手間がまた、いいんです。たとえるなら、おいしいお茶を自分だけのために淹れて、ゆっくり味わう、そんな感じ。
熱い飲み物だから一気に飲み干すことができず、ふうふうと熱さを和らげながら、自然とゆっくり飲むことになります。それぞれに独特の味や風味があって、錠剤を飲むような味気無さがありません。そしてゆっくり飲むことで心が落ち着いて、リラックスできます。心にも体にもいいことしてる、健康になれる、そんなイメトレもできる感じがします。
ただ、これはあくまでも私の体感や印象なので、症状や体質によって効果は違ってくると思います。また、今は新型コロナの流行もあるので、体調不良の場合は、医師に相談することが重要。今回の私の記事は、あくまで「個人の感想」として読んでいただければうれしいです。
“お守り漢方”に出会えたことは、私にとっては大きな出来事でした。大げさでなく、健康維持に自信が持てたし、頼れる2人の友人を得られたように思います。困ったときに頼れる友人がいる、と思うと心強いですよね。これからもおおいに私の健康に貢献してもらいます!そしてもっと、頼れる“マイ漢方”が増えればいいな、と思っています。